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注意喚起を分かりやすく書く方法

文章は長いとそれだけで読まれない。読まれなければ意味がない。注意喚起の場合はなおさらだ。読者に伝わりやすく、簡潔に書くことが大切である。

注意喚起を分かりやすく書く方法が岩田一成『読み手に伝わる公用文』(大修館書店、2016年)に書いてあった。大変参考になるので紹介したい。

書き方はとても簡単だ。次の4点を簡潔に提示すればよい。

  1. 背景

  2. 問題点

  3. 提案

  4. 解決可能性

背景

まず、背景を説明する。注意喚起が必要な状況や問題点を示すことだ。データがあれば、それを使って具体的に説明するとよい。ただし、長くなりすぎないように注意すること。
例)「毎年、〇〇市では7〜8月に熱中症にかかる人が〇〇名以上います。」

問題点

次に、問題点を示す。問題点とは、背景から起こりうる問題の大きさや影響を示すことである。データがあれば、それを用いて具体的に説明するとよい。

例)「熱中症は死に至ることがあります。」

提案

その後、注意喚起の内容を提案する。提案内容は現実的で実行可能であることが大切だ。常識に照らして実行不可能なことを書いても意味がない。また、簡潔にまとめることで読者に伝わりやすくなる。

例)「水分をこまめに取りましょう。」

解決可能性

最後に、問題点が解決できることを示す。データがあれば、それを用いて具体的に説明するとよい。ただし、自明の場合は省略することもできる。

例)「1日に〇〇リットルの水分を取れば、熱中症の〇〇%が防げます。」

自分が注意喚起を書くときには、これに従ってみよう。また、長々とした注意喚起はこの四つの視点に整理してみよう。


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