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α7IVを実戦投入して判ったこと

謎解きゲーム大好き、K.SEKIです。

α7IVの設定解明は謎解きゲームではないですけど、似たようなワクワク感を覚えるのは僕だけでしょうか。


奥深きカスタマイズの世界

さて、新しい相棒ことα7IVですが、さっそく撮影会で使ってきました。

一部設定やボタンアサインに迷う部分はあるものの、かなりの好感触でした。ボタン類がキビキビ反応するだけでも買い替えた価値はあります(α9のボタンは酷使したからなぁ・・・)。

今のボタンアサインはこんな感じ。

モデルさんの撮影メインなので、美肌補正と瞳AF左右切替をアサインしています。

また、ここには載せきれていませんが、再生時にC1に「フォーカス枠表示」をアサインしています。

これは別記事で紹介しましたが、画像再生時にフォーカスがどこに合っているかを教えてくれる便利機能。ずっと表示させていると邪魔な場合もあるので、すぐに入・切が出来るようにしました。

届いて数日しか経ってないですし、まだまだ知らない便利機能がありそう。自分で試行錯誤したり、ネットで情報収集したりと、カスタマイズが落ち着くのも当分先になりそう。奥が深い。。。


暗所性能は?

今回の撮影会会場は薄暗い場所が多かったので、暗所性能や階調を確認するのにはもってこいでした。少し大きめのモノブロックを2灯入れて撮りましたが、撮った画像を見るとα9よりも大幅に画質も階調も向上していました。4年の間に随分進化したものですね。

モノブロック2灯、ISO200、F1.4、シャッタースピード1/200、部屋の電気はオフ(他から漏れてくる明かりのみ)、肉眼ではほぼ真っ暗な状況でもファインダーを覗くとモデルさんがはっきり確認出来、AFも普通に働きます。α9でこれと全く同じ状況で試してはいないですが、α7IVの方が暗所性能は上な気がします。スペックシート上でも向上していますので、当然と言えば当然ですが(笑)。

【参考:検出輝度範囲】
・α7IV→EV -4~20
・α9   →EV -3~20


画像フォーマットは要注意

僕はモデルさんの撮影会に行った際は、その日撮った写真をiPadに転送し、アプリ上でサインを貰っています。すぐ作品が見られるのでモデルさんにも好評ですし、サインの書き直しが何度も出来るのも助かるみたいです(色紙にサインペンだと書き直しが出来ない一発勝負)。

今回もサインをもらう為に転送を試みるも、iPadで画像が表示出来ない! ファイル形式を見るとRAW。どうやらiPad側がα7IVのRAWファイルに未対応な模様。残念ながら時間切れとなってしまった為サインはもらえませんでした・・・。

その後色々検証してみて、ある程度分かってきました。
※Windows、Android端末は持っていないので未検証です🙇‍♂️


・画像フォーマットの対応状況は以下の通り ※2021年12月20日時点

RAW:
・iOS/iPadOS→×
・MacOS→×
・Ps、Lr→△ ※iOS/iPadOSアプリは×、MacOSアプリは
・Amazon Photos→×

HEIF:
・iOS/iPadOS→
・MacOS→〇 ※1
・Ps、Lr→
・Amazon Photos→×

※1:ソニー純正ソフト「Viewer」は、そのままでは非対応。
ソフトを最新版にアップデートし、HEIFプラグイン(DL時にα7IVのシリアルナンバーが必要)をインストールすると扱えるようになる。HEIFからTIF/JPEGへの変換も可能。


画像転送時も細かい注意点が

それから、α7IVからスマホ等へ外部転送する時にも注意が必要です。

 ①設定条件:保存振り分けスロット1→RAW/スロット2→HEIF、再生スロット→1

カメラ上で画像再生すると「RAWデータ」が表示され、外部転送するとRAWデータがスマホ等に転送されます。

②設定条件:保存振り分け、スロット1→RAW/スロット2→HEIF、再生スロット→2

カメラ上で画像再生すると「HEIFデータ」が表示され、外部転送するとHEIFデータがスマホ等に転送されます。


つまり「再生スロットで設定された側」の画像を転送する仕様みたいです。なので、あらかじめ再生スロットをHEIF/JPEGが保存してある側に切り替えておかないとRAWを転送してしまう可能性があります。上にも書きましたが、RAWはiPad側では閲覧も編集も出来ないので、急ぎでデータ処理しないと! みたいな場面で慌ててしまいます。

こればかりはスマホや編集ソフト側の対応を待つしかありません。Appleさん、Adobeさん、なるはやでお願いします!

では、保存先振り分け”無し”ではどうなるでしょうか?

③設定条件:保存振り分け無し、スロット1・2→RAW+HEIF、再生スロット→1

この場合は設定で転送時の画像を「RAWのみ、HEIF/JPEGのみ、RAW+H/J」から選べるので、環境に合わせて選択すればよろしいかと思います。

(ネットワーク>スマートフォン接続設定>カメラで選んで転送>)



超便利! 技あり転送術

転送関連でもうひとつ。

あらかじめスマホ等とα7IVをペアリングしておく必要がありますが、カメラの電源をオフにしていても、スマホ等を繋げて画像閲覧・転送が出来ます。

これの何が便利かと言うと、今までは、

・カメラ本体を出す→カメラ電源オン→スマホから転送アプリでカメラに接続→閲覧・転送

でした。

それがα7IVでは、

・スマホから転送アプリでカメラに接続→閲覧・転送

たったこれだけ!

周りの目を気にせず取り込める喜び(笑)

バッグ等からカメラを取り出す必要も無ければ、電源スイッチを操作する必要もありません。僕は新幹線等で移動中にスマホ等へ転送して画像確認する事が多かったのですが、カメラを出す行為が仰々しいので周囲の目が気になっていました。それがスマホ等の操作だけで済む様になった・・・。これは本当に有難いアップデートです。


やり方は以下の通り。

事前準備:
①スマホ等に「Image Edge Mobile(以下IEM)」をインストール

②α7IV側でネットワーク>Bluetooth>ペアリングと選んでペアリング待ち状態にし、スマホ側でIEMを起動

③カメラとIEMの指示に従い、ペアリングを完了させる(一度ペアリングが済めば、以降は④からの操作でOK)

iPad版 Image Edge Mobileの画面

操作手順:
◎前提条件としてカメラ側の設定が以下である事
 ・機内モード:
 ・Bluetooth機能:
 ・電源OFF時の接続:

④スマホのBluetooth、Wi-Fiを有効にする

⑤IEMを起動

⑥IEMで「ILCE-7M4」表記下の「検索中…」が「接続済」になるのを待つ

⑦「見る・取り込む」または「リモート撮影」をタップ
※繋がるまではグレーアウトして選択出来ない

⑧カメラ電源が「入」になり、Bluetooth・Wi-Fi接続処理が自動で行われる
※繋がるとコントロールホイール右下の赤LEDが点灯する

⑨閲覧、転送等を行う

⑩終了時は最初の画面(カメラの絵がある画面)に戻り、「ILCE-7M4」表記右下の「i」をタップ→ダイアログ「〜終了します」で「OK」を選択する
※カメラ側の物理スイッチが「切」なら電源が自動で切れる


長期間転送する必要がない場合はカメラ側の機内モードを「入」にします。こうすれば通信関係が全てOFFになるのでバッテリ浪費を防げます。僕はマイメニューに機内モードを追加し、すぐに切替出来るようにしています。


取説は付属していない

これだけ延々と書いておいて取説に詳細が書いてあったらどうしようと思わなくもないですが(笑)、今は分厚い紙の取説ではなくソニーのウェブページでPDF閲覧になりました。なので、詳しくは見ていません。

紙媒体は閲覧性が良いし、見たいと思った時にすぐ見られるのが利点。でも保管場所が必要だし、紛失の可能性も出てくる。PDFはスマホやPCに保存するかメーカーのサポートページにアクセスすれば保管場所不要、ワード検索が楽。でもスマホやPCが無い場合は閲覧すら不可。

どっちもどっちだけど・・・資源保護の観点もありますから、これからはウェブ上で取説閲覧が主流になっていくのでしょう。

すでにソニーのサポートページにα7IVの取説が掲載されているので、一度くらいは目を通しておこうと思います。勝手に「謎解きゲーム」と思っていた設定が実は最初から答えが書いてあった、なんて事があり得るかも知れませんね(笑)。

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