新刊無料公開『新しいカレーの歴史　上』　19世紀イギリス料理書主要５冊カレーレシピ一覧

新刊『新しいカレーの歴史　上』〈日本渡来以前の諸国のカレー〉発売中です。よろしくお願いいたします。

新しいカレーの歴史　上: 日本渡来以前の諸国のカレー

新刊では海外の最新研究動向をふまえ、嘘・間違いだらけの日本のカレー史研究を全面的に刷新します。

　イギリスカレー史の研究家には、レシピを読まずにデタラメを書く人がいるので（というかそんなのばかり）、実際にレシピを読んで騙されないようにしましょう。

　19世紀を代表するベストセラー（版数をかさねた）料理書を5冊選び、カレーレシピを抽出しまとめました。

19世紀イギリス料理書主要５冊カレーレシピ　一覧

１．１８０６年　[Maria Eliza Rundell『A NEW SYSTEM OF DOMESTIC COOKERY』カレーレシピ

Maria Eliza Rundell『A NEW SYSTEM OF DOMESTIC COOKERY』（1806年）カレーレシピ

（注　１８０６年初版のCurry of Lobsters or Prawnsは欠落があるため、１８０８年版のレシピを引用）

２．１８３０年　William Kitchiner『THE COOK'S ORACLE』カレーレシピ

William Kitchiner『THE COOK'S ORACLE』（1830年）カレーレシピ

（注　１８１７年の初版にはカレーソースレシピはあるが、材料が記入されたカレーレシピはないので、１８３０年版を引用）
（注　『THE COOK'S ORACLE』にはページ数の表記がない）

３．１８４５年　Eliza Acton『MODERN COOKERY』カレーレシピ

Eliza Acton『MODERN COOKERY』（1845年）カレーレシピ

（注　レシピの記述が長く複雑なので、要約を作成し記入している）

４．１８５０年　Alexis Soyer『THE MODERN HOUSEWIFE』カレーレシピ

Alexis Soyer『THE MODERN HOUSEWIFE』（1850年）カレーレシピ

（注　プロジェクトグーテンベルグからの引用のためページ不明　レシピ番号で引用　New Yorkでの発行）

５．１８６１年　Isabella Beeton『BEETON'S BOOK of HOUSEHOLD MANAGEMENT』カレーレシピ

Isabella Beeton『BEETON'S BOOK of HOUSEHOLD MANAGEMENT』（1861年）カレーレシピ