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コロナ禍で修学旅行に「行く」こと


 “学生時代の大きなイベント”と聞くと、何を思い出しますか?体育祭や文化祭、そして修学旅行などが挙げられるのではないでしょうか。私には弟がいて、今年修学旅行に行く予定なのですが、最近は実際に行けるのかどうか心配しています。

 弟は学校行事に積極的なタイプというわけではないのですが、それでも修学旅行には行きたいなと言っていました。最近は生徒たちが学校に居ながら現地の人とオンラインで繋がり、伝統文化などを体験する”リモート修学旅行”などが行われている学校もありますが、弟個人の考えとしては正直楽しさが今ひとつなのではないかと、気が進まない様子でした。 

リモート以外だと、近畿圏内に旅行先が変更されたり、宿泊がなくなって一日目が終了した時点で一旦帰宅するという形式で行われた学校もあったそうです。

 また弟は、「旅行先が変更された場合は飛行機に乗れなくなるだろうから、それも残念」だと言っていました。弟はまだ飛行機に乗ったことがないので、わりと楽しみにしているのだと思います。修学旅行では現地での思い出ももちろん沢山出来ますが、弟のように飛行機に初めて乗る体験が思い出になったり、その移動時間の間に思い出ができることも醍醐味のひとつだと思います。

 では弟にとって現状一番望ましい案は何なのかと尋ねたら、「近畿圏内で宿泊ありがいい」と言っていました。現地に赴くことと、泊まりがあることは譲れないポイントのようです。

 昨年度の授業がほぼリモートだった私の体験からしても、学校に行って授業を受けるのと、自宅で授業を受けるのでは全く性質が異なってくることは重々承知しています。修学旅行の場合も現地に行くか、いつもと同じ学校で行うかで「場所」とそこにかかる「時間」は大きく異なり、その体験における方針や、生徒たちの満足度などにも大きく関わるのではないかと思います。修学旅行は前述の通り”学生時代の大きなイベント”と言っても過言ではありません。かと言って私も、従来の修学旅行のやり方をこの情勢で行うことに賛成できるわけでもありません。ただ、弟にとってできるだけ良い思い出ができる修学旅行になればいいなと思います。