【アルファ世代の端緒に触れてビビった話】ソーシャルエクスプレス vol.14
スーパーの冷食コーナーに、宣伝広告動画を映す小ぶりなモニターが置かれていました。
まだ幼稚園生であろう男の子は、モニターに近づくとおもむろにディスプレイを指でタッチしはじめました。
(...あの子は何をしているんだろう?)
訝しげに様子をその指を見ていると、ディスプレイをスワイプしたり広げたりと画面の操作ができないか確かめていたのです。
またとある日、今年の春に保育園に入園したばかりの子を連れた友人と、カフェへ出かけました。
少しばかり真剣な話をする時間があったたため、その友人はiPadを取り出して子どもにこういいます。
『ちょっとの間これでYoutubeとか見とってね』
その子は手慣れた指先でディスプレイを操作し、YouTubeアプリを開きました。文字タイピングはまだ分からないのか、代わりに友人が『わかってる、いつものやつね』と動画を検索してiPadを返してやりました。
するとその子は、スルスルと画面をスワイプし気に入った動画を見つけると、すぐさま静かに見入っていました。
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この2つの出来事はいずれもタブレット端末を介したものですが、
「タッチ操作」や「機能の理解」など、まだ3〜5歳くらいであってもすでに凄まじいほどデジタル知見を備えているのだとうかがえます。
Z世代(1996〜2010年)の次なる世代は「α(アルファ)世代」といわれています。2010年以降に生まれた世代で、まだ家族の監督下にある+アイデンティティも確立していないため、人口に膾炙されているZ世代ほどの注目は浴びていません。
(例; 2010年に生まれた初期α世代は、2021年現在小学校5年生)
しかし、注目される世代が入れ替わるのもそう遠くはないでしょう。
なぜなら上図MMD研究所によれば、2020年の時点で「中学校の段階で既に7割がスマホを買い与えてもらっている」と読み取ることができるからです。
「スマホを手にする =デジタルへ参与」と考えることができ、モバイル端末普及とスマホデビュー低年齢化の近況、冒頭であげたような子どもたちの様子に鑑みれば、α世代は、ネオデジタルネイティブZ世代を凌駕するデジタル知見を幼少から獲得していると断言できるでしょう。
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『早くにからスマホを手にしたからといって、それがどうしたんだ?』
そう思う方も多いかもしれません。
現在、爆発的な消費欲を備えたトレンドメーカーとして注目を浴びるZ世代は、世界人口の3割を占めるといわれています。また、コロナ禍がもたらしたDXに難なく対応できたZ世代は、ECやSNSでのウェブルーミングに長け、多くのブランドのターゲットユーザーとされているのです。
それだけではなく、Z世代の持つインパクトは、「新たな文化製品の世界進出を推進する」とさえ考えられています。
"...(Z世代の文化消費の価値と威力がもたらすのは)内需を刺激し、経済の質の高い発展をサポートできるだけでなく、ハイクオリティの文化的製品の世界進出を推進すること ... "
引用:j -people.cn
このようにまで言われるZ世代の最大の特徴は、既出のように「ネオデジタルネイティブ」という点です。
これ以上のネイティブさを備えたα世代は、もはや先天的にデジタルと触れ合っていると言っても過言ではないでしょう。
現存していない「アイデンティティを確立+自立し始めたα世代」のことを考えても仕方がありませんが、
しかし、少なからずここ数年でスマホを駆使し始めるα世代の端緒がデジタル上で炸裂するのは間違いないと思っています。
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