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陰謀論

Conspiracy theory(陰謀論)は、マスメディアや最近では拡散力の大きいSNSの登場によって、社会的な存在感を増しています。おそらく相当以前から類する思考・行動スタイルはあったのではないかと思いますが、今日では、情報拡散の速度がこれまでにないものがあるので、良くも悪くも影響力が大きいようです。マスメディアに関しては、公平性の欠如や偏向が指摘されることが多くあります。その際、マスメディアの存在そのものが、ある種の大きな謀略の一環であり、ひとにぎりの特定の集団や個人の意思に従って報道が行われているといった図式にもとづく議論がなされます。興味深いのは、日本で言えば、政権に批判的な野党や左翼的な団体の人々は、マスメディアは常に政権の意向に忖度し、政権の思った通りに国民をミスリードしようとする偏向報道を行っているとして不信を表明していますし、その対極にあって、どちらかと言えば保守や愛国を自称する人々は、マスメディアは常に政権の足を理不尽にひっぱり、反日的な外国を利する偏向報道を行っているとして不信を表明しています。いったいどちらが正しいのでしょうか?

 おそらくは、そのどちらも部分的には真実が含まれているのかもしれません。公平ではなかったり、偏向していたり、政治的なミスリードが行われることは少なからずあるでしょう。その際、政権に忖度していることも、その反対に、政権の足を引っ張ることもあるでしょう。不公平なミスリードはだめですが、見解の相違自体は認めないといけません。また、そこまで単純な図式でマスメディアも含めた社会が動いていくものかという点に本質的な疑問があります。そもそも、少数のごく限られた団体や個人が、きわめて単純化された支配を行っているとするのであれば、それは誰であるかは最大の関心事ではありませんか。陰謀を行おうとする主語にあたる部分や、その目的を特定的に述べようとしないで、陰謀が独り歩きするところが不思議に思えます。

ごく最近では、2020 アメリカ大統領選挙をめぐって、アメリカ国内だけでなく、日本も含めた海外でも、多くの議論を巻き起こしました。アメリカは最も影響力の大きい国ですから、その大統領選挙に国際的な関心が集まるのは、ある意味では当然ですが、それだけではなかったかもしれません。この選挙の構図が、人類の将来の運命を左右するかもしれない、もっと大きな枠組みにかかわるものだと本能的に感じた方が一定数以上おられたということかもしれません。これを陰謀論として非難する論調もあります。また、そのような論調こそが、国際金融資本、ディープステートの意向に沿う陰謀論だとして反発する論調もあります。これでは、ただの水掛け論になります。また、どちらにも、少々は、陰謀論的な要素は含まれているかもしれないです。

2020年アメリカ大統領選挙、私も個人的にずいぶんウォッチしました。以下の動画は、陰謀論だとして批判されることの多いものです。ドナルド・トランプ大統領支持派の急先鋒のおひとり、Lin Wood 弁護士が(なぜだか、日本では鈴木先生と呼ばれることが多いらしいです)勧めたというので、日本でもよく視聴されているということです。いかがでしょうか。

https://rumble.com/vbzadd-tipping-point-radio-with-scott-mckay-wwg1wga.html

一端の真実は含まれている、他方、ものごとを単純化し過ぎている、自分の側の事情・都合だけで判断し対立勢力の動きを計算していないのではないか、という批判的な目で見ていれば、あまり極端な結論にはならないのではないかと思われます。

2020 アメリカ大統領選挙については、その結果がどうだったかという点での事実以上に、その前後で生じた流れの変化、新たに見えてきた萌芽に目を向けたいです。また、機会があれば、こうしたことを書いてみたいです。



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