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新規事業開発・商品企画開発プロジェクトのヒント

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ソニー(株)で約25年、独立して4年約30社の新規事業・商品企画に携わってきた経験から、企画やプロジェクト現場へのヒントになる記事をまとめています
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2023年1月の記事一覧

トレンドは読むな!

◇トレンドを創っているのは俺たちだ!◇ 「トレンドを読む」 「時代の流れを読む」 よく聞くフレーズですね。 このトレンドを読むということに関して、 私が尊敬している初代ウォークマン開発者 ソニー元副社長 大曾根幸三 さんは、 お得意のべらんめぇ口調で、次のようによく言っていらっしゃいました。 「トレンド? そんなもの読んだって仕方ねぇだろう。 だって、俺たちがトレンドを創ってるんだから」 また、市場調査についても 「市場調査なんかしてるようじゃ新しいモノなんか作れる

心を動かすコンセプトのつくり方

最近いくつかの企画チームと 商品、サービスのコンセプトについて 話す機会がありました。 さて、皆さんは 商品やサービスについて「コンセプトは?」 と尋ねられて、明確に答えられるでしょうか? ◇コンセプトの「フレームワーク」とは◇ 一般的にコンセプトのフレームワークは ・誰に ・何を ・どのように だとされています。 ご存知の方もいらっしゃると思います。 もう少し具体的にしてみるとこうなります。 ・誰の ・どんなお困りごと(お悩み)を ・どのように解決するのか?

ヒントは「顧客の声の行間」にあり

新規事業開発や商品企画では、アイデアのヒントを探すことが第一歩ですね。 今回はアイデアのヒントの探し方についてお伝えします。 |「顧客の声の行間」からヒントを探し出す 新規事業開発や商品企画では、 顧客や顧客に近い人へのヒアリングから 次のアイデアへのヒントを見つけていきます。 大切なのは 顧客の声そのものからではなく、 顧客の声の行間から新しいアイデアのヒントを探し出すことです。 どういうことか。 顧客は答えを持っていません。 顧客はこんな商品が欲しいとか、 こん

自分の商品を使ってみましたか? 使ってもらいましたか?

|実は自分の商品を使ってみていない商品企画を支援させていただいていると ユーザーの使い勝手などについての話の中で たまにこのような会話があります。 「ところで、社員の皆さんは 使ってみてどうでしたか?」 「 。。。 」 自分たちでは使ってみていないということですね。 まさかと思われるかもしれませんが、 実は結構あることなんです。 企画担当や商品の関係者は、 その商品をよく知っているがために 実際に自ら使わなくても分かっているように 思い込んでしまうのです。 皆さん

良品 声なくして人を呼ぶ

明けましておめでとうございます。 今年も新規事業開発や商品企画のヒントになる情報をお届けしてまいります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 さっそくですが 本日のテーマは「良品 声なくして人を呼ぶ」。 ◇「良品」という意味◇ とあるセミナーに参加したときに「良品 声なくして人を呼ぶ」という言葉を 講師の方が紹介されていました。 大阪府堺市にあるショベルやスコップなど 園芸用品の製造メーカー 浅香工業株式会社 の社是にある言葉とのことです。 とてもよい言葉ですよね。