今年100冊読んだ僕が年末年始にオススメする5冊
こんにちは、ぽんたです。2019年、毎月読書記録を付けてきて110冊読みました。
その中から本当によかったベスト5を振り返ってみたいと思います。年末年始で時間がある方は手にとってみてください。
1位『問い続ける力』石川善樹
この本は本当面白かったです。オススメの本を聞かれたら必ずこれを紹介しています。
第1部では「問いの立て方」について著者の石川さんの考えが書かれていて、第2部では「問い」のスペシャリストたちと石川さんの対談が載せられています。その思考の跡を少しでも辿れるのが貴重です。知的好奇心をゾワゾワくすぐられます。
「考えるとは何か?」を「いかに考え始めるか?」「いかに考えを進めるか?」「いかに考えをまとめるか?」と分解していく。Whyの問いだと宗教的な結論に陥ってしまうので、Whatの問いから始めて、Howの問いに分解していく。
『自分、考えるのが好きです』と自負してる人にこそ読んでもらって、全然考えが浅かったと感じてみてほしいです(僕が完全にそうでした笑)
2位『直感と論理をつなぐ思考法 VISOIN DRIVEN』佐宗邦威
他人モードではなく、自分のやりたいことベース・妄想ベースの自分モードで考えたり行動する時間を増やそうという本です。そのためのメソッドが多く紹介されています。余白を作ることが大きな一歩です。
仕事をしているとお客さんのためや会社のための思考法ばかりが習慣化してしまい、自分の興味関心で動くことができなくなってしまいがちです。
著者のバックグラウンドであるデザイン思考のメソッドを取り入れつつ、課題解決ではなくより自己表現に近い自分モードのヴィジョン思考という概念を提唱しています。
3位『A3』森達也
オウム真理教の教祖、麻原彰晃こと松本智津夫を追ったノンフィクション。ちょうど僕が生まれた1995年に起きた地下鉄サリン事件から、異例づくしの訴訟、メディア、世論を生々しく描写しています。
自分が生まれた年に起きた事件、正直ほとんど知識がないまま24年間生きてきました。この事件をきっかけに日本人の精神構造にどのような変化があったのか、たくさんの例外を作り出し、それがどう前例となっていったのか。先入観の少ない僕たち若い世代こそ読むべき作品だと思います。
世紀の大悪党、極悪人、とされた麻原彰晃に、違う視点から光を当てようとする森さんの使命感に心打たれます。すでに死刑執行されていますが、今読むことに意義がありそうです。
4位『DEATH 「死」とは何か』シェリー・ケーガン
「死」というものについて、宗教的権威に一切頼らず、論理的思考だけで考察に徹した本です。そもそも人が死ぬとはどういう状態なのか。魂と身体は切り離せるのか。死はなぜ悪いのか。
著者のシェリー先生は、魂は存在しない、不死は良いものではない、死を恐れるのは適切な感情ではないことを理詰めで説得してきます。
死というものを正しく認識した上で、死に直面して生きるとはどういうことか。死ぬ危険があることがわかっていてもやりたい活動は何かを考えようというメッセージです。
5位『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観』アラン・S・ミラー
この本が科学的かどうかは疑問を持つべきだと思いますが、飲み会などで人と話している時に雑学として今年一番引用した本かもしれません。
そもそも「人類にとって結婚の意味とは何か」に興味を持ってこの本を手に取りました。雄は妊娠しないので、雌の産んだ子供が本当に自分の遺伝子を受け継いでるのか確信が持てない。自分の遺伝子を残す確率を高めるために、他の雌との接触を禁じ、結婚という習慣に繋がったのではないか。というのがこの本の主張でした。
胸が大きい、肌が白い、髪が長い、金髪(ブロンド)で青い瞳、といった一般的に現代の男性が欲情するとされている女性の特徴に、なぜ男性が惹かれやすいのかについても書かれてあります。信じるかどうかは置いておいて、結構面白いです。
2020年の読書を振り返って
前半の半年でかなりの量・種類の本を読みました。哲学を中心に興味のあることについて考えながら読書をして思考の幅が広がったと思います。
『問い続ける力』に出会って、考えることとは何かを知ってから、安易に誰かが書いた本に答えを求めずに自分で考えてみることにしました。
仕事が忙しくなったのもあり、読書のペースは落ちましたが、Twitterとnoteでの記録を継続できたので、このような振り返りができてとても満足しています。来年も続けていきます。
お読みいただきありがとうございました!良いお年を!
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