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小中学生の甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症という病気をご存知でしょうか?
バセドウ病という名前でも呼ばれてます。

首の喉仏付近にある甲状腺というところから
甲状腺ホルモンが過分に出てしまう病気です。

甲状腺機能亢進症02

一般的な症状は
・甲状腺そのものが腫れる
・目が飛び出てくる
・暑がり
・汗かき
・食欲が増す
・痩せる
・脈拍の上昇
・動悸・息切れ
・筋力の低下
・リウマチ症状
・月経が少なくなる又はなくなる
・手が震える
・疲れやすい
・軟便

このような感じで、
「甲状腺そのものが腫れる」「目が飛び出てくる」が症状として現れると
甲状腺の病気を疑われますが
それ以外の症状は体調不良・風邪・更年期障害などに似ているため
誤診される事も多い病気です。

比較的かかりやすい病気で
学生時代の同級生・家族親戚・会社の同僚など
身の回りにも数人甲状腺を患っている人がいました。

治療方法は薬かアイソトープか手術ですが
周りは経過観察として治療を行ってない人や
薬で症状が落ち着いている人がほとんどで
手術までしたという知り合いは1人だけでした。

私はというと
症状が出る

病気が発覚する

入院&投薬

薬の変更

薬の全てでアレルギー

しかたなく手術

術後、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)が、甲状腺機能低下症(橋本病)になってしまう

薬を飲み続けなければならない

という経過を辿っています。

30~40歳代の女性に多く見られる病気ですが
私が発症したのは小学生の頃
手術したのは中学生だったのでかなり珍しいケースかと思います。

また、甲状腺ホルモン亢進症の薬の副作用としては
発疹・鼻血の他、かなり少ないと言われる「リウマチ症状」が出ましたので
こちらもかなり珍しいケースかと思います。

そして、闘病していた期間が中学生で、
症状がいじめの原因に繋がったり、
手術時期は中3の夏休みだったため
高校受験に支障をきたしました。

同じ病気を患っている方や
同じ病気のお子様を持つ親御さんに読んで頂いて
少しでも参考になれば良いなと思います。

飲んでいた薬・薬の副作用・入院・手術・経過等々
イラストなどを添えて詳しく書きます。
※医療関係者ではございませんので医療の知識があるわけではありません。
 あくまで体験談です。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と気づくまで

まず、身体に異変を感じ始めたのは小学生の高学年でした。
普段の生活は普通に過ごすことが出来ていたのですが
異変を感じたのは「マラソン」でした。
前年まではマラソン大会で全校生徒150人中10番くらいでした。
決して遅くはありません。
しかし、小学5年生になると突然130番くらいに落ちてしまいました。
今まではそこまで意識しなくても
最後まで入り切ることが出来きたのに
走り始めてほんの数分で苦しくて歩きだしてしまうほどでした。

この時、いままで体育が得意だった生徒が
突然大幅に順位を落としてる訳ですから
学校の先生・友達・親からは"サボった"と思われてしまいました。
そう見られてしまった事はすごく悲しかったのですが、
それ以上にもっと怖かったのは、
サボってない事を自分は知っていた事でした。
一切手を抜いていないのに思ったように走ることが全然出来ないんです。
「何故?」という気持ちでいっぱいでした。

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