オケツバージンロスト

最初に言っておくが
大腸カメラは痔の方でも安心して受けてください♪という意見は絶対に信用してはいけない
なぜなら俺はそれでアスタリスクをズタズタにされ激痛でのたうち回ったからだ

日記開始

昨日は薬を飲んだけど点滴をずっと打ってるのもあってトイレに起きてしまった。それからなかなか寝付けずお腹も痛く少しばかりうとうとするだけで合計3時間寝たか寝てないかという感じだった。
深夜、看護師が「明日大腸カメラやりますよ!」と言ってきた。ああ、ついにきたか、と思った。
この時点で既に私のアスタリスクは痛みでまともに座れないほど腫れていた。

そう。
痔をなめてはいけないのだ。

なんか言うの恥ずかしい…これは市販薬で治るだろ…
そう思って私は痔を放置した。
放置した結果がこのザマだ。

みんなは少しでもアナルに痛みを感じたらその時点で病院へ行け。行くったら行くんだ。
本当に
後悔する前に。

11:30頃…看護師が部屋にやってきた。
「浣腸します!」
そして私のオシリを見て看護師は言った
「…………これ落ち着いた頃にオペしたほうがいいね」

なんという事だろう。
私のアスタリスクはもう見るに堪えない状態になっていたのだ。

それからしばらくしてまた看護師が部屋に来た。
「では、内視鏡検査に行きましょう」

私のアスタリスクは浣腸とその後の排泄でもう完全に痛みがMAXを超えていた。
だが大腸内視鏡検査をしないと、潰瘍性大腸炎の確定診断がつかない。
先生も一刻も早い治療をするため全力を尽くしてくださっている。
その気持ちを裏切ることはできない。

私は車椅子に乗って検査室に向かった。

検査室に着くと、まず検査用パンツに着替えるよう指示された。おしりにスリットが入っているやつだ。
下着を脱いでパンツを履こうとすると…痛い
痛すぎる
足を上にあげるだけで、ヤバいくらいの痛みが私のおしりに走った
だがこれはまだ序章だったのだ

大腸カメラ本番いくよー

まず、ベッドに横向きに寝るように指示された。
「すみません。最初に一つだけ。私本当に今、痔が痛いんです。」
藁にもすがる思いで消化器内科の先生に伝えると、先生は「とりあえず見てみましょうね!」と返した。

「あ…」「これは…」「うん…結構痛そうだよ…」

「…じゃあ、ちょっと失礼しますねー」

ゴリュゴリュゴリリッゴリュゴリィッゴリィォ!


「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!」

なんだ?今私は何をされた?

信じられない激痛、今まで体験したこともない痛みが私の肛門に走った。
先生は内視鏡を入れやすくするために肛門の奥までゼリーを塗ったのだ。
私があまりにでかい声で悲鳴をあげたので、先生たちは引いていた。引きまくっていた。
「これは…!痛み止めの注射をした方がいいです。患者さん、痔が結構酷いです!」
「ごめんね、点滴したところ痛むだろうけど注射するよ!」
「あー痛い!腕が痛い!」
「まだ注射入れてないよ!」

その後注射を入れられて、アスタリスクに内視鏡が入っていった。

「先生いまこれ検査始まってますか?」
「あっ始まってますよ!今入れてます!」
お腹の中に空気を入れられながら内視鏡を奥まで入れるので、なんともいえない腹部の膨満感がありとても気持ちが悪い。
「あっ!あーっ…うああ…いぃい〜!うぐぅーっ!ふぅーっ!ふぅー!」
あまりにも私が苦しみ悶えるので、痛み止めの注射の二本目を打たれた。
だんだんぼんやりとしてきたが、やはりお腹が気持ち悪い。

そして…
途中、上を向いて!お腹押すね!と指示をされて、ウグゥ…!ギィィ…!と苦しみながらも…

私は無事に検査を終了した。

見た感じ、大腸がパンパンに腫れているのと、潰瘍があるらしい。もっと詳しいことは後で検査結果が出てから説明しますと言われた。


そのとき…
私は外来の先生の言葉を思い出した。

「え…明日大腸カメラやるの?痛いと思うけど…」

だが俺はやった。
やったんだ。痛い中。
本当に痛かった。苦しかった。
もう多分20人くらいの医者や看護師(検査関係者)に痔のことを打ち明けた。

ああ…

みんなは痔をなめてはいけない。
食生活もきちんとしなければいけない。
私みたいに完全に終わった腸内環境と肛門環境で検査を受けるのは絶対にやめて欲しい。


日記終わり



人生初の大腸内視鏡検査。
オケツバージンロストだ。

これからしばらく絶食して、多分薬など変わるだろう。

私は頑張って治療を続けます。

追記:今日眠れない時に「腸よ鼻よ」を読んでいたのですが共感しまくってめちゃくちゃ良かったです。

2024/06/18 13:51

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?