1週間の振り返り(6/6~6/12)

○ざっくり振り返り

仕事の面でも趣味の面でも、充実していた1週間だった。

特に、際立ったイベント等があったわけではないが、コツコツと積み上げたという大きな実感がある。
こういったものをサボらずに続けることが重要だ。

ただし、睡眠時間が不足気味だったように思われるので、その点は改善の余地がある。
「よく仕事して、よく学び、よく遊び、よく寝る」
一つ一つは凡事だが、これらのすべてを毎日継続することは非凡であると実感した次第。

○読んだ本・観たもの

・集中講義!ギリシア・ローマ

古代ギリシアと古代ローマを比較しながら、その歴史を学ぶという内容。

それほど体系化されているわけではないが、2つは全く異なる時代であるから、それも当然の話。
例えば、古代ギリシアの同時代のポリスであるアテナイとスパルタを比較するなどといったテーマの方が、まとまりはよくなるはず。

ただし、それぞれの哲学の違いは面白かった。
古代ギリシアでは形而上学のような抽象的な思想が生まれたのに対して、古代ローマではもっと日常をよく生きるための現実的な哲学が主流だったとのこと。
ストア派にしてもエピクロス派にしても、絶対的な価値を追求するようなものではなかった。

この点なども含めて、古代ギリシアの崇高な知的財産や芸術には眼を見張るものがあるが、古代ローマの平和な時代における大衆的な文化などの方が、現代には参考になるところも多いのかも?といった印象を受けた。

いずれにしても、この両時代の古典は、これからも数多く読んでいくだろうから、その歴史についても学び続けていきたいところ。

「逆・タイムマシン経営論」で見抜く思考の罠

ストーリーとしての競争戦略」などでお馴染みの、楠木建さんによる講義映像。
10MTVにて見ることができる。

最近はビジネス書に対する興味が乏しくなってしまい、ほとんど読まなくなったが、それでも経営学者の話は面白い。
同じビジネスに関わる話であっても、単なるサンプル数1に過ぎず汎用性があるかが疑わしい成功譚とは違って、メタ的な視点に立った内容であるからなのだろう。

逆・タイムマシン経営というのは、バズワードに振り回されて同時代性の罠にかかるのではなくて、近過去に注目して、そこから本質を見出すような経営手法のこと。
また、ここで言う「同時代性の罠」とは、流行り言葉には現代特有のバイアスがかかっており、意思決定を狂わせる要因になるということである。
最近だと、AI、DX、サブスクなどが挙げられる。
新型コロナ関連では、「100年に1度の危機」という言葉も、同時代性の罠かも知れない。

しかし、ボジョレーヌーボーの「10年に1度の出来栄え」が毎年のように起こっているのと同じく、100年に1度の危機も度々起こっている。
ここ10年強の間でも、リーマンショックや東日本大震災などといった、100年に1度の危機が何度も起こっていた。

そんなわけで、同時代の罠が綺麗サッパリ落ちている近過去を振り返ることで、本質を見抜こうというのが、楠木さんが主張している内容である。
バイアスを拭い去って視野を広く保つことは、人間の思考の癖から考えてもなかなかに難しいことなので、講義動画だけではなく本も読んで理解を深めたいと感じた。

○次の1週間など

とうとうコンクリート構造診断士の試験まで1ヶ月を切ったので、いい加減やるっきゃないな。
ここまで来たら、モチベーションは無視してやるしかない。
気が進まないとしても、来年また勉強するのはもっと嫌なので、今年の試験でサクッと受かろう。

試験が終わったら、コンクリート関連の本も読みたいものを読んでいこう。
現実逃避したくなるが、今は我慢だ。

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