大阪~別府 弾丸フェリー(2/2) 別府温泉地獄めぐり
この記事は2019年4月の旅行記です。
前回の記事はこちら。
前日大阪南港を出た弾丸フェリーは、翌朝ついに別府に到着しました。
日本各地へ出かける私ですが、実はこれが人生初の九州上陸になります。
過去に何度か福岡へ行く計画を立てたことがあって、何となく私の九州旅は福岡がスタートになると思っていました。
まさか船で上陸する大分が最初になるとは。
今回利用した弾丸フェリーでは亀の井バスの1日乗り放題チケットがセットになっています。これを含めて10,000円。本当にお得。
早速これを利用して、別府港から少し離れた場所にある別府駅へ向かいます。
さて、別府駅。
いきなりファンキーな銅像が迎えてくれて面食らいました。
彼は油屋熊八氏。
「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」というキャッチフレーズで日本全国に別府の名を宣伝したという、別府観光の立役者です。
亀の井バスの設立者でもありました。
駅にある手湯で、別府の初お湯浴び。
九州在住の友人とこの別府駅で待ち合わせる予定になっていたため、友人が到着するまで駅のロッテリアで書き物をしながら時間つぶし。
時は元号が変わる直前、平成最後の一ヶ月。
到着が早朝だったため、街が動き出す時間になる頃には待ち飽きて(笑)、別府駅の観光案内所を覗きに行きました。大好きな観光マップ狙いです。
そこで窓口対応してくれた男性スタッフの方がものすごく優秀で!
私の滞在時間、移動方法、そしてタイムリミットから逆算してオススメ観光スポットをサラサラッと地図上に書き込んで軽快な口調で紹介してくれたんです。バス路線と乗り場、時刻表も込み!
もうじっとしていられなくて、別府観光へと動き出しました。
①別府ロープウェイ
何となく地獄温泉めぐりで1日を過ごすだろうと考えていたので「山の上ではまだ桜が見られますよ!」という言葉に惹かれて、さらに高台からの景色を求めて、別府ロープウェイ乗り場へ向かうバスに飛び乗りました。
友人には、待ち合わせ場所を別府駅から別府ロープウェイ乗り場に変更とバスの中からLINE。
相談しようにも、どうせ運転中は返信できないし(笑)。
市街地からカーブの多い山道を登り、ロープウェイ乗り場に到着。
標高503メートルか。(長野県民目線)
案内所で聞いたとおり、桜が満開でした。
程なく、ロープウェイ駐車場にやってきた友人と合流。高速を降りてすぐにLINEを見てこちらに向かったとのことで、別府駅まで行ってしまって無駄足にならず良かったです。
っていうか会うの久々なのに早速相変わらずでゴメン(笑)。
この日は快晴。ロープウェイからの景色も良かったし、鶴見山上駅からの景色も最高!
来て大正解でした!
山好きだし、馴染みの土地なら地図上で自然と地名を目にするものだけど、さすが未踏の九州。見慣れない山々の名前に好奇心が刺激されます。
巨大温度計。
カエルの神社。
さらに鶴見山はぐるりと歩く七福神巡りコースがあるようです。今回は山歩き装備ではないのでここまで。
ちなみにロープウェイ駅にはなぜかラフレシア館が。
世界最大の花「ラフレシア」が展示されていました。
ここからは友人の車で別府地獄めぐりに出発です。
②明礬地獄
別府市街地より山側にあるのは明礬地獄(みょうばんじごく)。
「湯の花小屋」と呼ばれる藁ぶき屋根の三角小屋で湯の花を生産している場所だそうです。
入場料200円で、温泉が噴き出し硫黄のにおいに包まれた温泉らしい遊歩道の散策ができます。
そして、目の前にある岡本屋売店の地獄蒸しプリンは超名物!
わーい♪いただきます!
ついでに、大分別府名物のとり天も。
サクサクで超おいしい!
そして、市街地に向かう道中にあった明礬うどんでお昼。
さっき食べたばかりなのに、またとり天(笑)。
むっちゃ美味しかったです!
③天然坊主地獄
本坊主とも言われる、粘度の高い泥から湧きあがる熱気がポコポコと坊主頭を連想させる温泉です。入場料400円。
過去に爆発の記録も多く残るこの場所は熱気がすごくて、その不気味さと合わせて「地獄」という名がふさわしく感じます。
こういう泥から坊主頭が浮かび上がる瞬間が、地獄との接点みたいで、怖いもの見たさで眺め続けてしまいます。(友人撮影)
まさに大地のエネルギー、地球の躍動。
寺院と住職ごと吹き飛ばす噴火、すさまじさを感じます。
④海地獄
ここから一気に雰囲気が変わって観光地っぽくなります。
一般に「別府地獄めぐり」と言われるものは別府地獄組合に加盟している7つの地獄温泉(海地獄、鬼石坊主地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄、龍巻地獄、血の池地獄)を指すことが多く、各所の入場料400円のところ共通券2000円で入ることができます。
一番手の海地獄は一番駐車場が広く設備も充実しています。共通券はここで購入。
看板をたどって園内を進んで、ようやく海地獄。コバルトブルーの温泉が湧き上がっています。竹籠で直接ゆでる温泉卵が有名。
赤いお湯もありました。
園内では暖かい温泉を利用した温室も。ハスの花が綺麗。
⑤鬼石坊主地獄
先に紹介した天然坊主地獄と似たような、泥に湧き出る温泉が特徴の鬼石坊主地獄(おにいしぼうずじごく)。
ポコッポコッと出てくる坊主頭を眺めることができます。
観覧場所が整備されているせいか、迫力という点では自然の形に近い本坊主の方が圧倒的に勝りました。
(なかなか丸い頭が出ている瞬間を撮れない)
温泉成分で赤くなった小川。散りかけの桜が各所で舞って良い景色でした。
所々で足湯が楽しめるので、タオル持参でぜひ。
⑥かまど地獄
鮮やかな青い温泉、泥に湧く温泉など、見どころの多いかまど地獄。
ちょっとしたショーを見ることもできて、かなりエンターテイメントに寄った施設でした。
体験型の設備も。
このあたりの地獄めぐりは徒歩圏内に集中しているため、徒歩で移動することができます。
⑦鬼山地獄・白池地獄
それぞれコンパクトな温泉だったのでまとめます。
鬼山地獄(おにやまじごく)は別名ワニ地獄とも呼ばれていて、温泉の熱を利用したワニ園になっています。
どっちがメインだかっていうくらい多種のワニを見る場所でした。
ワニの赤ちゃんカワイイ。
白池地獄(しらいけじごく)は、その名のとおり白く濁った温泉。
こちらは熱帯魚館が併設されていました。どっちがメインだか(略)
ピラルクも展示されています。
⑧龍巻地獄
この先はまた距離があるので車で移動。
龍巻地獄(たつまきじごく)は間欠泉でした。
30~40分の間隔で噴出していて、到着時に1つ目、しばらく滞在していたら2つ目を見学できました。
施設内には高低差を利用したつつじ園と遊歩道がありました。
⑨血の池地獄
チャーミングな赤鬼が迎えてくれる入り口。
その名のとおり真っ赤な血の池地獄(ちのいけじごく)です。
その地獄らしさから、各所に鬼があしらわれていました。
この鬼の休憩セットはかわいい。
ここでも足湯があるので浸かります。
歩き回った足の疲れを癒す。
これで一通りの地獄めぐりを終えました。
実はスタンプラリーも押し進めていたんですが、一つ前の龍巻地獄で押し忘れてしまい、戻った時には閉館時間を過ぎていました。残念!
別府港から帰路へ
早朝から夕方まで、1日かけて別府めぐりを目一杯楽しみました。
このほかに海辺の砂風呂などの別府名所はあったのですが、人気スポットなので時間の都合もあり今回の旅では見送り。
戻ってきちゃった。
今日回った場所を振り返りながら、名残惜しいけどフェリーへと向かいます。
あー終わっちゃうなぁと思いながら階段を上ります。
これだけ充実した一日が過ごせたのは友人が車を出してくれたおかげでもあるので、本当に感謝しかないです。
彼の趣味で持参した360度カメラで珍しい写真を山ほど撮影してくれたのも良い思い出。(無許可なので掲載はしない)
ちなみに友人は宮崎から来てくれました。
遠方から見ると「九州」でひとくくりにしがちだけど、大分と宮崎って長野と東京くらいの距離があるので、ホントこのためにわざわざ来てくれてありがとう。楽しかった!
しかもお土産までいただきました。
私何か渡したっけ?(渡した、たぶん)
出航。
無数の紙テープが視界を埋めて、外を見れば見送りの人たち。
誰かとのお別れだったようです。
いつまでも手を振る紙テープの皆さんの他にも、ライトを振って見送ってくれる職員の方々らしき姿。
ありがとう、また来たい。別府。
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前日の高揚とは一転、この日は疲れもあって横幅65センチの狭いスペースであっという間に眠りに落ちました。
次に目覚めたのは早朝4時頃。
さすがに就寝時間なので船内アナウンスはありません。
甲板に出て、夜明けの明石海峡大橋をくぐりました。
いよいよ大阪に戻ってきます。
窓から朝日を眺めながらの朝食バイキング。
そして到着、上陸。
お世話になりました、フェリーさんふらわあ。
南港ポートタウン線を出て、四つ橋線へと向かいます。
乗り慣れない路線に内心ワクワクしているけれど、それはまた別の旅の話。
終
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この記事は2019年4月の旅行記です。
2020年5月現在、緊急事態宣言が発出され、様々な交通機関やサービスが休業となっています。また各種外出自粛要請が出ています。
過去の記録として読んでお楽しみください。
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この記事はえみさんの #おうち旅行 企画に賛同しています。
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