インドのドローカルツアーに参加して、山奥でホタルを見た話(前編)
ホタルを見る”ド”ローカルトレッキングツアーに参加
ホタルを見る”ド”ローカルトレッキングツアーに参加した時の話です。
現地集合現地解散の1600Rs(おおよそ2200円くらい)の激安・"ド" ローカルツアーだったので、若干不安だったのですがどうしてもホタルが見たかったのでポチっと申し込みをしました。
申し込んだツアー:
Bhandardara Fireflies Special Camping | Mumbai Trekizens
インドでは、いまでも少し都市を離れれば西ガーツ山脈に代表するような大自然を堪能することができます。その中でもFireFliesと言われているホタルが見れるツアーは人気で、どうしても自分もホタルがみたい!!と思ってました。
ただ、ホタルを見るツアーはどうしても現地集合・現地解散が原則であり、且つタクシーを使える距離じゃないので、ローカル電車を使わなければなりません。このローカル電車、とても安価なので利用する人は多いのですが外国人はとても目立つのでスリにあったりと被害が多く発生しているので、地元のインド人の友人からもおすすめしないと言われている乗りものです。
ローカル電車に乗らない = ホタルが見れない
ということで、もう意を決してポチっとしたわけです。
インド人の友人から教わった3つの教え
インドのローカル電車に乗るために、友人のインド人から言われた3つのルールはこちら。
1.ファーストクラスを購入しなさい
2.わからない時は、駅にいるアーミー(兵士)に聞きなさい
3.最後まで油断するな
の3つです。
では、行ってみましょう!
路線はこんな感じです。1時間半程度、日本で考えたら別にどってことない距離です。
Thane(タネ)⇒Kasara(カサーラ)という町まで行きます。カサーラはムンバイからすると北にむかう感じですね
<路線図 Thane(タネ)⇒Kasara(カサーラ)>
まずはターネーという駅までタクシーで向かい、チケットカウンターまで向かい並びました。ここまでは問題なし。ですが、犬も人も自由な感じです。
<チケット売り場>
<ファーストクラスチケット 210Rs>
まず、受付のおばちゃんなのですが、英語は通じないのです。そしてなんかこう、対応にやさしさを感じません。ですが、”カサーラ(目的地)””ファーストクラス”の2つの言葉を連呼していたらチケットをくれました。うん、なんとかなる。
チケットに記載されている情報はよくわかりませんでしたが、とにかく時間がないし、いざとなったらお金で解決できそうなので、とにかく乗ってしまえ!という雰囲気でした。
ローカルの電車に乗って北へ移動!
まず、そもそもカサーラってどこ行きの電車に乗ればよいかわからないので何番ホームなのか特定できないのです。
そしてルールその2、アーミーに聞くです。
このルールは、インドで旅行をしているとなんとなくわかります。インド人はとても親切で教えてくれるのですが、たまに間違っていたりするからです。アーミーとは駅員さんのイメージですね。銃とか持ってますけど。。。
ということで歩いているアーミーに突撃インタビュー。
俺「カサーラに行きたいのですが、どこのホームですか?」
アーミー「6番ホームだからそこの階段上がって左だよ(やさしいまなざし)」
言われた通り階段を上がると、しっかりとホームの番号が書いてありました。あーよかった。
そしてホームに降りてみたところ、英語も表記されていたのでわかりやすかったです。
<ドアからはみ出ている人々>
6番ホームに着くと、向かいのホームに電車がきました。人がドアからはみ出てる。。。。そして電車がまだ動いているのに線路に降りて去っていきました。
たぶん、ファーストクラスではなく、普通のクラスだとあの中で奮闘することになるんだろうな、と少し背筋が冷たくなる感じがしましたね。
6番ホームに到着
そして6番ホームに着いたは良いがファーストクラスの場所がわからない。そこでまたアーミーに聞いたところこの斜線の表記がファーストクラスだと。
<ファーストクラスの表記(ホームにも記載がありました)>
実はこの斜線がファーストクラスの表記になっています。なのでこの列車に乗ればいいんですね。はいはい。了解しました。
余談ですが、インドのローカル列車は車両が繋がっていないので乗車した後に車両の移動はできません。おそらくクラスごとにわかれているので移動を禁じているのだと思われます。
<おしゃれな駅のポスター>
さて、指定されたホームにファーストクラスのホームに待っていたのですが、ホームの掲示板に自分が乗ろうとしている電車が表示されません。
そこでインド人の教えその3「最後まで油断するな」です。
駅のホームにはアーミーがいなかったので、並んでいる人の好さそうな人に聞いてみたところ、スマホを取り出し、駅スパートみたいなもので確認してもらい、このホームでやっぱり問題ないとのこと。
ふむふむ、インドでもアプリがあるんだねと、今度はそれを入れてこようと密かに思ったのです。
目的の電車が到着
目的の電車がとうとうやってきました。いや~指定された電車に乗るだけでこんなに安心するとは!わかりますかね、この気持ち。
<プラットフォームに牛が!>
ファーストクラスに乗車してみるとこんな感じです。たぶん普通の車両よりはきれいだとおもいます。
<ファーストクラス>
<電車が出発する瞬間>
さて、乗車後もルール3、最後まで油断するな!ということで乗車後も社内でカサーラにいくかどうか、訪ねてみてOKだと確認しました。
よし!ということでそのまま出発することに。問題なければ目的地まで1時間半です。
目的地まで問題なし!
我ながら、初めてのローカル電車にしてはうまくいったなぁ~と思ってました。信頼できるインド人にどうやって乗ったら良いのか事前にリサーチしたのが大きかったなと。
ローカル電車はとても便利なんだけど、ハードルがとても高いのです。なので駐在者は主に契約タクシーを使っているのです。いわばローカル電車を利用できるというのは”選ばれしもの”のみ。自分もついに選ばれたのだ。と
そして、ローカル電車に乗れるようになったんだから、割と行動範囲が広がったぞ!これまでタクシーにのって1万Rsとか払っていたのが500Rsぐらいに抑えることもできるし、なんだか、こう、世界が広がったような、インドのローカルだからって恐れることはない、やればできるんだ!って1時間半の電車に乗っている間、自分を自分でほめてあげました。
目的地に到着!
さて、無事に到着。時間通りでした。到着する2つ前ぐらいの駅から降りる準備をして、よし、いまだ!って感じです。電車じゃなくて飛行機から降りるぐらいな感覚です。
そして無事に現地カサーラへ到着!これからやっとツアーに参加です。聞けばこれからの登山するKalsubai は、1600mあり、マハラシュトラ州でもっとも高い山らしいのです。さ、これから気を引き締めないと!
集合場所に誰もいない
<カサーラ駅の集合場所>
集合した場所には、まだ誰も集まっていない様子でした。5分くらい前だったのですが、ガイドもいない。これはおかしいぞ、ということで駅の周りをあるいてみたのですが、そびえたつ山々がみえるだけで、ほとんど人がいませんでした。
そこでツアー会社に連絡してみると、
ツアー会社「今日は参加者が少なかったのでキャンセルになってますよ、メール届いてませんか?」
俺「(メールを確かめて)いやもらってないですね」
ツアー会社「いや、送られているはずですよ。今日の朝」
嫌な予感がしたのですが、ありました。今日の明け方5時半、
迷惑メールボックスの中に!!
しまった!と思いました。こういうこともあるかと、前日の夜に迷惑メールの中も含めて、キャンセル通知がきてないか確認してたのですが、まさか当日の朝に来たメールが迷惑メールボックスに入っているというダブルでくるとは。。。。
柔道で例えると技ありと技ありで合わせ技1本!って感じです。
クラブツーリズムだったら当日キャンセルは電話くるのに、、、、、ここはインド、普通というのは通じません。
あのインド人が教えてくれたルール3 最後まで油断するな はこういうことか。。。。。!
引き下がらず交渉
いや、キャンセルを知った時の気持ちを表現するなら絶望です。
交渉するにしても、いまからガイドが現地に来ておれだけのツアーをやってくれるわけないし、やってくれたとしても時間的に間に合いません。
それに、2500円の格安ドローカルツアーだし、返金もされるのですがローカル電車にのって現地集合してしまった自分からすると
圧倒的に割に合わない
のです。
で、結果八つ当たりさせてもらいました。
当日朝はないでしょ、とか
普通電話くれるよね、とか
案内メールは通常のメールボックスなのになんでキャンセル通知だけ迷惑メールボックスにはいるのよ、とかとか。
この辺はインドで生活してたくましくなったと言い換えられるかもしれません。何を目的に交渉しているのかまったくわかりませんでしたが。
そうするとガイドからこんな一言が
ガイド「実は、これから別のホタルツアー(1泊2日)を開催する予定なんだけどそっちに参加する?」
おー、そう来たかと。
詳細を聞いて、ちょっとかんがえさせてくれと言って電話を切りました。
なにが迷ったかというと
全く逆の方向で開催されていた!のです。
これまでの移動ルート
ターネー ⇒ カサーラ <1h30m>
新集合場所までの移動ルート
カサーラ⇒ターネー⇒パンビール <4h>
<これまでの移動ルートと新集合場所までの移動ルート>
完全に出発した駅まで戻った上、さらに南に2時間半です。
15分くらいかな、自分を説得するのにかかった時間は。というか参加するならすぐに電車に乗らなきゃいけないし。
インドの田舎、カサーラという駅で一人の外国人が、「ムムムー」、とか「クソー!」とか、「俺はわるくないよね?」とか、「これが挑戦というものだ、失敗を恐れてはならない」とか、ぼそぼそ右往左往しながら独り言を言っていたと思います。
ということでこの後、ホタルツアーに参加するためにパンビールという町へローカル電車で移動したのでした。
<最終目的地 パンビールにたどり着いたのはもう夕方でした>
引っ張ってしまって申し訳ないのですが、長くなったのでホタルをみたツアーは次回に書きたいと思います。
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