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みんなと演奏する。

みなさん、みんなと演奏していますか?

いやいや、みんなと演奏なんて当たり前じゃない!と思っている方も、
合奏の時アンサンブルの時どんなことを考えて、
どんなことを感じて、演奏していますか?

こんな風に聞いたり感じたりしている人いるんじゃないでしょうか?
・自分の音ばかり聞いている人
・まわりの音を聞いているけれど自分と比較して聞いている人
・人の批判ばかりしながら聞いている人

これって空間としては同じ所にいるけれども、
すこしもみんなとは演奏していないですよね。

自分の音ばかり聞いている人というのは、まわりの音が聞こえてはいるが、
自分の音がどうなのかばかり気にしている人です。
ピッチが高い低い、リズムがずれてる、テンポがどうなのか。
自分の出している音を「自分とまわり」として聞いている。

まわりの音を聞いているけれど自分と比較して聞いている人というのは、
自分の音を基準としてまわりを聞いている、もしくは
まわりの音を基準として自分の音を聞いている。
そのままですね。このひとも「自分とまわり」で聞いている。

人の批判ばかりしている人は、まあ放っておけばいいでしょう。

こういう聞き方演奏のしかたでは「自分」と「まわり」がどこまでいっても
わかれたままです。
これらはわたしの考える「みんなと演奏する」ではない。
同じ場所で演奏しているだけで、「ひとりで」演奏しているのとおなじです。

よくロックやポップのコンサート、ライブなどでコールアンドレスポンスっていいますよね。あれです。クラッシックでもコンサートが始まる時にこんにちはーって呼びかけられて、こんにちはーって返す、あれです。
あの呼びかけと返事があってこそ「みんなと演奏する」と言える。

わたしは、442で吹いてる、テンポはキープできている、この符割はこう、
この音はmfで吹いています、などと言ってしまう人、いますよね。
(だから何?とおもっちゃうんですよねー。)
そういう人はなにかご自分の好きなCDでもかけて
それと合わせていてください。

もちろん、基準である442やテンポキープ符割の正しさ強弱を否定しているわけではありません。
ただそれらはどこまでいっても、基準であること。
まわりが変わればそれに応えていく。
442も和音の中では役にたたない。
テンポも揺れて当たり前。
符割もその曲によって揺れる。
mfなどの強弱記号はデシベルではないです。
極端な意見かもしれませんが。

わたしは人間がやっていること、人間にしかできないこととして演奏したい。
気分によって揺れるのが人間。
機械の音楽を目指すなんて意味がない。
メトロノームやチューナーに支配されるなんて嫌です。

縦を合わす。なんて言いますが、そのことについて。
作曲した本人の指導を受けたことがありまして、
その時あるパートがバラバラでいろいろ合っていなかった。
その時みなさんだったらどういうふうに練習しますか?
メトロノームを使う?
歌う?
手をたたいてもらって吹く?
一人ひとり吹いて犯人探しをする?
その作曲家はその箇所のイメージを教えてくれました。
ここは雪解けの水がぽつ、ぽつっと落ちていってだんだん暖かくなり。。。
そういうイメージで吹いてください、と。
それぞれの雪解けのイメージが違うとしても、
「雪解けの水」というイメージがそろうと演奏もそろいました。
みんなで吹けた瞬間でしたね。うれしかったし、おもしろかったです。
なにより楽しい。

テンポもたぶん同じで、
自分の中にテンポを持ち、その自分のテンポをみんなと合わせていく。
自分の外にあるテンポ、メトロノームや手拍子に合わせているから
いつも出たとこ勝負になってしまう。
それぞれメトロノームや手拍子の打点の取り方が違うので当たり前にずれますよね。
指揮者の打点も同じです。そもそも指揮者はメトロノームじゃない。
ロックバンドなどでメンバーそれぞれ身体を揺らしたり、足踏みをしたりして
それぞれテンポ感をかんじていますよね。でも、そろっている。あれです。
テンポ感を共有したからこそあう。
指揮者はその共有されたテンポを揺らしたりして表現しようとしているのかも。
違うかな?詳しいかた教えてください。

和音も同じ。
響きを聞きその中にはいって吹く。
自分の担当の音と他の音ではない。
響きを聞いていると自分の音は聞こえません。和音としてとけて聞こえます。
ここでも自分は低めだからといって吹くのも要注意。それも独りよがりです。
まわりとのやりとりがあるはずです。
わたしは響きの中にはいってるとすごく気持ちよくて、
そのために演奏していると言ってもいいかもしれないくらいすきです。
(白玉サイコーです)

話がとっちらかってしまいましたが、
まあ、またみんなと演奏したい、ということです。

よろしければお願いします。たいへん喜びます。