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24/1月に読んだ本のはなし


▼読んだ本リスト

①風が強く吹いている(三浦しをん)
②ミーツ・ザ・ワールド(金原ひとみ)
③ドラママチ(角田光代)
④きよしこ(重松清)
⑤十の輪をくぐる(辻堂ゆめ)
⑥檸檬のころ(豊島ミホ)
⑦成瀬は信じた道をいく(宮島未奈)
⑧いい子のあくび(高瀬隼子)
⑨すべて真夜中の恋人たち(川上未映子)
⑩宙わたる教室(伊予原新)


 やっほ〜、オタクです。月一読書の記録をつけるのは2023年で終わりにしておこうと思ったけど、せっかく読んだし、まだ書きたい気がするし、ひと月の生活のまとめでもあるし、ひとまず飽きるか忘れるかするまでは大切なルーティンとして続けてみることにします。いないと思うけどもしかしたらどこかに楽しみにしてくれている方がいるかもしれないことも願って。

 1月前半は明けから悲鳴をあげたくなるような仕事量に忙殺されており、仕事をしない時間もなんとなく脳みそがグツグツと煮えて冷えない感覚があって、本を読むということに頭の容量を割けずにいたので、あんまり読めなかったなあって気がしていたけど、後半畳みかけたので思いの外読めていて、割と意識的に初めましての作家さんの作品を手に取ったのもあってホクホクです。ゲームもしたいし本も読みたいし運動しないと脂肪が減らないしでも目の前にまだまだ仕事があって、一日48時間くれ…と思いながら生きた。運動習慣はなかなか元には戻ってきてくれないけれども、あすけんを使って摂取カロリーを確認しつつ、アルコールとお菓子を極力避けていたので体の嫌〜な重み感はかなり減ってきた感じを得られただけでも満点だったということで。 


 年始といえば箱根駅伝、箱根駅伝といえば『風が強く吹いている』!思春期のころ『バッテリー』をみてから林遣都さんのことが結構好きという点でも好き作品のこちら、学生ぶりに再読したけれどもやはりしみじみと良い〜。現実にはもしかしたらあり得ないようなことも成し遂げられそうな希望をくれるスポ根小説、やっぱりこういうのはいくら読んでも幾つになっても褪せずに良いし、心のビタミン。世の中色々起こりすぎてるけれども、読書生活としては気持ちの良いスタートを切れました。


 ずっと気になりながらずっと読まずにきた重松清さん。『きよしこ』、とんでも無く良かった〜。この手の作品を読むたび口癖のように、中高生の頃の私が読んでいたらなあと言ってしまうんだけど、そんな「時を戻そう…」みたいなことはもちろん無理なので。きよしこをよんで、あの頃の自分が読んでおきたかった気持ちと同時に、あの頃の自分に、「きっと大丈夫になるよ」って声をかけてあげられるような気持ちも湧いてきたのは、新しい感情だったかも。過去の黒歴史を勝手にほじくっては勝手にゾッとしたり勝手に悲しくなったりする日もあるけれど、またこうして一つ今の私自身も生きやすくなっていくのかもしれない。


 友達に勧められて読んだ豊島ミホさんの『檸檬のころ』。こちらもアラサーの私が読んだら目も当てられないくらいの眩しさと、タイトル通りの甘酸っぱさだったけど、こんなのはなんぼあってもええですからね…。いくつかの高校生の物語の中に、学校教師目線のものもあり、気づいたらもう、先生が言いたいことも先生が抱えるつらさもよくわかるなあなんて思ったりした。あの頃めちゃくちゃに大きい存在に見えていたのにね。


 新刊出たと聞いてからようやく読めた伊予原さん。知的好奇心がバチバチに刺激されるこの感じ、たまらんですね〜。どれだけ本で知識を得ようと思っても、どうしても時間が経つと忘れちゃうことばかりなんだけど、ディスクレシアのことは寺地さんの『川のほとりに立つものは』で読んだな〜とか、空が青い理由は川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』に書いてあったな〜とか、進研ゼミ体験ができるととても嬉しくて、続けてみるもんだなあと思います。広義には高校生の青春を描いた物語で、1月はいつものしんどい系は少なめ、優しく眩しい作品にたびたび癒されました。

 そんな中でちょっとだけ毛色が違った初めましての川上未映子さん、『すべて真夜中の恋人たち』。静謐で丁寧で、こんなに切々と「ひとりぼっち」である事の寂しさが痛み入ることあるかよ…となった。一人でもそれなりに生きていける気がしているのに、最近の私は冬だからかこの作品を読んだからか、寂しいという感情を割と強く自覚しがち。なにかパ〜っと気分が晴れるようなことして楽しみたいわね。

 さてはて、今月も大変自己満感想を垂れ流しただけで終わりましたすみません。多分今後もこんな低俗なものを多分自分記録のためだけに月一投稿していくかもしれませんが、よろしくお付き合いください。明日は1月最終営業日、それからまた月初!まだまだ落ち着かぬ日々ですが、とにかく自分にできることを着々とね(本日デカいミスをして落ち込んでいる自分へ言い聞かせています)。

 2月はどんな本に出会えるかな。おやすみなさい、あしたこそいい1日になりますように。また来月(予定)

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