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Day2:専門家だから教えるのではなくて、教えるから専門家として見なされる(Source:Deep Dive with Ali Abdaal・Nathan Barry) 

みんな専門家しか教えられないと思うが、専門家だから教えるのではなくて、教えるから専門家として見なされる(筆者訳)

Nathan Barry (YouTube: Deep Dive with Ali Abdaal with Nathan Barry)

この記事は約6分で読めます。

初心者が誰かに教えるということ

誰かに何かを教えようと思うとき、または誰かにSNSなどで何かの情報発信をしようか迷っている時、まず最初に「自分に他人を教える資格があるのか」「自分の話を誰が興味をもつのか」といった、少々ネガティブな思考に陥るという人もいるのではないでしょうか?特に初めの頃はそのような傾向の人が多いのかもしれません。

実際に読者のニーズや悩みを掴めなければ、情報を発信していてもそれに振り向く読者がいないというのも事実でしょう。ただそのような不安がある中で、情報発信をする、誰かに何かの情報を教える・共有するという意義はあるのでしょうか?

「専門家だから教えるのではなくて、教えるから専門家として見なされる」、そう語るのは自身もかつて会社勤めをしながら文章を書くクリエイターやウェブデザイナーとして活躍し、「書く」ことで人生が変わったと語っているNathan Barry(ネイサン・バリー氏)


今日の情報源:YouTubeチャンネル登録者数46.3万人の「Deep Dive with Ali Abdaal with Nathan Barry」

今日は前回のDay1のノート「お金を稼ぐにはスキルがいる」と同様の動画についてお話をします。(もし前回の投稿をまだ見ていないという方は、是非その投稿から見て頂ければありがたいです)

2時間38分の動画の中では「お金を稼ぐ」と同じくらい重要なポイント、それは「書く」という話題が出てきます。

アメリカでクリエイター・社長として活躍をしているNathan Barry(ネイサン・バリー氏)はクリエイターとして「書く」重要性について気付いたと話しています。彼は自らの実務経験及びスキルをブログや本として書き止め、またそれをネットで販売することで、今の自分のサービスを作り上げ、会社として成立させた実績を持っている。

(登壇者のネイサン・バリー氏について詳しく知りたい方はDay1の投稿を参考していただけたら幸いです)

以下の内容はアリー・アブダール氏(チャンネル登録者)とネイサン・バリー氏の2時間38分に及ぶインタビューを要約しながら例など加えたものである。

How Writing Online Will Make You A Millionaire - Nathan Barry (youtube.com)

「書く」ことで誰かに教える

人生の何かしらの現象について、それが直感的にそうであるということは分かるが、原理などを上手く説明できないということはあるだろうか?抽象的な概念になってはしまうが、このような事は誰にでもあるとネイサン・バリー氏は「お金の稼ぎ方」を1つの例として紹介をしている。

【例1】(まず前提として「お金を稼ぐにはスキルが必要である」というポイントがあるというのを念頭に入れておいてほしい)ネイサン・バリー氏はは自らの長年の経験で「お金を稼ぐ」という方法・スキルを直感的に知っている。だが、それを説明しようとしても上手くできない。

【例2】「楽器を弾く」というスキルも同じである。楽器を弾いたことのある人は直感的にこの場所を押せばこの音が出るというのを分かる。だがその仕組みや原理は専門家以外上手く説明できない。

そしてこの「上手く説明できない」という解決策として「書く」がある。「書く」ということは何らかの現象について解明をすることであり、この現象がなぜ、どのようにして起きるのかということを自分の言葉で解釈をしているのである。「書く」というプロセスを得て初めて自分自身も原理を理解する事ができ、それを誰かに「教える」ということが初めてできるのだ。

  • 「書く」 ➡ 現象を自分の言葉で解釈 ➡ 原理(仕組み)を理解できる ➡ 他人に教える(自分も理解がさらに深まる)

「書く」と「教える」はセットである

多くの人は「ラーニングピラミッド」というコンセプトを聞いたことがあるのではないか?それは誰かに教えることで、学習定着率が90%になるということだ。すなわち、「書いて誰かに教える」というのはセットで行うことが科学的にも理がかなっているのである。

自分が知っている事を全て教える

ネイサン・バリー氏は自身の人生において3つのマントラ(誓い・教え)があると明かしている。

1.毎日創造する
2.自分が知っている事を全て教える
3.公開する

その中で、彼は書くことを始めたい初心者はこの全てのことを実施することで、人生の新たな可能性と道を開けると断言をしている。そこで特に初心者が「書く」ことを戸惑う理由の一つに「専門家しか教えられない」という思い込みがあるからだと話している。

「専門家だから教えるのではなくて、教えるから専門家として見なされる」

ある技芸や学問などの専門的方面で、高度の知識またすぐれた技能を備えた人

「専門家」の定義、出典:辞書『スーパー大辞林』

通常、「専門家」とはある特定の分野で精通する人のことを指す。だが、専門家の基準は果たして誰が判断をするのか?

それは情報を受け取る側である。

例えば、2つの状況にいる人AさんとBさんがいるとしよう:

【例1:Aさん】10年間、仕事または趣味で高度の知識や技能を備えたAさん。その道の「専門家」ではあるかもしれないが情報発信をしていない。そのため仕事関係者以外の人たちはその専門知識をAさんがどのレベルまで持っているかわからない。

【例2:Bさん】10年初心者時代の頃から学んだ知識や技能を発信し続けているBさん。月日が経ち次第に、初心者から上級者までと成長し、情報発信をしているからこそより大勢の人に知られ「専門家」として知られるようになる。

もちろんこの例は極端かもしれないが、両者とも同じ10年の時間を掛けて「専門家」となったにも関わらず、その情報を発信したかしていないかで多くの場合その専門性が問われるのである。もしAさんも情報発信などを行っていたら、Bさんのように人々に与える印象はまた違うのかもしれない。

すなわち情報発信=「書く」であるが、「専門家」と言う定義や最終判断をするのは結局のところ「情報を受け取る側」であるということを忘れてはいけない。そのため初心者でも専門家として見なされる可能性もあるということだ。そして「専門家ではない」ということを「書かない」理由にしてはいけないのだ。

初心者への「書く」アドバイス

初心者は自分より2歩後ろを歩いている人向けに情報発信をせよ

ネイサン・バリー氏は初心者だからこそ毎日「書く」習慣を保つ必要性について重きを置いている。上に述べた彼の3つのマントラでも最初に来るのが「毎日創る」ということだ。また、その毎日発信して「継続する」ということも「専門家」として見なされる重要なポイントなのだ。

そこで初心者向けの情報発信するべき内容について彼は「自分より2歩後ろを歩いている同じ初心者向けの情報発信を始める」というアドバイスをしている。

その理由として多くの初心者は「専門家」から学ぶより、初心者向けのコンテンツを公開している初心者、あるいは2歩前を進んでいる元初心者の説明内容に共感しやすいからである。

初心者が継続的に「書く」ということの意義

継続的にコンテンツを作る、「書く」ということの意義は何か?それは「書く」ことで:

①自分にとっての重要なことが見えてくる
➡︎自分が集中すべき重要な点が見えてくる。
②発信した情報などの重要な点が次第に見えてくる。
➡内容を継続的に発信することで、内容の全体図も見えてくる。

初心者にとって継続的に「書く」ということは、今の自分に可能なベストを全て書き出すということであり、本当に完璧な内容を「書く」ということではない。完璧なコンテンツよりも、「継続的」に書くというのが重要なのである。

その条件が初めて整うことで、次第に①自分にとっての重要なことと②発信した情報などの重要な点(全体図)などが次第に見えてくるのである。

アイデアが思い浮かばない不安の対処法

ネイサン・バリー氏によると情報発信を断念する人の中に「いつかアイデアが思い浮かばないかもしれない」という不安から始める事ができないという人もいると話します。

だがアイデアとは書けば書くほど話したいことが増え、書きたい内容も多くなると話しています。

またもしも本当にアイデアが思い浮かばない状況になった時は、インプットする情報源を少し変えて普段自分が見ないコンテンツに触れてみるということをオススメしています。そのことで新たな視点や新たな考え方が生まれ、良好な循環を保つことができるのです。

まとめ

今回の文章では「書く」ということを通して主に初心者が思ってしまう「専門家ではない」不安と初心者が「書く」を継続した方が良い理由について触れた。

まず「書く」ということを継続する理由として以下がある。
①自分にとっての重要なことが理解できる
②発信した情報などの重要な点(全体図)などが次第に見えてくる

全て自身が学んだことを書き、その書いた内容を情報として発信を行い誰かに教える。

また多くの初心者が発信を戸惑う理由として「専門家ではない」不安ということをネイサン・バリー氏は挙げている。だが継続的に書き、情報発信を行えば、自ずと人々はその人が「専門家」であると判断をするということだ。

そのため初心者にとって「書く」ことは、自分の成長にもつながり、誰かのために情報を教えることもできる、非常に意義のあることとも言えるのだ。

今日紹介した内容はYouTubeチャンネル「Deep Dive wit Ali Abdaal」で視聴する事ができる。英語ではあるが、インタビューではネイサン・バリー氏の目標設定の仕方やお金のこと、「書く」ことを通してのこれまで180度変わった人生と歩みについて知ることができる。

・英語の勉強をしたい
・英語でビジネスを学んでみたい
・海外の人がどのようにお金を稼いでいるか知りたい
・「書く」ことについて海外の事例を含め詳しく知りたい

と思う人はぜひ見てみては?

How Writing Online Will Make You A Millionaire - Nathan Barry (youtube.com)


筆者のつぶやき
 この動画を見ながらお金の次に印象に残ったのは「書く」ということを始めて得られる多くのメリットについてだ。たまたまYouTubeで見かけたこの動画がきっかけで「書く」ということに興味を持ち始めた。初心者だからこそ「書く」という意義に対して非常に共感をしたのだ。また「書く」ことで自分の思考の整理にもつながり、誰かの悩みを解決できるのかもしれないという想いが、今のこの「書く」に繋がっている。「書く」ことを通して、インプットを日頃から行い、勉強の継続するという想いもある。
「書く」ということの多くのメリットに気づかされた動画であった。

ここまで読んでくださった方は誠にありがとうございます!



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