見出し画像

日常に色を

日曜日には読書を。
年度初めの忙しさもひと段落ついて、読書熱、再燃してます。

最近は
1 夕方ごろをめがけて海へドライブ
2 海沿いに車停めて本を読む
という日曜日を過ごしています。最近暑い日も続いてますが、夕方くらいになると風も涼しくなって、軽く窓を開けて本を読んでいると、プチリゾート感があります。ちょっと暗くなってきたかなと思って外を見ると水平線がオレンジと紫で色づいて、なんとなく特別な気分になります。

どうしても毎日同じことの繰り返しで気づいたら一日が終わってる、みたいになりがちですが、実は見過ごしてるだけで、毎日には、自分の行動には色がある。と感じた一冊。

青山美智子さんの書いた『木曜日にはココアを』

12の物語で紡がれている本作品。
1つの物語に出てきた登場人物が次の物語の主人公になって…というバトンタッチがとても心地よくて、自然と12の物語が一つの輪になるのを最後に感じることができました。

今自分がしていることは何の意味があるのか、仕事や勉強や、何にでもそのように感じることってあると思います。でも実は自分の行動が他の誰かに影響を与えていて、それは大体自分の見えない所で、自分が知らないうちに誰かを笑顔にしたり、誰かの背中を押したりしている。知らず知らずのうちに誰かの人生の一部に自分がなっている。

点数とか売り上げとか、目に見える形で結果が欲しいのは今の時代当然すぎて疑うこともないかもしれないですが、見えないところで誰かに影響を与えてるって考えると、そっちの方がすごいんじゃない?って言ってもらえているようなお話です。

一つ一つの物語は短めになっているので、毎日忙しくて…という人にもおすすめです。
文庫版のカバーにはリボンもついていて、プレゼントにもいいなと思う一冊です。

続編『月曜日の抹茶カフェ』も積読中。
次はどんな物語に出会えるか、今から楽しみです。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?