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「私たち学生の“つながり”ってどう変化していくのだろう」 ~コロナ禍で考える信頼関係について~①

 私は2021年6月22日に町家オープンカレッジ(MOC)vol.7「withコロナ時代のキャリアデザインとは?~学びの場としての地域の可能性~」に参加しました。今回はその様子をお伝えするレポ記事です。

 町家オープンカレッジは、京産大の学外拠点である「町家学びテラス」で大学生から社会人まで幅広い世代がともに学び、地域とつながり、地域との関わりや事業づくり、多様な生き方や暮らし方、働き方の選択肢を増やすことを目的とした学びの場(HPより引用)として定期的に開催されています。今回のテーマは「withコロナ時代におけるキャリアデザイン」ということで、コロナ禍の状況でも地域を学びの場として活用し、活動されている3名のゲストスピーカーの方々からお話を聞くことができました。

<ゲストスピーカー>

・信岡良亮さん…株式会社アスノオト代表取締役/さとのば大学発起人

・合田葵さん…学生団体And’s所属

・林美里さん…学生団体And’s所属

 私自身、現在コロナ禍の学生生活についての記録を残すことに取り組んでおり、同時代をともに生きている人たちは今、どんな活動をしているのかが知りたくて参加しました。ゲストスピーカーである信岡さんが作られた「さとのば大学」は全国各地で在学生たちが地域のプロジェクトに取り組みながら、オンラインで講義を受けるというシステム。コロナ禍によってオンライン授業の形態は急速に認知され普及されましたが、それ以前からこの仕組みに注目されていたところに驚きました。また、同じ学生の立場でありながら、見通しのつかない世の中に負けず自ら活発に活動されているAnd’sのお二人のお話にもとても刺激を受けました。

イベント全体の様子はこちらの記事で紹介されています。

→https://www.kyoto-su.ac.jp/news/20210625_350_machiya.html

 そんな中、今回私が最もお伝えしたいのは、少人数ワークショップの様子です。途中、いくつかのグループに分かれて少人数でのディスカッションを行った際に、“今社会について抱えている不安や違和感を共有する”シーンがありました。私は昨年のゼミ活動当初に、コロナの影響で対面できずオンライン上で会ったことのないゼミメンバーと信頼関係を築くのが大変だったという経験をしました。

(その際の様子を綴った記事です→オンラインで友好関係は築けるのか?? 第1回目|京SUN見聞録|note)

 そこで、今回は私の現在持っている疑問の一つである「オンライン上で信頼関係を築くにはどうしたらいいのか」について、ワークメンバーの方々からの意見を伺うことにしました。

<ワークメンバー>

・信岡さん

・他大学の教授

・京産大生

・私

↓以下の文章は主に会話文構成でお送りします。

私:このワークが始まるまえに今回のイベントのファシリテーターをされている方が、信岡さんと実際にお会いしたのは2回ほどだとおっしゃっていたのを聞いて、驚きました。とても和やかに話されていたので…。

信岡さん:社会人同士は、目的が一緒なんです。だからオンライン上でも話せる。

私:なるほど、確かに私たち学生が共通の目的を持つ以前に出会って信頼関係を築いていくのとは状況が違うのですね。

信岡さん:大学生がつながりをつくるきっかけって「会話」だと思うんです。

確かに、思い返せば今までその「会話」は対面授業の際に隣同士だったり、よく講義がかぶる人同士だったりといった“偶然性”がきっかけで生まれていたことが多かったように思います。ですが、オンライン授業ではそういった偶然性をきっかけに仲良くなるにはハードルが高くなっていると感じます。

信岡さん:社会人同士の話に戻りますが、私たちはすでにそういう「会話」もとい「雑談」の場が既にオンラインに移行しつつあります。

今回のワークショップでお話しした信岡さんと他大学の教授のお二方はすでにFacebookなどを雑談として利用されているそうです。

信岡さん:今後は学生も含め、オンラインに雑談の場が移行していくのかもしれませんね。

今回のレポをもとに、次回は私が個人的に予想する今後の「学生同士のつながりの変化」をお届けします。

著者:H.M