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AD200Proをオンフラッシュで使ってみよう

モノブロックの長所・短所

最近の撮影では、GodoxのAD200Proをメインで使う事が増えました。
 
以前はProfotoのA1Xをメインで使っていましたが、AD200Proの方がバッテリ持つし、光量が大きいし、アクセサリー豊富と、有利な点が多いからです。
 
もちろん欠点もあります。
いわゆるモノブロックタイプに分類されるので本体がやや大きくて重く、カメラのシューにそのまま着けて使用する事は出来ません。

モノブロックは基本的にライトスタンド等に固定し、カメラに取り付けたコマンダーを経由して発光させます。しかし、屋外や団体のスタジオ撮影では、モノブロックを置くのは難しい場面が多いです(そもそもライトスタンド設置NGとしている事が多い)。
 
そこで試行錯誤した末に行き着いた答えが、「変態ライティングシステム」と勝手に命名した組み合わせ。以下、必要なアイテムを解説します。
 

肝は「EC200」

AD200シリーズは、発光(ヘッド)部分を入れ替えて使える仕組みがあり、用途によってスピードライト(付属品。一般的な形状のフラッシュ)、チューブヘッド(付属品)、ラウンドヘッド(別売。円形のフラッシュ)が取り付けられます。
 
このヘッド部分を延長するアイテムが「EC200」。AD200側にアダプタをつけ、そこからケーブルが伸びており、その先にヘッドが装着できるようになっています。三脚ねじ(メスねじ)とシューマウントも装備されています。これの本来の目的は、重心位置の変更。重いAD200をライトスタンドにそのまま着けると重心が高くなってしまいます。これにアンブレラやソフトボックスを着けると更に重心が増し、ライトスタンドごと転倒する危険が高くなります。EC200を使う事でヘッド(発光部分)はライトスタンドの高い部分に着け、本体はライトスタンドの下部に固定すれば重心を下げる事が可能になります。

AD200本体の固定例。別途クランプも必要です
左がEC200で延長したヘッドを固定した状態。右はAD100Pro


コマンダーはどれを選ぶ?

もうひとつ重要なアイテムが、コマンダーのX2T。このコマンダーにはホットシューがあり、本来はフラッシュ等を着けるのが目的です。このシューに上で紹介したEC200で延長したヘッドを固定し、コマンダーをカメラに着ければ「オンカメラフラッシュ」同等に扱う事が出来ます。
AD200本体はシャツのポケットやウエストポーチに収納します。
 
難点はヘッドからAD200へ繋がるケーブルが鬱陶しい事。本来ならばワイヤレスで発光可能なのに、物々しいケーブルをさばきながらの撮影はなかなか愉快。なので「変態」と名付けたのです(笑)。
 

変態ライティングシステム①(ラウンドヘッド装着)
変態ライティングシステム②(スピードライト装着)

更にお好きな(※)ディフューザーを着ければ変態ライティングシステムの完成です。
 
(※)
スピードライト・ラウンドヘッド・・・ドームディフューザー、ML-CD15等
チューブヘッド・・・キノコヘッド、ML-CD15 等
 

日中シンクロ使い放題

このシステムを用いて以降は、比較的容易に日中シンクロを撮る事が可能となりました。
光源位置が正面のみになってしまいますが、日中シンクロに挑めないよりは百倍マシです。
 
若干投資は必要ですが、いつでも大光量を使いたい方、日中シンクロに挑みたい方は検討してみる価値はあると思います。

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