Z世代 と グラデーション [その1]
2020年4月、コロナ禍まっただなかにウェブマーケ企業に新卒入社し早4ヶ月。
相変わらずウェブマーケについてはまだまだまだまだ勉強することばかり。目指すポジションをコミュニティマネージャーと据えていることから、実際に『営業してクライアントと向き合い、ヒアリングして提案書作って....』といったタスクではない。それゆえ、やはりウェブマーケ知識習得の進捗は鈍行 (泣)
1. コロナが動かした物事
ボケーっと在宅していた訳ではありませんよ!? その間、僕が考えていたのはキーワードにしてみればこういった物事でした ↓
▽ クリエイター / インフルエンサー
▽ クリエイティブ / 創作活動
▽ コミュニティ
▽ コロナ
▽ Z世代
どのキーワードも、ニュースやweb記事ではひっきりなしに取り上げられているものです。
「クリエイター / インフルエンサー」「クリエイティブ / 創作活動」は、最近の米中TikTok論争 や LINEとUUUMのクリエイター契約、TikTok LIVE、Instagram reels などの話題に欠かさず登場します。
「コロナ」は言わずもがなですが、それによって接続が断たれてしまうと懸念される「コミュニティ」についても、オンラインでの繋がりが身近になり、新たな切り口からの形成が論じられています。私たちの身近な媒体 (LINE , noteなど) や従来のものでも、サロンやサークル、オープンチャット、グループ、座談会、アルーミナムなど、名称は違えど <同じ方向性を持ったメンバー> が所属できる場が増えてきています。
2. なぜZ世代か
さて、考えていた物事と、それを取り巻く事例を挙げたわけですが、Z世代について言及します。
最後に取り上げた理由としては、「クリエイター / インフルエンサー」「クリエイティブ / 創作活動」「コミュニティ」この3ついずれにも、大きな関わりを持つのがZ世代だったからです。
『団塊ジュニア世代の世代形態調査結果 リリース!』なんてものが出回ることなど今はなく、今多くのマーケティング調査会社が力を入れているのはZ世代の動向だと私は考えています。【Criteo Z世代の特徴と傾向 「Criteoショッパーストーリー」にもとづくレポート】を参考にすると、以下のようなことが言えます。
① デジタルネイティブゆえに、オンラインファーストな人との繋がりに外壁を作りません。ゆえ、購買行動の際にもオンライン上の他者(フォロワー / インフルエンサー / 同一製品購入者)の意見 ( =UGC ) を意識しています。
② あらゆる体験をオンライン上で完結させられるがために、リアルかつ個人的な体験 (=パーソナライゼーション) を重視しています。
ここまでみてくると、「他者への意識 」と「個人性の重視」の相反する点が浮かんできました。そこで見ていただきたいのが【Z世代白書】です。
ここから、
③ Z世代は他世代と比べ『個の重要性(=個性)』『他者の目(=世間体)』これらいずれもを意識しています。一見相反するものですが、スマホから溢れる情報を精査しながら柔軟に思考するとなれば、一面的な対峙の仕方では困難であり、多面的な価値観を備えざるを得ないと考えられます。
さらに、
④ 個人 / 世間 と行ったように多面的な価値観を備え、(※ Criteo のレポートからも、ウェブルーミング を繰り返した後購買に至るケースが多いと結論づけられていることもあわせ) 一つの側面からだけでは物事を容易に判断しないZ世代。そうした思考ゆえに、失敗を含んだ不完全なもの、日常性のある親近感を感じさせるものに関心が寄る傾向があります。飾り尽くした完全なものにこそ疑いの目が向く傾向があるので、不完全の中に完全性を見出します。
⑤ Z世代白書では、『③多面的な価値観 と ④不完全の中の完全性 が合わさり、一つのことに執着せず、かじるように様々な事物に興味の幅を広げ、自身の価値観とマッチするものを探す傾向にある』という考察から <”かじる”Z世代たち> というタイトルを付しています。
3. グラデーション
以上をまとまると、Z世代は次のような特徴を有していることがわかりました。
③ 多面的な価値観を備える
└① 他者の意見 ( =UGC ) を意識
└② 個人的な体験 (=パーソナライゼーション) を重視
④ 不完全の中に完全性を見出す
⑤ ”かじる”Z世代
前項で『なぜZ世代か』というタイトルを付しましたが、このユニークさが答えです。
しかし、ここで論じたいのは「Z世代はみんなけっこう中途半端だったりします!」とかという暴論ではなく、グラデーションなのだ、ということです。
〜[その2]に続く〜
※ 参考※
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