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バッティングパフォーマンスUPー体幹編ー

いつもC-I Bacaballの記事をお読みいただきありがとうございます。
C-I Baseball育成メンバーの 北山達也 です。

今回は第2弾、バッティングパフォーマンスUP~体幹編~です。

第1弾のバッティングパフォーマンスUP~上半身編~はこちらになります。

バッティングにおける体幹の運動

バッティング動作において体幹は胸郭・骨盤を中心とした回旋運動が主な運動となります。

強い回旋運動を行うためには上半身と下半身の捻転差を生じさせる必要があります。

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バッティング動作は骨盤・下肢から始動し、胸郭・肩甲骨が遅れて動き出すことで捻転差を生み出すことになります。

バッティングにおける体幹の役割としては、下肢から発生した力学的エネルギーを上肢・バットへ伝達することと考えられています。
(堀内元,他:野球のバッティングにおける下肢および体幹の力学的エネルギーの流れ.体育学研究,2017.)

捻転差を生じさせることで体幹回旋筋である腹斜筋が伸張位となり、筋張力が高まることで収縮しやすい身体環境を作りだすことが可能となります。

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プロ野球選手のバッティング動作における怪我の特徴として、非打撃側の内腹斜筋の肉離れが報告されていますが、腹斜筋の肉離れはアマチュア選手ではあまりみられない怪我です。

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つまり高パフォーマンス選手においてはバッティング動作中に腹斜筋を低パフォーマンスアップ選手より使っていることが推測され、パフォーマンスアップの観点からも注目すべき部位であると考えられます。

捻転差が最大になったポジションから胸郭を左回旋させる際に腹斜筋が働くと考えられます。

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胸郭の回旋は腹斜筋だけではなく、胸郭を左回旋する場合は背筋群も機能しています。
特にボトムハンド側の肩甲骨は胸郭左回旋とともに内転運動が生じます。また骨盤の回旋動作はピッチャー側(左)の股関節を中心に行います。
そのため左半身の筋機能は強い回旋力を生み出すために重要になってきます。

バッティング動作における骨盤・胸郭の回旋可動域は骨盤に比べて胸郭の方が多く回旋します。
そのため体幹筋群は胸郭の回旋を生み出す上でポイントになることが考えられます。

以上のことより体幹の回旋可動域の獲得と回旋筋群に対するトレーニングを紹介していきます。

トレーニング

体幹回旋モビリティトレーニング

<ポイント>
肩甲骨内転可動域の獲得
胸郭回旋可動域の獲得
肩甲骨・胸郭の協調性獲得

<方法>
①側臥位となり股関節は屈曲90°とする
②手を頭部にのせる
③肩甲骨の内転を意識しながら胸郭を右回旋させる
④骨盤の回旋は抑制する
<ポイント>
肩甲骨と胸郭の協調性向上腹筋群と肩甲骨・胸郭の協調性向上

<方法>
①プランク肢位をとる
②手を頭部にのせる
③骨盤の回旋を抑制しながら胸郭の右回旋を行う

チューブトレーニング

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<ポイント>
捻転差を作る
胸郭の回旋機能を向上させる

<方法>
①骨盤を左下肢へ並進させる
②胸郭を右回旋位として捻転差を作る
③骨盤を固定
④左肩甲骨の内転・胸郭の左回旋・腹斜筋の収縮を意識して回旋

ボールスロートレーニング

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ボールスロートレーニングではよりバッティング動作に近いトレーニングとなります。

<ポイント>
スイング強化のための回旋機能アップ
捻転差を作る


<方法>
①骨盤の並進運動
②胸郭は右回旋位を保持
③腹斜筋の伸張感を感じながら回旋
④ボールを投げる

※軽いボールから徐々にメディシンボールなどの重いボールに変えていくとさらに効果的です。

さいごに

今回はバッティング動作に必要な体幹筋群のトレーニングについて紹介しました。
捻転差を作れることが強い回旋動作を行うポイントとなります。
ぜひ行ってみてください!

次回は津田航さんによるバッティングパフォーマンスUP~下半身編~となります。
ぜひ楽しみにしていてください!









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