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Vol,8:イライラする人はカルシウムが足りていないって本当?

こんにちは!管理栄養士のまこっちゃんです
 突然ですが、「イライラしているとカルシウム不足」と聞いたことはありませんか?
 都市伝説でも、ただの噂でもなんでもなく、実はその通りなのです。
カルシウムの不足で気分の変動が激しく、些細なことで激高しやすくなります。
 今回の記事はカルシウムによる心と身体の不調について書いていきます。ぜひ最後までご覧ください!

【目次】
①    日本人のカルシウム摂取量
②    カルシウム不足で起こる不調
③    牛乳はカルシウム補給になる?
④    まとめ

①   日本人のカルシウム摂取量
カルシウムは日本人が1番足りていない栄養素。
ここ10年ほどさかのぼって国民健康栄養調査を見てみると
性別に関わらず各年代、推奨量からかなり下回っています。

これらに対し、ほとんどの年代で500mg台が最も多く、常に足りていない状態です。
では、日本人はいつでも誰でもブチ切れ状態なのかというと、そうではありません。
 血中カルシウムが足りなくなると骨を分解してカルシウムを取り出すので、すぐには直結しないからです。
 骨を維持するために合成と分解を常日頃から行われていますが、慢性的にカルシウムが足りなければ、いつまでも身体を削って補充してしまいます。
 そうなると、高血圧や動脈硬化、骨が弱くなり骨粗鬆症を引き起こすことも。
 カルシウムは心と身体にとって重要な栄養素なのです!

②    カルシウム不足で起こる不調
・寝つきが悪い
・常にイライラする
・気分の上がり下がりが激しい
・足がつりやすい
・行列が待てず飽き性である
・血圧が高い
・肩こりや腰痛に悩んでいる
・不整脈
・神経過敏
 などがあります。
 カルシウムは神経の伝達に非常に関わる栄養素で、天然の精神安定剤のような役割を持っています。
 血液中のカルシウムが不足すると、自律神経の調節がうまくできず、やる気や判断力に関わるノルアドレナリンや心の平穏をもたらすGABAなどのホルモンが正常に働かなくなり、気持ちが不安定になりやすくなります。
 「怒りたくないのに、1度キレてしまうと誰にも止められない」「気持ちのコントロールができない」瞬間湯沸かし器のような激しい怒りは食べ物から起こると言えるでしょう。
 カルシウムは筋肉の正常な働きにも関わっています。
心臓も筋肉。カルシウムなどのミネラル不足が、不整脈や心筋梗塞、脳梗塞などにも影響します。

③    牛乳はカルシウム補給になる?ならない?
牛乳は身体に良いか?悪いか?ということを置いておけば、
十分カルシウム補給になると思います。
(アレルギーのある方や体質的に合わない方は無理して飲まなくて大丈夫!)
 
カルシウムの平均吸収率
・牛乳(乳製品)約50%
・小魚 約30%
・野菜 約17%
 
乳製品の吸収率が1番良いです。
 むしろ、献立を立てるときに牛乳がないとカルシウムを規定値まであげるのがとても大変でした。
カルシウムを全力で意識して献立を立ててもギリギリ足りているか足りていないかのレベル…。
 牛乳は1度に使う量が多いのでかなり助かっています。
 「カルシウムを排泄してしまうリン酸が多いので牛乳は逆にカルシウムが不足する」と言われますが、私はそうだと思ってはいません。
 その理由は2つあります。
 まず1つ目。
実際に「職場が学校給食で長年給食を食べてきたが、辞めて牛乳を飲まなくなくなったら骨密度が下がった」と聞いたことがあります。もちろん、他の食品にもカルシウムは含まれているので、牛乳だけに関係があるとは言えませんが。
 2つ目は
牛乳は好きで昔から習慣的に飲んでいます。大学の授業で骨密度を測ると同年代の平均値より高い数値が出ました。
 また、牛乳に含まれていて、カルシウムを排泄する原因と言われているリン酸の量は目安量の基準値の範囲内です。
 他に、スナック菓子、清涼飲料水、インスタント食品、加工肉(ハム、ベーコン)などリン酸が沢山含まれているものを食べなければ、カルシウムの吸収の妨げにはならないでしょう。
 牛乳を飲んでも不足しない、というのが個人的な見解です。
 
一方、牛乳にも問題があります。
 
続きを書きたいところですが、かなり長くなりそうなので、次回にします

次は、【牛乳の問題点と選び方、カルシウムの効率よくとる方法】について書いていきますね。
お楽しみに!

まとめ
・カルシウム不足はイライラなどの心の不調をまねく
・身体の不調も起きる
・日本人が一番足りていない栄養素
・牛乳はカルシウム補給に向いているが気を付けるべき点がある
 
カルシウムは、不足のまま放置しておくと心だけでなく身体の不調や病気が起こる可能性が高くなります。

かつての私は知りませんでした。どんな栄養素も心と身体にとって必要不可欠で、思っている以上に食べるものによってメンタルの安定が左右されることを。
私は大嫌いだった自分と向き合い、食事を改善することで、人生を前向きに変えることができました。あなたも食事を改善し、人生を好転させましょう。
食生活をいきなり変えるのは簡単なことではないかもしれませんが、今の自分を変えるためには一歩を踏み出すことが必要です。
そして、この記事を読んだあなたは、すでに【自分を変える一歩】を踏み出すことができています。
一歩、また一歩と幸せな人生を歩んでいきましょう!

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