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リーマンサット創設手記(仮)

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宇宙好きではないぼくが、どうしてだか趣味で宇宙開発をする団体リーマンサットプロジェクトの創設・運営に関わってしまった日々の思いをつづったもの。
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2019年3月の記事一覧

5. MAKER FAIRE TOKYO 2014

5. MAKER FAIRE TOKYO 2014

2014年11月23日。

ぼくはこの日を忘れない。
なぜならばこの日は、公のリーマンサット発足日であり、リーマンサット史上最も無謀な日であり、ついでにぼくの誕生日だったからだ。

前回話をしなかったがMAKER FAIRE TOKYOとは、年に一度東京ビッグサイトで開催される、ものづくりをしている人たちのでっかい作品展示会みたいなもの。ジャンルとしては、ロボットやドローンをはじめ、VRとかオリジ

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4. 拒否権はありません

4. 拒否権はありません

2014年11月中旬。

「Makar Faire Tokyoに申し込みましたから」

ある日、H氏が「明日のご飯はカレーですから」みたいな、口調で唐突にそんなこと言った。口調はごくごく普通だった。だがその言葉が意味する内容は全く持って異常だった。

は? である。
何を言っているんだこの人は、と。
少なくとも、その時のぼくはそう思った。それしか思わなかった。たぶん、ほかの3人も(H氏以外の人)も

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3. ぼくが宇宙を目指す理由

3. ぼくが宇宙を目指す理由

2014年10月。

何度でも繰り返すが、ぼくは宇宙開発に興味はない。
秋葉原でパーツを買えば人工衛星を作れて、いくばくかのお金があれば自分たちが作ったものを宇宙に飛ばすことができる。その筋の人たちからすると、それはとてもすごいことらしいが、興味のない人間からすると「ふーん」としか思わない。

もし「ただ人工衛星を作って宇宙に飛ばす」だけだとしたら、ぼくはこのプロジェクトに参加しなかっただろう。で

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2.  ぼくらが宇宙を目指す理由

2.  ぼくらが宇宙を目指す理由

2014年10月。

宇宙に関わるのはとても難しい、と思われている。確かに今も昔も、宇宙に携わることのできる人はごくごく少数だ。全人類の中で宇宙へ行くことができる人はまだ数えられるほど。宇宙開発に携わっている人もほんの一部。JAXA、大手メーカーの宇宙開発事業部、宇宙について研究している学者。

一昔前に比べれば、民間でも宇宙開発にかかわりを持つ企業が増えていることは確かだ。しかしながら、それに当

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