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減反政策と先生の数

コメがない。スーパーマーケットの棚が空段になって久しい。原因は減反政策だ、インバウンドもある、不作もあったなど諸説報道される。が、目の前にコメはない。

私事だが、「はえぬき」2kg袋が割高だからとあのとき買い渋ったのが間違いだった。備蓄はのこりわずか、新米が出るまでは「うどん県」の人になると決めた。

新聞を見ると、コメがない原因はこんなところか。

①コメ需要が減ったので減反政策をつづけた
②食が多様化しコメの優位性を描けないから増産はしない
③ピークの半分程度の生産量だから、需給ギリギリ。そこにインバウンドや外食需要でバランスが崩れコメが消えた

新聞にもどると、左ページに「教員数の増と待遇改善」という記事があった。

文科省は2025年度に7千人の増員と教職調整額を13%に引き上げるという。少子化で子どもの数が減っているのに、先生の数を増やすのか?

どうやらこれも構造的なことのようだ。コメ不足風にまとめると、

①需要の減がつづいた(少子化で生徒の数が減少した)
②多様化がすすんだ(私立はもちろん、海外留学の選択肢もある)
③それに対応して、学校数と教員数も減らした(需給バランス)
④急には教員を増やせない(資格と試験が必要、公務員だから)

人数を減らしたが仕事量もそれ以上に増えた。オーバーワークでこなしてきたが、労働環境への不満とあきらめが度を越えたということだろうか。金よりも仕事を減らせという人もいる。

急にコメがなくなると、誰かが出し惜しみしているのがいるのじゃないかと勘繰ってしまう。学校の先生もバックヤードに現役復帰できる人が隠れているのじゃないのか、シニアもいるだろうに。バックがたくさんだと、現場にいろいろ言ってくるから仕事が増える。

コメが食えないと、つい余計なことを考えてしまう。

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