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ブランド物だから買うのではなく、好きだから買う。

先日、思い立って以前愛用していたオメガの時計を手放しました。恐らく15年位前、一生モノの時計が欲しくて、母と旅したハワイの免税店で清水買いをした時計。それからほとんど毎日身に着けていたのですが、何年か前にもっと大ぶりのメンズライクな時計をしたくなり、別のブランドの時計を買って以来、全くしなくなったのでした。しばらく寝かせたらまた着けたくなるかな、と思ってしまい込んでいたのですが、冷静に考えて「もうしないな」と思い、買い取ってもらったのでした。

なぜ、「もうしない」と思ったのか。それは、100%好きではなかったから。よくよく考えると、悲しいことに買ったときから実はフェイス部分に入っている模様が好きではなかったのです…でもそれ以外は気に入って、何てったってオメガだし、値段も自分で購入できる金額だったし、模様も目立つものではないし…と自分を納得させて買ったのでした。でも、そういう小さなことって結構尾を引くもので、振り返ると毎日身に着けていてもどこかモヤっとしていたように思います。

今使っている時計は、皆もよく知るとあるブランドのものなのですが、一見そのブランドのものに見えないのが良く、そしてデザインも、時間の見やすさも、着け心地もすべて好き。毎日着けていますが、やっぱり良いなあ、と嬉しくなるものです。今はこれ以外の時計はいらないなって思うくらい、気に入っています。

ブランドのモノを買うとき、なんだか雑念が入ってしまって、本当は100%好きではないのに「でもこれは○○だから」と頭で考えて買ってしまうことがあるように思います(私のオメガの時計はまさにそうでした)。でも、どんなに良いブランドのモノであっても、自分が100%好きかどうかという基準がやっぱり大事ということに改めて気づかされました。これって至極当たり前なことなのですが、気付いたら自分ではなくて人から目線でモノを選んでいることがあるように思います。これからますます自分の「好き」に忠実にモノを選び取っていきたいな、と改めて思いました。レッスン料は少し高かったけど、およそ10年間、私とともに歩んでくれたオメガの時計に感謝。次は「あなたが100%好き」と言ってくれる良い持ち主に出会えますように。


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