ひ~ちゃん

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Vol28.2号井戸の汲み出しスタート

5月の連休あけから2号井戸の採掘に着手。仕事の合間を見ながら堀りを進め、6月上旬は3mへ到達。 3mの時点で貯水は1m。直径が30cm位だから貯水量は70リットル程度か。 6月に入ると札幌は例年にない晴天続きとなり気温もかなり高く、井戸堀りで熱中症の危険がある気候になってしまった。 涼しい日や夕方の時間を利用し、掘り進める。 固い地層もあったため掘るスピードが遅くなり6月末に何とか3.5まで到達。 汲み出して水位が復活する時間を計測すると、1時間で20リットル程度で

    • Vol27.一気に3.3mまで堀り進む

      「大きく掘り、貯水できる井戸」2号井戸の目標である。 表土が1m位続き、そこから粘土層が50cm程続く。 粘土層を抜けると砂層に到達。海の匂いがする砂が掘れた。 砂層の出現とともに水がたまり始める。砂層は掘りやすくどんどん砂が上がってくる。 30cm位の砂層を抜けると、そこから再び粘土層になる。粘土層を掘っていると次第に柔らかくなりシルト質な地層が登場する。 あっという間に3m30cmまで到達。1号井戸掘ったノウハウと地層が把握できているおかげで非常に効率的に掘り進

      • Vol26.2号井戸の採掘に着手

        9.2m掘った井戸の結果は、 ・カナケはかなり良くなったがまだ結構ある ・水量は30リットル程度で枯れる という状況だった。 当初の目的である畑の水やりには利用できるようになったが、今ひとつ不完全燃焼である。 カナケのない水・枯れることの無い水量・・・。 井戸は掘ればそれが得られると思ったがそうではなかった。これを求めるのであれば水道を使った方が遙かに安く効率的だ。水道の凄さに感謝の気持ちが沸く。 しかし、ここで終わるのは寂しい。もう少し良くすることができるはず

        • Vol25.ポンプを再設置するも

          9.2mで今の堀り方の限界を迎え、現状で井戸として使えないかを確認するため井戸ポンプを設置することにした。 設置するポンプというのは掘る際のくみ上げに使用する工進のではなく、川本のポンプの方。こちらのポンプを使いつつ、鞘管をきっちり密封し真空を作ることで水量を増やす事ができるかの確認も兼ねている。 今のところ4mまであるVU100管の中に9.2mまであるVU75が入っているので、VU100の鞘管も含めて密封しないと真空が作れない。 ということで、VU100管の周りを少し

        Vol28.2号井戸の汲み出しスタート

          Vol24. ついに9.2m到達

          冬が終わり3月下旬からから再開した井戸堀り。 8mからの固い固い砂礫層を掘り続ける。1回の堀りで進むのは5cm~10cm。コツコツと掘り続け1ヶ月が経過。季節は4月下旬になっていた。 ついに9.2mへ到達した。と同時に砂礫層の固さがさらに固くなり、ほとんど掘れない状態になってしまった。 これより先を掘るには堀り道具を抜本的に改めなければならなそうだ。ということで、ここで一旦終了し、湧水量や水質を確かめることにした。 ホースを突っ込み電動ポンプでくみ上げる。 5分くら

          Vol24. ついに9.2m到達

          Vol23.砂礫層を掘り進む

          雪が溶け、新たな井戸堀りシーズンがスタートした。昨年8mまで堀り、砂礫層まで到達したので、そこからさらに掘り進めることになる。 入手した近隣のボーリング柱状図によると。8mから砂礫層が始まり、17mまで約9mにわたって砂礫層が続いている。 そして17mより下に粘土層があるので、どこまで砂礫層を掘れば水が出てくるかはやってみなければ分からないが、砂礫層の下部には豊富で良質な水が流れている可能性が高い。 ということで堀りを再開だ。しかし砂礫層は固い固い。さらに冬期間の休み期

          Vol23.砂礫層を掘り進む

          Vol22.春の訪れ

          12月の冬将軍の訪れとともに暫しの冬眠となった井戸堀り。 3月にもなると日中はプラスの気温となり、日差しの強さと昼の長さに春の訪れを感じるようになる。 ちなみに地下水の水温は地下10mより下の場合は年間の温度変化がなくなるらしく、その土地の年間平均気温と同じか、1~2℃高い温度に保たれるそうだ。 札幌の年平均気温は9℃くらいだから10℃前後ということか。 雪に覆われた裏庭の井戸周りを一刻も早く作業できる状態にしなければ。 ということで3月12日から雪割りを始めた。

          Vol22.春の訪れ

          Vol21.井戸堀りで覗く街の景色

          ついに冬将軍が到来し、井戸堀りは春を待つことになる。 春以降の記録も随時アップしていく予定だが、井戸堀りが一旦お休みに入ったところで、いつもとは少し違った話題に触れてみようと思う。 今回、井戸を掘り始めて分かったことがある。 それは、井戸で水の出る深さや良質の水が出るかというのは、掘る場所の地層・地質に大きく左右されるということである。そして、その地層・地質というのは、その地域ができた歴史と大きく関係しているということである。 市街地がある平らな土地は、概ね付近に大き

          Vol21.井戸堀りで覗く街の景色

          Vol20.冬がはじまるよ

          8mを超え、なんとか砂礫層まで到達。 上がってくる土を見ると水が出てきそうな気配がする。 雪に閉ざされる前に汲み出しをしてみたい。 ということで鞘管を処理する。4mまで直径10cmのVU100管が埋まっており、その中に8mまで直径7.5cmのVU75が入っている。 鞘管を処理したら、ここに水を吸い上げるパイプをセットする。 ん?繋がってるのが前にみた川本のポンプじゃないって? 前に用意した川本のポンプは綺麗な井戸水をくみ上げるポンプ。蛇口をひねると圧力でON/OF

          Vol20.冬がはじまるよ

          Vol19.ついに8m到達

          井戸堀り器の転落事件から安全な作業も心がけるようになる。 「井戸堀り器接続よーし。安全紐係留よーし!」単純作業ゆえ指さし確認しながら掘り続ける。 季節はもう11月に入ろうとしていた。日暮れは早くなり、天気が良い日中の時間がわずかとなる中、こつこつと堀りを続ける。 7.5m位から再び固い地層になり鞘管が沈まなくなる。そのまま掘り続けてついに8m。そろそろ砂礫層が登場してもおかしくない状況である。 すると、掘り出す土が再び砂っぽくなってきた。 キタキター! さらに掘り

          Vol19.ついに8m到達

          Vol18.井戸底に消ゆ

          7m50cmまで順調に掘り進み、砂礫層まであと50cm少々。ゴールが見えてきたところで欲張ったのが行けなかった。 井戸堀り器の接続をおろそかにして鞘管の中に入れてしまっていた。 井戸堀り器で底をほぐすといやに感覚が軽い・・?いやな予感をして持ち手を引き上げる。妙な軽さだ。 井戸堀り器が・・・ない。 井戸堀の重大インシデント。それは道具を井戸の中に落としてしまうことである。拾うのが困難な上に邪魔になり諦めて掘ることもままならなくなる。 最悪、掘った井戸を廃棄しなければ

          Vol18.井戸底に消ゆ

          Vol17.さらに掘り進む

          6mのカナケ井戸は3週間ほどの汲み出しでも水質・水量ともに改善せずしなかった。 季節は10月に入る。 あと1ヶ月少々もすればこの地は雪に閉ざされる。そして4ヶ月は井戸堀りができなくなる・・。 その前にこの先の地層も掘ってみたい。もっと深いところを見てみたい。 そう思う気持ちを抑えきれなくなった。 そしてせっかく設置した井戸ポンプを撤去し、さらに掘り進める事にした。 目指すは8m。 8mより下には厚さが10m近い砂礫層があるっぽい。これは太古の昔にここが川だったと

          Vol17.さらに掘り進む

          Vol16.文明の利器を投入

          6mで掘った水はカナケ水。次の帯水層と思われる8mまで掘る覚悟をしつつも、まずは6mの井戸で水を汲み出し続け水質が改善しないかを試みる。 汲む、汲む、汲む、ひたすら汲む。 朝の汲み出し、昼の汲み出し、夕方の汲み出し。在宅勤務な状況もあって1日3回の汲み出しを欠かさず続ける。 しかし、1回100リットルの汲み出しは辛い。地下水位が下がる程にポンプのハンドルは重くなる。最後まで汲み出し切れずバテることもある。 楽に汲み出すためには電動ポンプが欲しい・・・。 と思ってヤフ

          Vol16.文明の利器を投入

          Vol15.トリチェリとの出会い

          8月上旬から井戸堀をはじめ約1ヶ月。 3mまで掘ってドブくさいMAX50リットルの水。6mまで掘ってカナケたっぷりの200リットルの水を得た。 6mからさらに掘ればもっと水量が多く良い水が得られるかも知れない。 ボーリング柱状図を見ると7.5mから下は砂礫層のようだ。 自宅建設時の杭打ち打ち記録も引っ張り出してみると「8.3mで支持層到達」とある。つまり8m前後から砂礫層があり、透水係数の高い砂礫層であればそこには水脈がある可能性が高い。 しかし、8mを超える井戸は

          Vol15.トリチェリとの出会い

          Vol14.現れたヤツの正体

          6mに到達し、100リットルの水を得て、毎日透明になるのを楽しみに水をくみ出す日々を過ごしていた。 汲みだすほどに透き通っていく井戸水を楽しみに、毎日コツコツ。1週間ほど汲み出しを続ける。 そうすると・・・濁った水では気が付かなかったヤツが徐々にその姿を現す。 汲み出した水を容器に貯めたまま一晩過ごし、翌日汲み出そうと容器を見ると、何やら油膜のようなものがはっているではないか。 ん・・・?油・・・?油田でも掘り当てたか? しかし、昨日汲み出したときは油膜なんて全くな

          Vol14.現れたヤツの正体

          Vol13.再び砂層に到達!

          8月から始めた井戸堀りも気がつけば季節は9月に突入していた。 毎時20cm位しか掘れない固い地層をひたすら掘り進む。しかしゴールは6m位とイメージしているので何とか頑張れる。「固い地層の下には必ず柔らかい地層と水脈がある」という言葉を信じて。 そして6m近くにさしかかった頃、地層に少し変化が・・・? 粘土だったところに若干の粒感があるような・・・? さらに掘り続けると・・。 おぉぉお、なんか砂っぽいぞ!そして急に掘りやすくなった!!! 第二の砂層に突入した模様だ。

          Vol13.再び砂層に到達!