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ラクに吹きたい!! ふー、はー、ひー②

最近わかってきたことがあります。
なぜ「ひー」と息を入れるといいのか。

舌の位置や下の歯の当てどころが非常に大事だと言うことです。

もう何年も前にわざとリードミスすると言う練習を教えていただいたことがあります。(私が勝手に師匠と思っている方に教えていただきました)
サックスで言うところのオーバートーンです。
色々な方からも聞くことがあり、なんだかいい練習方法なんだなー、くらいの感じで受け取っていました。

この練習の意味がやっと分かりました。

クラリネットは下の歯でリードに下唇越しに当ててくわえていますよね。
その下の歯の当てどころの練習と同時に舌の位置の練習でもあったわけです。

運指は変えずに下の歯の当てる位置を奥にしたり手前にしたりして吹いてみてください。簡単に高い音が出ますよね。いわゆるリードミスです。
(こちらをご覧ください。なべまりさんという方のyoutubeです)

音域によって歯の当てる位置を変える。
音域によって息の入れる方向を変える。

これがわかると響きが増えますし、何より吹きやすい!
うまくいった時、こんなに簡単にラからシに移れるのか!と感動しました。
(クラ吹きならわかるはず!つながらないですよねー)
でも、この練習をすれば大丈夫!簡単につながるようになります。

私自身まだまだ練習中でうまくいかないことも多いですが、何ができていないのかがわかるようになったので
次につながる練習ができるようになりました。
「あ、今のは息の方向が違ったな」などなど。
うまく当たらないなーという音で歯の当てどころを探っていくと
簡単にしかも綺麗に発音でき響く音が出るところがあります。
これを探していくわけです。
そのためのリードミス練習です。
同じ運指でいくつも音が出ます。倍音です。
そう、リードミスではなく上の倍音を鳴らしてしまった、というだけなんです。
そこをコントロールする練習です。


この練習はできるようになるまで繰り返し、ただただ反復練習をすることとは全く違う練習ができます。特に週末しか吹けないなど練習時間が限られている方におすすめです。

ただ、吹き方を変えるわけですから初めは思うように吹けなくなります。
リードミスを練習するわけですから、自分の意図しないところで自分の思う音が出なくなる時期があります。
(左手親指だけのファを吹きたいのにレジスターキーを押したドが出てしまうなど)

合奏が減っている今がチャンス!

考えてみれば本当に合理的な吹き方なんですよね。
リードをどのように振動させるのかを研究していくと言う練習方法です。
多くの方はアンブシュアを固定させて吹くやり方をとっていると思いますが、
上で紹介した動画ではこの固定して吹くやり方は職人技だと言っていました。
もちろん意識せず歯の当てる位置を変えている方もいると思います。その方は固定して吹いていると思っているかもしれません。
本当に固定させていても音域によって何かを変える必要がある。
そこが職人技になるということです。噛み具合だったり息の強さなどなど。
その変化する部分を自分でコントロールしようということです。

高音が当たるか当たらないかが確率や運ではなくなるということです。

さあ息を入れるぞ、という時
舌はどうなっていますか?
観察してみてください。
すぐには分からなくても何回か試していくうちに何か気づくことがあると思います。
観察ポイントは、さあ息を入れるぞというときに
・力みがあるかどうか
・自分がいいと思うところに動かそうとしているか
・口の中を広くしようとしたり狭くしようとしたりしているか

他にも発見があるかもしれません。
私の場合は「何もしない」が正解でした。
(息を入れる前と舌は何も変わらないということです)
何かしようとするとたちまち、響きが減る、音が鳴らないということになってしまいます。
何が正解かはご自分が「いま何をしているか」によって変わってくるので一概には言えません。骨格も違うし、普段の舌の位置も違うし息の入れ方も違うからです。全員違います。
観察しかありません。

遠回りでいて自分のことが色々わかるので応用がききます。
それに思うように音が出せるようになったら、どうやって曲を吹こうかなーとワクワクしてきませんか?

観察の仕方がわからないなどわからないことがありましたらぜひ一度レッスンにお越し下さい。

ほりうちけーアレクサンダーテクニーク


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