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2020年2月読書ログ+おすすめの2冊

こんにちは、ぽんたです。

某ウイルスの影響により、在宅勤務が続いてる日々です。

コードを書く仕事をしていると、仕事自体にほとんど影響はないです。Zoomでのミーティング、Slackでのやり取り、VsCodeのLiveShareでのペアプログラミングで大体事足ります。

ただ移動の時間がなくなり、ボーッとする時間や本を読む時間が減っているなとは思います。まあ、一長一短ですね。

2020年2月に読んだ本一覧

4.『図解 これ以上やさしく書けない プロジェクトマネジメントのトリセツ』西谷克己
5.『ユーザー要件を正しく実装へつなぐシステム設計のセオリー』赤俊哉
6.『なぜ、働くのか 生死を見据えた『仕事の思想』』田坂広志
7.『幸福論(第一部)』ヒルティ
8.『シン・ニホン』安宅和人
9.『遅いインターネット』宇野常寛


おすすめの2冊

『イシューからはじめよ』の著者、安宅さんの新著。

ファクトベースで日本の現状、特に世界と比較した産業界の生産性について分析されている。

端的に言うと、日本はとても遅れをとっていてこのままだとヤバい。でも未来のために取るべき戦略を国家の参謀としてロジカルに、そして熱い想いで提案している。

自分ももっと大学時代に理数系の素養を身につけておけばよかったと反省しつつ、現状のブロックチェーンの仕事を通して学びを深め、社会の効率化に貢献し、いずれは学び直しの機会を得に大学院にでも行こうかと考えた。

どの年代の人も危機感と活力を持てるはずの一冊。


評論家、PLANETS編集長の宇野さんの著書。

宇野さんの本は、『母性のディストピア』や『リトル・ピープルの時代』などアニメやサブカル系のものは、前提知識がないと理解が追いつかないものも多い。

ただ今回の『遅いインターネット』は主にSNSと人々の共同幻想や消費について批評されていて、理解しやすく、それでいて着眼点が新鮮だった。

自分が面白いと思ったのは以下の批評。

吉本隆明が主張した、人間がその世界を認識するために機能する以下の3つの幻想。

自己幻想:自己像
対幻想:1対1の関係について、その2者がお互いの関係について信じる幻想
共同幻想:集団が共有する目に見えない共通の認識

これが現代のSNSの構成基盤になっている。

自己幻想:プロフィール。Facebookの意識高い投稿やinstagramでの映えに執着
対幻想:メッセンジャー。LINEで相手の既読に執着
共同幻想:タイムライン。Twitterで社会に対して"発言"することで何者でもない自分の底上げに執着

また、自分が世界に影響を与えている感覚、"世界に素手で触れている感覚"を求めて人は行動している、という主張も納得がいった。

みんながロクに考えずに"反応"だけしているインターネットから少しだけ距離をおいて、ちゃんと考える時間を取ろうと思える一冊。


以上です!3月も読むぞ〜


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