見出し画像

Vol23.砂礫層を掘り進む

雪が溶け、新たな井戸堀りシーズンがスタートした。昨年8mまで堀り、砂礫層まで到達したので、そこからさらに掘り進めることになる。

画像1

入手した近隣のボーリング柱状図によると。8mから砂礫層が始まり、17mまで約9mにわたって砂礫層が続いている。

そして17mより下に粘土層があるので、どこまで砂礫層を掘れば水が出てくるかはやってみなければ分からないが、砂礫層の下部には豊富で良質な水が流れている可能性が高い。

画像2

ということで堀りを再開だ。しかし砂礫層は固い固い。さらに冬期間の休み期間ですっかり身体が鈍ってしまっていた。30分も掘ると握力がほとんど無くなる・・。

そして掘れるのはわずかな砂のみ。

画像3

予想以上のきつさだ。1日で数cm掘れるかというスピードで地下17mまでなどとても掘れる気がしない。

新たな道具が必要だ。ということでドクター○松もビックリの新たな発明を行う。

画像4

電動工具用のブルポイントの先端を使った井戸底崩し1号である。とても固い素材でできた尖った先端がコンクリートのような砂礫層でも突き崩してくれるはず。

画像5

こちらは電動工具用のチゼルを使った井戸底崩し2号。こちらは底に大きな石があるときに石を割るように作ったものである。

画像6

最後はこちらも電動工具用のシャベルを改造した井戸底崩し3号である。これは1号2号である程度柔らかくした井戸底をグリグリやって井戸堀り器ですくい上げられるまでにほぐす道具である。

そして掘る時に鞘管に水があると水の抵抗で掘る力が弱まるので、水を抜いてから掘ることにした。

画像7

電動ポンプを常設し、ホースで水を吸引できるようにした。

これにより井戸底まで掘る力がしっかりと加わり、発明道具が井戸底の固い砂礫層をほぐしてくれる。

それでも日に掘れる深さは5cmか10cmといったところだが、地道にコツコツと掘り進め、気がつけば9mに達しようとしていた。

(vol24に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?