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最近気になった「海外のZ世代事情」

◯ はじめに

今回が第二回目、「海外のZ世代事情」シリーズです。

勝手にシリーズを始めてはそのことを忘れて... が続くばかりでしたが!前回が4選だったもこちらは2選ですが!
... かくにも、前回に引き続き各記事の概要を国内Z世代の動向等と絡めながら、ダイジェストにお届けしていきたいと思います。

それでは、どうぞ 🙌

【ファイナンス】Go Bunking Rates

・米 Z世代 34% TikTok・YouTubeからファイナンスを学ぶ

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当記事では調査対象の米 Z世代1,000人のうち、約7割がなんらかの投資を実践しているよう。
国内Z世代でも人気なイメージの株式に次いで、収入量・信用が求められる「不動産投資」が多いというのが意外なポイントでした。

Webサービス(ソーシャルメディアを含む)を介した情報取得はごくごく当たり前で、デジタルネイティブと呼ばれるミレニアル世代・Z世代の間では言うまでもありません。
しかし、Webサービスを"情報源の1つ"として捉え、フィジカルな媒体から情報を取得することもバランスよくこなすのが彼らの特徴でもあるというkとを忘れてはいけません。

また、無数にあふれる情報を精査し失敗しない方法を採る傾向もZ世代に見ることができ、フィジカルよりもスピーディーかつ大量に(そして受動的に)情報収集できるTikTok・Youtubeに視線が向かうのも頷ける話でしょう。
ただし、この記事ではフィジカルな情報収集(ここでは、ネット以外のメディア・友人や家族、ファイナンシャルアドバイザーに当たること等)については触れられていなかったため、こちらに目を向けることでより深度のあるZ世代のファイナンシャル志向が見えてくるかもしれませんね。

📚 コラム
「失敗しない方法を採る傾向」については、先日SHIBUYA  109ンタテイメントから公開された調査 や ネタバレ消費 についてチェックすればより一層理解が深まる特徴です。

【SNS】THE WALL STREET  JOURNAL

・Instagramは「10代女子にとって有害」との調査

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Instagramのコンセプトは『大好きな人や物とのつながりを深める』。
そして当記事で言及されているInstagramの「発見タブ」は、そのコンセプトを体現する機能だと考えています。

発見タブはユーザーに適したおすすめコンテンツがキュレートされたタブで、現役女子大生のインスタ消費文化論 でも紹介するようなかり病みつきになるようなレコメンド精度です。
アテンションと可処分時間の奪い合いになっている昨今のソーシャルメディア界ですが、2021年現在でもTikTokのように『スクロールしていたら1時間があっという間に...』なんて方も少なくないはず。

発見タブに表示されるのは、いわゆる"理想的なInstagram投稿"。
問題はこうした投稿を見ることで自身の体型について気分が落ち込み、とりわけ10代女子の間に接触障害などの問題を引き起こしている、というのが訴えの内容でした。

近年のSDGsの動きに合わせ、「ボディ・インクルーシビティ」という言葉を聞くようになりました。また、ノルウェーでは広告クリエイティブに起用する写真に加工を施した場合それを開示することが義務付けられており、この動きは欧米両者で支持を受け始めています。
このような世論の変化に機敏に対応する発見タブが今後は求められるのかもしれません。

📚 コラム
発見タブはInstagramユーザーのアプリ内回遊(視聴するコンテンツ・普段の投稿内容など)に基づきキュレートされています。
THE WALL STREET  JOURNALに対しInstagramが発表した主張 では、次のような解釈もなされています。
『もとより体型などについてコンプレックスを抱えているユーザーにとっては、Instagramがストレス負荷をかけてしまっていた可能性もある』と。

◯ さいごに

「投資」と「体型」。
いずれも、問題を抱えそれを解決に向かわせんとする動きであると考えられます。

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そうした問題の"解決方法"は日々ウェブ上で更新され続け、手元のスマートフォンでGoogle検索をすればいとも容易くにアクセス可能。
それが故に、より効率的・効果的な解決方法、言い換えれば失敗しない方法を求めたくなる...。

情報源がweb 一辺倒にならないがゆえ、皮肉にも一層多角的な選択肢を得られることとなります。
うーん、「多角的な意見」「豊富な選択肢」って一見聞こえが良さそうなものにも見えますが、不安や理想、"心のこと" を考える場合には存外余計だったりもするのかもしれませんね。

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