これが私の応援歌 #呑みながら書きました
バス待ちの一本。
最近あらゆるものが値上がって、マイラバーであるサッポロ黒ラベルよりも10円安い、サントリー生ビールを飲むことが増えてしまいました。
最初にこのストレートで思い切ったパッケージをみたときはキャンペーンとか一時的な何かかなとすら思っていた。それが今やビールコーナーの定番になって、CMもバンバン流れて、すっかり見慣れたよね。
さて、3ヶ月に1回の呑み書きです。
東京行きの高速バスに揺られながら、今回も私の好きなことについて書いていきます。
周囲に迷惑にならないように酔うほどは呑みません。車にも酔いません。
今回のテーマは、(じゃん)私にとっての応援歌!
『約束の橋』
佐野元春
これこそ私の人生の応援歌!
全肯定。
自分が幸せにするとか、一緒に走ろうとかではなく、車を走らせ続ける"君"に対する全肯定。
自分でハンドルを握るタイプの人にとって、これほどの励ましはないです。
実は思い出深い曲でもあるんです。
高校時代に私の世界を広げてくれた友人がいたんだけど(そうそう、いつだったかの呑み書きで書いた大瀧詠一を教えてくれた子)、その彼女は交友関係も広くて、他校の友だちを私と繋げてくれたりもしたのね。
家がかなり遠方だったから直接会うことはなかったけど、手紙のやり取り(メールとか携帯とかない時代だから!)をしてるうちに気が合って仲良くなった男子がいて、彼が私にプレゼントしてくれた曲がこれ。
まぁほのかに良い雰囲気になりそうだったとしてもその後とうとう直接会わないまま人生はそれぞれになったのだけど、この曲は手元にずっと置いて、まるで自分のテーマソングみたいに繰り返し聞いてきました。
当時の私にも響いたし、年をいくつも重ねた今でもずっと応援歌であり続けている筆頭曲。
西の果てから月の岸辺まで、私はまだまだ車を走らせてゆくよ。
『獣ゆく細道』
椎名林檎と宮本浩次
ニュースZEROのメインキャスターが有働さんになって、最初のテーマソングだったので印象強い曲。
この二人の共演ってだけでインパクトあったし、歌詞も歌声も力強くてカッコいい。
歌詞が独特なので間違えてたらごめんね。
この曲がリリースされた2018年は、私がnoteでアカウントを作って小説を公開した年。
自分の創作を表に出して、会ったこともない何人もの人からコメントや反応をもらい、自分が長年してみたかった事の手応えを初めて感じた年でした。
身近な人たちから否定的な意見や余計な口出しをされて制約の多い人生を過ごしてきた私は、この気持ちと流れに水をさして欲しくなかった。
家族にも周囲にも誰にも言わずに既存のどのアカウントとも紐付けずに一人で黙って小説を書いて公開していこうと決めたタイミングで、この曲が出たのです。
音楽界の中でも特に個性的な二人が揃って、何度も何度も私を鼓舞するのです。
『スタンドバイミー』
レミオロメン
『スタンド・バイ・ミー』といえば、かの有名な洋画が多くの人に思い浮かびますよね。あ、最近の若い人はどうかな。未視聴なら機会があったらぜひとも。
で、レミオロメンのこの曲も、旅立ちと冒険をイメージさせるような歌詞なんです。
それだけだとありきたりに思うのですが。
2番のサビ。最初の2行。
初めて聞いたときからこの言葉が藤巻さんのあの特有の声量で響いてくるんです。
私たちは、自分で自分に制限をつけている。
何度も何度も。聞くたびに目の前に道が伸びて、私は足を踏み出すのです。
『Let it go〜ありのままで〜』
松たか子
Disneyのアニメ映画『アナと雪の女王』の中盤クライマックスで流れる名曲。
主役のアナよりも姉のエルサの葛藤こそが映画のメインテーマなのではないかと思わせるくらい、世界中の長女(長子)の重荷と苦悩と逃避がツラいほど共感されました。
悲壮感の漂う冒頭より、リズミカルにどんどん解放されていく2番の力強い笑顔がパワーをくれる。
雪山をずんずん登る健脚なエルサの姿は、山登りするときの脳内応援歌でもあります!
原文の意味を損なわずにアニメの口の動きに合わせた翻訳は見事で、いまも高い評価を受けています。
でも、歌を別にした原文に近い翻訳を見たとき、私はその微妙なニュアンスの違いにグッときたのね。
「少しも寒くないわ」じゃなくて「寒さなんて平気よ」。
平気な振りして、本人の自覚でも平気と思っていて、でもそれをわざわざ言葉にするのは、やっぱり強くあらねばという意識が入っていて本当の平気ではないのだよね。「大丈夫」って言っちゃうみたいな。
長年の涙を堪えたうえでの辛抱強さと束縛からの解放。そうだよね、って、共感がまた勇気になるのです。
『サイレントマジョリティー』
欅坂46
制服姿の少年少女が、大人たちに負けるなと、声を上げろと、強い表情と眼力でメッセージを発する曲。
私はまだ精神が未熟なままなのかもしれないね。
「もういい大人なんだから」という抑制の言葉にいまだに反発を感じる。
私の道は、私しか歩んだことがない。
『Beat It』
マイケルジャクソン
洋楽ってそんなに得意ではなくて(英語が壊滅的に苦手だから)なんなら歌無し音楽くらいの雰囲気BGMくらいの感覚で接する失礼さなのです。
この曲も誰もがどこかで耳にしたことがある曲で、私でもあぁ知ってるって思った。
シンプルな英語歌詞にあるスラング的な用法も含めた意味を知ると、語彙と言葉の表す感性の豊かさや深さを感じずにはいられない。
嘲笑や挑発に乗るな、相手をするな、逃げろ。
いまお前に出来ることをするんだ。
これはSNSが発達しすぎた今の時代に向けられているメッセージにも思える。
足枷になるだけだから、周囲の言葉を気にしすぎるなってね。
『ヴィンテージ』
ポルノグラフィティ
ポルノグラフィティは大好きなんです。
とにかく名曲が多い。これまでどんだけ聞いたか分からない。
なかなかライブに行く機会がないから、ライブDVDを買ってしまうという初体験もしてしまった。カラオケで「ポルノグラフィティ闇鍋」って企画で誰かが勝手に入れたポルノ曲を私が歌うという罰ゲームもした(楽しかった)。アミューズのイベントに行って初めて本人たちを生で観た感動も消えない。
私が好きになるアーティストの特徴に「声」があるらしくて、これは自分では分からなくて身近な人に言われたからへぇそうなのかーって思ったんだけど、ヴォーカルの岡野さんの声は確かに、唯一無二。
ミディアムテンポのバックビートが印象的。
この曲が寄り添うようにずっと響き続けるのは、尊さと確固たる想いで愛されたいのだろう。
価値ある時間を積み重ねた愛を望んでしまう。
*
新宿に到着。
飲食店が軒並み22時まででビックリしてる。とりあえず開いていたロッテリアで腹ごしらえ。呑み書きなのに。(しゅん)
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終
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