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結婚すると仕事ができるようになる5つの理由


結婚すると不自由になる、という命題

独身男子は全員、結婚は仕事やその他やりたいことの足かせになると思ってる。全員思ってる。思っていない人がいたら教えて欲しい。僕も思ってた。

なんでそう思ってるかっていうと、これに尽きる。
独身男子という生き物は、
自分の持つリソースの全てを、
自分の欲だけを満たすために使えるから。

自分で稼いだ金を、自分の持つ全ての時間を、誰に咎められることも後ろ指さされることもなく、好きなことに100%使える。
自分の金で食いたいものを好きなだけ食って、好きなものを好きなだけ買って。好きなことに時間を使って。好きなだけダラダラして。
誰とでも好き勝手付き合っていいし、嫌なら別れればいい。何時まで仕事してたっていい。

しかもそれを他の誰の合意も得ず独断でやっていい。
独身貴族と呼ばれるのも頷ける特権階級ぶり。

それに比べて、結婚した先に待っていそうな世界はどうだよ。
仕事楽しい!おっしゃーもっとやるぞー!!って思っても、
今が正念場、バリバリ仕事して成長したい、って思っても、

ご飯何時にする?って聞かれて、その時間に帰ってないと飯が冷めるからと不機嫌になられるんでしょ。。
ちょっと今日飲みたいなーって日でもご飯準備しちゃってるから帰らないといけないんでしょ。。
将来何があるかわからんから貯金や資産形成も始めにゃならんし、、、
とにかく今謳歌している自由が奪われるのよ。いやよ!地獄よ!

大事なものができるってのはいいかもしれないけど、代償、大きすぎん…?

って、思うのよ。思ってた。僕も思ってた。


で、実際結婚してみたら。

言っても結婚して1年しか経ってないんだけど、その中で色々と気づいたことがある。それは一言で言えば、タイトルにもあるように「逆に仕事できるようになる」ということ。ならない人は多分、精神的にまだ成長の余地があるということなんだなと思う。

こんな風に書くと、あたかも僕がバチクソ仕事できる人みたいに聞こえると思うんだけど、そうは言ってない。理屈上どうか、という話と、現実的にどうか、という話は残念ながら完全一致しないこともある。これも仕事ができる人にしか分からないことなのだよ。分かるかな?
大丈夫。何言ってるかなんて僕も分かってない。

結婚したら仕事ができるようになる理由① 制約ができる

制約ができることで仕事ができなくなる、と思っているのに、逆にその制約が仕事をできるようにする、というパラドクス。
あー、パラドクスって言えてよかった。意味はよくわかんけど、逆説とかパラドクスって言ってるのかっこいい。

これはどういうことか、というと、単純に時間の制約ができることで生産性が上がるよね。締め切り効果ですよ。という話ももちろんあるんだけど、

本質は、かの有名なゲーテも言うように
「巨匠は制限のうちにおいてのみ現れる」ということだなと思っている。

人はたぶん誰しも幸福を追い求めていて、その幸福っていうのは、今は自由なことだと思っている。でもね。

完全な自由、制約が全くない状態っていうのは、実は帰ってやることが散漫になる、どころか、ただの苦痛になることもある、と思う。

めっちゃ雑に例示すると、「世界で一番儲かるビジネスを考えて!」って言われたらめっちゃ困る。でも、「東京で一番儲かる飲食店を考えて!」って言われると、まだ考えようがある。みたいなイメージ。答えを出すべき問いの抽象度は、実は高すぎない方が考えやすい。

結婚すると、時間やお金といったリソースが制限される。子供ができるともっと制限される。じゃあその制限の中で幸福を最大化させよう、と思ったら、なんと制限がない時よりも色々現実的な手段が湧いてくる、ということ。

とにかく金をたくさん稼ぐには?じゃなくて、2年以内に手取りを50万以上にするには?の方が、打ち手が限られる分、打ち手に対するコミット度合いも上がったりする。結果めっちゃ自由な時よりも本気になったりして、結果的にアウトプットの精度があがったりする。気がする。

結婚したら仕事ができるようになる理由② 視座が上がる

結婚すると、その瞬間から「家族経営」が始まる。幸福の最大化に向けて、自分の意思、配偶者の意思を、ハレーションが起きないよううまく統合したり、場合によってはどちらかの意見を通して意思決定を重ねてゆく。スノーハレーション。

資産を把握し、収入と支出をやりくりし、時に運用し、財務状態を健全に保ってゆく。でも短期財務に偏重しても持続性がないので、そのためにはあえて短期的な収支をマイナスにして、、、みたいな意思決定の全てが、今までは自分ひとりがよければそれでよかった。

けど結婚することで、そういうひとつひとつの意思決定が影響を及ぼす範囲が広がる。少なくとも人間ひとり分。

この、「自分の意思決定が影響を及ぼす範囲が広がる」という感覚って、仕事で部下を持った時や、より上流工程の仕事(例えばいち営業マンで、自分の売り上げをおっていればOK、だったところから、組織全体の営業戦略を描く人にレベルアップする、とか)を任された時の感覚とほぼ一緒で。

だからこの感覚が身につくと、仕事でも自分の上司や、その上司の視座が少しだけ理解できるようになる。理解できるようになると、偉い人が気になるポイントとか、排除しておきたいリスクが分かるようになる=仕事ができるようになる、と思う。僕がそうだとは言ってないけど笑


結婚したら仕事ができるようになる理由③ 腰が低くなる

自分の家族に不幸が降りかかってほしい、と思う人はこの世にあまりいないと思う。自分が常に一緒にいて守れるわけじゃないし、一緒にいたとしても、もし悪意を持った人間が金と暴力で攻めてきたら負ける。

事故的に発生するものは予見できないので、少なくとも自分がその原因にならないようにしたい、という意識が芽生える。

と、例えばこれまでオラついていても、不必要に敵を作ることは自分のみならず家族を危機に陥れることになるので、合理的に考えて、不要な敵は作らないほうがいいという判断になる。結果、基本的に人への当たりは優しくなる。

とはいっても相手の機嫌を伺っているだけでは物事は前には進まない。
そうすると今度は、「相手を嫌な気持ちにさせないように、かつ自分の望む通りに動かすコミュニケーション」が自分の中に磨かれていく。

それはメタ認知であったり、期待値のマネジメントであったり、意味づけ/意義づけであったりする。それが方法論として蓄積されていく。


結婚したら仕事ができるようになる理由④ まともな人間になる


これ僕だけの話だったら相当はずかしいんだけど、笑

若い男性って、いろんな欲が割と「モテたい」に紐づいていて
今思えば僕自身も、そうじゃないですって顔しながらそうだったなあと思うんだけど。

だからかっこいい髪型にしたいとか、かっこいい服を着たいとか、おしゃれな店で飲みたい、とか、高層階に住みたい、とか、逆に俺はそういうのいいや、とかも含めて、そういうのって全部、要は最終的にモテたくてやってるだけなんだよね。これ認める人認めない人いると思うけど、実際はほぼみんなそうだと思うんだよなあ。本能的に。
ここでいうモテたいって言うのはなにも不特定多数にっていう意味でもなくて、誰かに好かれたい、くらいの意味でいいんだけど。

で、結婚した途端に、もう配偶者以外の人にモテなくてよくなる
(ここで「もうモテなくてよくなる」じゃなくて「配偶者以外に」ってわざわざつけた自分を褒めたい。えらい。)

モテなくてよくなると何が起きるか、というと、無理にかっこつける必要がなくなるんだよね。
いや実は最初からそんな必要ないし、別に自分も無理にかっこなんてつけてないってずっと思ってたし、実際そんなに無理してる感もなかったんだけど。

でもなんか、いざ結婚してしまうと、ああ、自分って意外と、世間一般で言うところの、いわゆる「かっこよさ」に影響されて、内面化して、踊らされてたんだなあ、って、気づいたような感覚になった。

ちょっとした焦り、とか、ギラつき、みたいなものがそれまではずっとあって、それはたぶん、誰かからの期待とか、社会からの要請とか、そういう自分の本来の価値観とは別のものに「応えなきゃ」っていう気持ちから来ていたように思う。

だから結婚しちゃって、一旦そういうの、満たされた、っていう状態になると、

じゃあ自分にとって、ほんとにかっこいい、って何だろうな、とか、幸福って何だろうな、みたいなことを、割とまっすぐ素直なこころと頭で考えられるようになって。

かっこつけずに、自分のこころをまっすぐ見てみよう、
人目を気にしてそれを隠したりするのもやめてみよう
、って気になる。

書いてるとあまり仕事関係ない気もするんだけど。笑

でもそういう変化、というか余裕がこころにできると、
ないよりは仕事できるよね!はい仕事できる理由になりました!


結婚したら仕事ができるようになる理由⑤ 部分的に合理性を追求することが必ずしも全体を合理的にするわけではない!ということに気がつく

最後のこれは難しいように見えて、実は何にも難しくない。

単純な話で、たとえば何かどうでもいいことでケンカをしてしまった、というとき。そのケンカだけを、つまり部分をとりあげると、どっちが悪かった、とか原因は何だったとかっていう話をしたくなる

でも実はここで一番大事なのって、結果どうであろうが「これからも一緒に仲良く暮らし続ける」という方向性は変わらない、ということで。

そこから考えると、そもそも何が原因とかどっちが悪いとかって、明らかになる必要すらなかったりするし、自分がモヤモヤするという感情すら本来不要だったりする。

部分に執着すると、全体を見失う。木を見て森を見ず。というはなし。

仕事においても、「今こいつの話を聞く」ということがどうしても時間の無駄に感じてしまう、ということはよくある。
わかってなさそうだからサクッと答えを教えてあげて、あとはその通りにやっといてね、よろしく、と済ませてしまいたくなるような。

でもそうじゃなくって、あえて答えを教えずに、その人自身に考えさせる。問いを投げかけて、成長を促す。ということが、中長期的に見たら最適解で、みたいなことはザラにある。

それに気づくと、今目の前にある事象、とか、それに対する自分の今の感情、みたいな刹那的なものより、中長期方針、大きな目的、目標に対して合理的に動くことができるようになる。

その過程で、その中の小さな非合理は、ゆらぎとして受容したりもできるようになるので、割と器もでかくなるよ、というはなし。


というわけで

男性諸君は、自由が〜とか仕事が〜とかやりたいことが〜とか、ごちゃごちゃ言わずに結婚してみるのがいいと思うよ!

ダメだったらやめればいいんだから!

面白いなって思っていただけたら、ぜひサポートをお願いします! 面白くないなって思った場合も、ぜひサポートをお願いします! …狂ってる?それ、誉め言葉ね