アジャイル人事を試して学んだ3つのこと

みなさま初めまして!
クラシルやTRILLを運営するdely株式会社で人事労務を務めるkmcと申します。

これは労務コミュニティTERAKOYAを主催してくださっている高谷さんが、毎年発起人として開催している労務Advent calendar 25日目の記事です。

そもそも私は自ら外の世界に飛び出すタイプではないので、このような記事を書くのは初めてなのですが。。
上司が「書くのが大事!人に見せるのが大事!」と言うので頑張って書いてみました。

お昼ご飯を食べながら、電車に揺られながら、ゆるゆるっと読んでいただけると幸いです^^


そもそもアジャイル人事ってなに?

"アジャイル”という言葉は、エンジニア界隈の”アジャイル開発”を由来としています。

”アジャイル開発”とは
人間・迅速さ・顧客・適応性に価値を置くソフトウェア開発である[1]。典型的なアジャイルソフトウェア開発では、チーム主導で設計・実装・デプロイを短期間に繰り返してユーザーが得た価値を学習し適応する、すなわちトライアルアンドエラーで開発が行われる。

出典:wikipedia

それを人事組織に当てはめて、
プロジェクト単位のチームの中で、定められた期限に向けてトライアルアンドエラーを繰り返して運用を進めていく人事組織をアジャイル人事といいます。

人事分野では、テクノロジー分野のアジャイル手法のツールや慣習を全て取り入れているわけではない。一般原則だけを応用しており、言わば「簡易なアジャイル化」が進行中である。
ルールと計画に基づく手法から、参加者のフィードバックに基づく簡潔で迅速な手法への移行である。

出典:Harvard Business Review 2018年7月号


delyで実践したアジャイル人事とは?

実は弊社では2020年からこのアジャイル人事を取り入れ実践していました。

ベンチャー企業のコーポレート部門あるあるかもしれませんが、組織や事業の変化がとんでもなく激しいがために、注力ポイントが短期間で変わることがとても多いです。

特に意思決定のスピード感を重視する弊社においては、一つの課題や論点にじっくり取り組む暇などなく、少ない人員で複数の論点に取り組む必要がありました。

その際に取り入れられたのが、アジャイル人事型のプロジェクト管理です。

2020年当時のpjt管理表

このように、
・担当部署(この時は管理部門全体でこの管理を行なっていました)
・タスクタイプ

をデジタルに仕分けた上で、
・pjtリーダー
・サポートメンバー

を振り分け、量や難易度に応じて優先順位を付け、その進捗を%表記と議事録ツール内に記録を残すことで管理を進めました。

これにより各人の負荷や進捗が可視化され、進捗が遅れているものに関してはメンバーの振り分けや優先度を変更するなどして、全体でフォローしながら全てのプロジェクトを進める体制を整えました。


アジャイル人事を試して学んだこと

1.FBの回数が増え、意思決定までのスピードも上がる

人事という大きな組織の中で、発生する論点を都度全員で議論しながら進めるよりも、pjtリーダーを中心になるべく小さな単位の組織の中でトライアルアンドエラーを繰り返した方が圧倒的に効率が良く、スピードも上がり質も良くなりました。

上司に壁打ちするときも、最初から100%のものを目指さずに、叩きのものから始めて何度も打ち返しをされることで進捗も目に見え、より良い成果をより早いスピードで残すことができるようになりました。


2.デジタルに仕分けすることで役割が明確になる

一言で「人事」と言っても、ベンチャー企業では労務や人事企画・総務など、さまざまな職種の方が人事を担当・兼務していることも少なくありません。

その際プロジェクトの担当を分けようと思っても、プロジェクトの内容によってどの職種の方が担当すべきか曖昧になったり、「担当はこの人になりそうだけどリソース的に難しいな」と考えてしまう場合があります。

弊社ではこれを防ぐために、まずは担当部署・チームをデジタルに仕分けし、該当部署のメンバーをpjtリーダーにあてがいます。
そのうえでリソース的な問題が発生した場合は、サポートメンバーをはじめ、他の人がフォローに入るもしくはpjtリーダーを交代する体制をとっています。

担当部署・チームをデジタルに分けることで、今時点でどの部署・チームに論点や優先度の高いものが偏っているのかを可視化することができるので、全体のバランス調整も行いやすくなりました。


3.一人ひとりの判断力が高まる

私個人はまだまだなのですが(笑)
プロジェクト単位で意思決定が発生し、それらは全てpjtリーダーやサポートメンバーに委ねられるため、各個人の判断力が高まります。

当然プロジェクト内での判断がより専門的な人の意見により変更される場合もありますが、その過程の中で考え方の基準や判断の仕方などを身につけていくため、各個人の成長や自信にもつながっていきます。


最後に

人事は内密にしなければいけない情報も多く取り扱うため、同じ管理部門のメンバー同士でも何をやっているのかわからない、ということが発生しがちです。

このアジャイル人事を取り入れることで、互いの業務が可視化され、よりスムーズに業務を進めることができるようになりました。
もし機会があれば皆さまもぜひ実践してみてください〜!


★おまけ

弊社の人事企画担当者を絶賛募集中ですので、我こそは!という方、アジャイル人事に興味のある方は、カジュアル面談から気軽にお話ししましょう〜!


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