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将棋ウォーズ初段になるためのぶっちゃけ講座(第2回;パターン認識の重要性)
前回のあらすじ
前回、将棋ウォーズの10分切れ負けも、相当な早指しである話をしました。ゆえに、初段と言えども初歩的なミスが頻発します。そのため、初段レベルまでの切れ負けの将棋は、最善に近い手を続けて勝つというよりは、大きなミスが出た方が負けるという決着になることが多いです。つまり、ウォーズで強い人というのは、時間が無い中でもそれなりの手を指せる人ということになるんですね。
凡人の戦略
そこで、どうすれば良いのかという話です。羽生善治や藤井聡太レベルの天才であれば、深く正確な読みと瞬間的な閃きで妙手を繰り出すことができるでしょう。しかし、僕たちのような凡人にそれは到底無理。そうなると、パターン認識を駆使するのが一番ではないでしょうか。「これ、進研ゼミで見たやつだ!」ってやつですね。
序盤、中盤、終盤、ソツがない
パターン認識とは何か。序盤、中盤、終盤のそれぞれにパターンがあり、序盤は定跡、中盤は手筋と呼ばれるものが概念として近いと思います。終盤の寄せも、ある程度はパターン化できます。寄せもすべてパターン(キリッ!、と言えるほど終盤強くなりたいものです。
例えば中盤の手筋、こんなふうに金と飛車が一足飛びに並んでいたら▲4一に銀を打つ手や、▲4四に桂馬を打つ手が瞬時に見える、打ちたくなる。これが重要なんだと思います。厳密には、▲4一銀、△4二飛車、▲5二銀成、△同飛のように進んだ局面を読むべきなのでしょうけど、中盤にそんな読んでたら終盤の時間がなくなるので、ある程度は読まずに指すしかないです。たまにとんでもない切り返しが来ますけど、相手がすごかったということでしょうがない……。
銀や桂を入手する手の価値が上がるので、手の広い局面で指す際の指針になる。玉形が乱れる効果が大きいので、角と刺し違えて銀桂を入手して良いことすらある
他には、歩の裏から香を打てとか、あまり有名ではないけれど例外の少ない格言ですよね。
8四の地点のような歩の裏から香車を打つ手は良い手になりやすい。この部分図なら▲8四桂馬も良さそう
こういう形を学習してパッと認識できるようになるにはどうすれば良いか。次回以降で具体的な棋書も含め話していきたいと思います。
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