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雨が降る。走り出さなければならない。

雨です。

駐車場で撮影


11月末、信州は山沿いを中心にまとまった雪が降りました。山沿いを走る私にとってはこれが今季の初雪です。
雪って車体がむっちゃ汚れるので、その後は運転するたびにボンネットを眺めながら「洗わなきゃなぁ」と思い続けて1週間。
所用の片付いた日曜の午後に洗車しました。

太陽が出ているうちに急いで取り掛かったのに、水滴を残らず拭き取っていたらあっという間に日暮れ。

キレイ。

そしてピカピカの車で出社する今週は雨。

雪ほどではなくても雨は車が汚れるので、「洗車後に雨が降る」は作業の無効化を表す慣用句のように使われることもあります。

それでも、輝くボンネットに弾ける雨粒は、ボンネットに反射する陽の光にも劣らない魅力を感じるのです。洗車に無駄はない。

私は長い間、安い中古のMT軽自動車ばかり選んで乗っていました。
クラッチとシフトレバーを操作して北海道から中国四国まで走り回り、雨を洗車代わりにするくらいボディに対する気遣いは皆無に等しい車乗りでした。そこには野生のような楽しさがありました。
当時からスバルに対する憧れはあったものの、新車に乗るのは老後の余暇だろうなっていうくらい、はるか遠い先の夢でした。

いまこうしてスバルのハンドルを握るようになって、走りを愉しむこの車の姿は、まるで私の夢の形です。ボロボロの素手を駆使して丁寧に洗うけど、ピカピカに磨いて屋内に飾りたいのではないのです。


まだまだ行く先が尽きない私は、走り出さなければならない。


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