第一話

第壱話 変数と定数

この連載では、人工知能プログラミングのための数学について書いていきます。またこの連載の後半で、Pythonで簡単なAIを作っていきます。しばらくは数学基礎を連載していきます。

変数と定数についての理解は、数学においてもプログラミングにおいても避けて通ることはできません。今回は、"「変数」と「定数」の理解 "にのみ焦点を絞って進めていきます。

それではまず、数学におけるそれぞれの定義から見ていきます。

変数:一定ではなく、様々は値を取りうる値
定数:決められた値

なんのこっちゃと思った方も多いのではないでしょうか。この二つをものすごく砕けた言い方をするならば、今後変更したくない、または変更しない値が「定数」、今後変更していく値が「変数」と理解してください。

では練習問題
ある男性が6ヶ月間のダイエットの過程とBIMを記録しようとしている。彼の身長は171cm。現在の体重は95kgとする。ここでは、男性の身長は今後変わらないものとする。このときの身長・体重のうち、定数と変数をそれぞれあげなさい。


・答え
体重:変数
身長:定数

・解説
前途の通り、”今後変更したくない、または変更しない値を「定数」”、”今後変更していく値が「変数」”とすると、問題では身長は今後変わらないとあるので、変更は起こらないものとすると身長を「定数」とすることが正しいです。ダイエットにより体重は変わっていくので「変数」とすることが正しいです。


・プログラミングにおける変数と定数
プログラミンでは、この二つをしばしば「値を入れる箱」と表現します。そしてこの「箱」に値を代入して計算を行います。また、値というと数字を連想する方も多いと思いますが、プログラミングにおいての値は数字だけに限りません。文字列であったり、真偽の判定であったりもしますが、これらの値については後のnoteで記載します。
では先ほどの問題を例に、Pythonでの変数・定数の使い方を見ていきます。

HEIGHT = 171
weight = 95
bmi = weight * 10000 / (HEIGHT * HEIGHT)

プログラミンでは変数や定数は自分自身で準備します。Python の 変数・定数 は、アンダーバー( _ )を含む英数字からなる名前で表します。最初の1文字はアンダーバー( _ )または英字でなくてはなりません。また変数を小文字、定数を大文字として区別することが慣例となっています。変数・定数の名前の付け方は自由ですが、パッと見てすぐにわかる名前にするのが好ましいです。上記のコードでは、身長をHEIGHTに、体重をweightに代入し、その後、BMIの計算結果を変数bmiに代入しています。


・まとめ
数学においての変数・定数
変数:今後変更したくない、または変更しない値
定数:今後変更していく値

プログラミングにおいての変数・定数
変数:今後変更していく値を入れる箱
定数:今後変更したくない、または変更しない値を入れる箱


今回はここまで!
次回「城之内死す」。デュエルスタンバイ!

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