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ロードバイク日記 -メカトラで自走出来なくなった話-

再びロードバイクに乗り始め、もうすぐ4年、トラブルも一通り経験出来たのですが、初めて自走出来なくなったので記録に残します。

時期は7月中旬の土曜日の朝、弍号機、Fenix SLiCを引っ張り出して3時間縛り、約35kmほどの巡回コース、走り始めて約15kmの地点で、ちょうど小田急線黒川駅付近でした。

気温がかなり高くなり、予定外でしたが上り坂の途中にあるコンビニで水分調達し、再び登り始めたところで、いきなりペダルの負荷が無くなります。チェーン落ちして、踏んだら抜けた、そんな感じでした。でもチェーンは落ちてない。

気のせい?
少し慎重に踏んでみる、そのまま何回か回してみたら、また再発。なんだ?と思っているうちに、早々に完全にストライダー状態になります。ビンディングでストライダーは割と怖い😱

すぐに停車して歩道に退避、邪魔にならなさそうな日陰を探してバイクをチェックしてみます。手でクランク押して正回転で回る❗️うーん、フリーハブがフリーですねぇ😅
流石にこれは、手持ち工具で対処出来ない。

そうなると、この後の選択肢は4つ
①押して帰る(自宅orショップ)
②近くの駅から輪行して帰る
③保険付帯のピックアップサービスを利用する
④タクシーで帰る

①、7月の炎天下の中、ビンディング(LOOK KEO2)で自宅まで15km、知ってるショップでも7、8km、はい、無理です。
②は輪行袋をどうするか。デカいポリ袋でもあれば何とかなるか、とも思ったのですが、最近はコンビニでも売ってないみたい。。。
どの道、最寄駅から炎天下でそれなりに歩くので、これも断念。
③ピックアップされるまで数時間待たないとダメ。そこまで時間的余裕はない。
と言うわけで④タクシー捕まえて、帰りました。タクシー代8,000円が痛いけど、やむを得ません。

さて、使用しているホイールですが、MavicのKsyrium S Disc、ハブはID360、約14,000km使用しています。

故障箇所ですが、ハブ(ID360)が機能していない事は明白。そうすると
①ハブの中のラチェットそのものが壊れた
②ラチェットを押すスプリングが経年で機能していない
③水の侵入等でハブの中がグチャグチャ、結果ラチェットの動きが阻害されている

一番、有りそうなのは③なのですが、アルプスあずみのセンチュリーライドの少し前にショップでメンテナンスをして貰っていたところ。一方で富士ヒルゴール後に大雨に祟られながら1時間以上走ったので、可能性は捨てきれない。
①、②は程度によってはハブ本体の交換までありそうで怖い😱
取り敢えず、帰宅した後にバラしてみる事にします。

Mavic ID360はフリーボディを手で引き抜ける筈なのですが、固着していて外れない。あの手この手を使って何とか外すのですが、開けてみると、案の定、汚い。Mavicは1,000km毎にメンテナンスを推奨していますが、これが理由ですかね。
※因みに今回以前にフリーを開けたのは4回でした。

フリーを外した状態。ドロドロ。

取り敢えず、パーツを外して一通り洗浄、グリスアップしてみます。割れている、欠けている等、特に壊れてたりしている所は無さそう。
洗浄したパーツを組み付けてホイールを手で回してみると、普通にラチェットは機能します。やれやれ、③メンテナンス不足か、なんて思いながらバイクに組み付けてクランクを回してみますが、あれ、やっぱりフリーが機能していない。

組み込み方を間違ったのでは、とか含めて、あれこれ試しましたが、結局、その日の復旧は断念して、翌日、ショップに助けを求めます。

いつもお世話になっているショップで改めて組み方の注意点やグリスアップのポイント等を教えて頂きながら色々と試してみますが、やはりダメ。ラチェットそのものが怪しい。補修パーツを選定を頂く事にして退散でした。

これで、Ksyriumが暫くは使えない事が確定してしまったのですが、それほど焦らずに済んだのは、参号機、シクロクロス号のホイールがMavicのAksium、ハブは同じくID360なので、ダメだったら移植する想定でした。(参号機、ごめんね🙏)

AksiumのID360を開けてみると、割と綺麗です。もっとも走行距離は400kmほどですので、こんなものでしょうか。

シクロクロスで使用していたホイール

外したラチェットを比べてみると、故障した方は、確かに刃先が摩耗している事が分かりましたが、並べてみないと気付かないレベルです。

左が400km、右は14,000km使用したラチェット

ラチェットを抑えるスプリングには違いが見られなかったので、犯人はラチェットでほぼ確定です。確かに摩耗はしていますが、正直、これだけしか削れてないのに影響出るのか!と思うレベルでした。

取り敢えず、移植してみて試してみますが、クランクを踏み込んでもラチェットはちゃんと機能している様です。あんな些細な事(?)で動かなくなる、今更ですが、ロードバイクと言うのは本当に繊細な乗り物ですね。実走もしてきましたが、問題なく踏めました。
ほっと一安心。

さて、肝心なのが今後の対策なんですが、観点は2つ。
一つ目は、未然防止。
これはもうマメにメンテナンスするしかないのですが、あの摩耗レベルだと、実際には気付かない気もします。1万キロ乗ったらよくよく注意する、そのレベルでしょうか。
取り敢えず、マメにメンテナンスをするならMavicの専用グリスは少し多めに持っておいた方が良さそうです。

ID360専用グリス。地味に高い。

もう一つは発生した場合の対処。
予備パーツを持って走るのがベストですが、流石に2年に一度有るかどうかのレベルで予備までは持って走らないかな。
後は買って持っておくか、ですが取り敢えずAksiumは復旧させるので、今回同様、それでカバーする予定です。

後は輪行袋。持ってはいるのですが、丈夫さだけが取り柄の、重くて大きいので、輪行時以外は持ち出していません。ツールボトルに収まるか、バックポケットに楽に収まる様な、緊急避難用の小型軽量の物を追加するかどうするか。これは今後、要検討事項です。100円均一で手に入るオートバイ用のカバーを使った輪行等もネットで紹介されてましたが、それも手ですね。

今回は、こんな感じで終わりです。これで、だいぶ経験値が上がりましたかね!
次からはもう少し快適なライドが出来る事でしょう!

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