読んだ本・マンガのレビュー・感想 2022.3.21~3.31
評価の目安
★3.0 ふつう。心が動かされなかった。
★3.5 良い。読んでよかった。
★4.0 すごく良い。何度も読みたい。
★4.5 最高に良い。出会えてよかった。
『売上最小化、利益最大化の法則――利益率29%経営の秘密』
★4.1
北海道の名産品を中心としたECサイト、異常な利益率で有名な「北の達人」代表の木下さんが書いた本。
売上ではなく利益最大化が大事。利益が同じなら売上は少ない方が良い。利益はつまり社会への貢献。っていう理屈から始まり、具体的な利益向上の手法として、事業ごと・商品ごとに売上・コスト・利益を分解する5段階利益管理などの手法を紹介していく本。
本物の経営者が本当に成功している考え、方法を学べ、手放しで肯定できる本だった。素晴らしかった。
『医師の妻がノウハウ0から人気クリニックを作り上げた業界の常識にとらわれない経営』
★3.3
お医者さんの旦那が開業するってなって、奥さんが一生懸命勉強して事務長として経営を支えてる(というか経営自体をやってる)よ、っていう話。
とても勉強したことは分かるんだけど、どうも抽象的な論点を並べ立てるにとどまっていて自らの具体的な事例がないのがいまひとつ‥‥。コンサルじゃなくて実際に経営をしてるんだから、自分自身の事例をもっと話してほしかったな。
あと、この本に書いてあることが事実だとすると、お医者さんって本当に経営に無頓着なんだなという気がしてしまう。歯科医師だとさすがにこれほど無頓着な人はほとんど見かけないな。はっきりいって歯科医師より医師の方が賢いだろうに、なんでこんなことが起きうるのかっていったら、
・保険点数で抜群に優遇されているので経営が楽
・大きな病院にいることが多く、業者さんにヨイショされ続けるので他人に丸投げする思考を過剰学習してしまう
・開業医を目指す同志が少ないので経営に対する危機意識が育ちにくい
あたりが理由なのかな?
『コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則』
★3.6
マーケティングするならコトラーを頭に叩き込んでおかないわけにはいくまい、ということでコトラーのシリーズを読んでたんだけど‥‥。
う~ん‥‥。
まあ理屈は分かる。事例もある。けどどうも最先端の理論に寄りすぎている感があるというか、、いやもちろん書籍の位置付けとしてはむしろそうあるべきで、そうでなかったら他社に対して優位に立てる知識にならないのかもしれないけど‥‥。んー、国内メーカーにいたせいか、最先端の付け焼き刃よりも、足元を徹底して研ぎ澄ませる方が、自分の魅力を引き出すという意味でも長期的な優位性の確保という意味でも正解な気がするんだよな。
少なくとも、今の自分に響く本ではない、知識を活かせる本ではないと思ったので、ここでやめておこう。マーケティング4.0も出てて購入済みだけど読まないでおきます。
『小倉記念病院のV字回復に学ぶ 最高収益を生み出す 病医院マーケティング』
★3.8
V字回復したことで有名な小倉記念病院の取り組みについての本。
マーケティングとは書いてあるけど、いわゆるマーケティングの4P、Production, Price, Place, PromotionでいうとPromotion(宣伝)の部分に限定されている本といっていい。まあ大きな病院で事務職員が関われるのってここの部分だけだもんね。
Webサイトについての言及で、患者さんは正直文章なんて読んでなくて写真が命ですよとか、治療法ページよりも医師の紹介ページの方が何倍も見てるよとか、言われてみればそりゃそうなんだけどきちんとデータで語ってくれているのがありがたい。
Webサイト以外での取り組みとしても、広報誌とか無料講座とかなるほどという感じ。
ウチの医院は患者さんの数ではなくて、質の変容の方が課題(自由診療の割合増加とか、きちんと時間を守るとか、きちんと会話ができるとか)ということもあって、そのまま真似できるわけではないけど参考になりました。
『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』
★3.9
コロナウィルス対応で日本でも一躍有名になった、台湾のデジタル担当閣僚オードリー・タン氏がわざわざ日本向けに書いてくれた本。
AIは道具だよーとか、国としてはデジタルも紙も対応しないといけないよねとか、平易平凡でわかりやすい話から始まる。
かと思えば、「14歳でもう海外の大学教授と一緒に仕事をしてたので、時間がもったいないと思って中学校中退しました」っていう天才すぎるエピソードがさらっと出てきたり。
そこから国家の姿やITの大きな話まで展開されていて面白く読めた。
『笑顔のたえない職場です。 5巻』
★3.7
サイン会なるほどねー。
『アルテ 16巻』
★3.8
飛んだなー。でも確かにアルテの良さと面白さを描くならこれでいいか。なんか知らんけど慕われてた、っていう話で十分か。
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女 9巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.0
薬膳一家のテンション好きだけど、おばあちゃん…。
『終末のワルキューレ 14巻』
★3.8
始皇帝もハデスも好き(この作品の外の存在としてのこの2キャラね)だから贅沢な話だけど、もっと盛り上がってくれると嬉しいな。
『ココロのプログラム 1巻』
★3.9
人間そっくりのロボのお姉さんが同居する話。
ロボットがかわいそうでちょっとのれなかったけど、ここから始まるなら。
『結婚するって、本当ですか 6巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
ただお互い一緒にいるだけで幸せだって思えるのは素敵なことだよね。
『オタクに優しいギャルはいない!? 1巻』
★4.0
隠れオタククール美女ギャルと、やたら懐が深い巨乳黒ギャルになぜか惚れられるオタクくんのマンガ。
いいんだよこういうファンタジー全開で。
(中略)
『妻と僕の小規模な育児 3巻~6巻』
★3.7
こんなんでも一生懸命子育てやってるんだって安心できるマンガっていう位置づけは変わらずだけど、6巻のプロ謝罪アーティストの話がとても良かったな。良い話だった。
(中略)
『裸一貫! つづ井さん 1巻~4巻』
★4.3
オタ友との実話の日常を描いたギャグマンガ。
絵柄も内容も話の長さも決して王道ではなく変化球で内輪ノリでTwitterマンガのクオリティではあるんだけど、とにかくキャラクターみんなのギャグとノリとツッコミが面白くて好き。3回読んじゃった。しかし楽しく生きてるなー。
これほどのマンガをこれまで見逃してたなんて…。
ちょっと悲しいのが4巻で作者のつづ井さんが実家に帰って友達との距離が離れてしまったこと。今後も交流が疎遠にならずに続くといいんだけど。
『腐女子のつづ井さん 1巻~3巻』
★3.9
同じくつづ井さん。
こっちは時系列的にもっと昔の話で、ネタも腐女子に偏っていることもあり、『裸一貫! つづ井さん』ほどではない。
『刷ったもんだ! 6巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
今回もお仕事マンガのお手本みたいな巻だったなー。専門性とお仕事要素と日常要素とバランスが完璧だった。大変良かったです。
『炎炎ノ消防隊 1巻』
★3.7
炎を操る特殊能力を持った人たちが怪奇現象と戦う消防隊をやる話。
なるほど少年漫画らしい少年漫画。
『はしっこアンサンブル 8巻』
★3.9
完結。まあこんなところかなっていう。
やっぱり最後まで歌をマンガで描くことの難しさが課題だったかな。
『メダリスト』(第1巻のAmazonリンク)
★4.2
今回も大変に素晴らしかったけど、ひょっとして完結に向かってたりしない? だとしたら悲しいんだけど…。
『事情を知らない転校生がグイグイくる。 11巻』
★3.7
さすがに話が広がらなくなってきてキツいかな。まあ惰性は惰性でいいのかもしれないけど。
『天国大魔境 7巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
もうマル・キリコより施設の子供たちの方が展開が楽しみかも。
『その着せ替え人形は恋をする 9巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
好きぴって吹聴して回るのが恋愛部分の進展で、新キャラ登場がお話としての進展かな。はい。
『人見知り専門家庭教師 坂もっちゃん』
★3.7
コワモテ家庭教師と少女のマンガ。
見た目と言動のギャップ、大衆にウケそうな物言い、エピソードの短さ、展開のシンプルさと、Twitterに最適化されたお手本のようなマンガでした。
『め組の大吾 救国のオレンジ 4巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.0
救助の迫力は今回もなかなか‥‥とまあまあの中間くらい。
でもここで時間飛んじゃうのはどうなん? やっぱり大吾を中心に据えた物語の方が良いと思うけど、役職的に厳しくなっちゃわない?
『アンメット ーある脳外科医の日記ー 5巻』
★3.6
お坊さんがずっと「南無阿弥陀仏」って読経してるの笑っちゃった。
『喰う寝るふたり 住むふたり』
★3.7
全5巻。10年以上つきあって同棲してるカップルの話。
特徴的なのは、ほぼ毎回男女双方の視点を描くところ。長く付き合っているカップルによくある日常をただただ楽しむ感じ。
『焼いてるふたり 6巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
今回も千尋さんの顔が強い。
『無法島 5巻』
★3.6
前巻から11ヶ月! いまだに真犯人と出会ってないけどいつまで続くだろう。もうそろそろ、幸せに暮らしましたとさ、で終わっていいような気がする。
『女の園の星 1巻 2巻』
★3.8
クソ中のクソな結果に終わったマンガ大賞2022のノミネート作品で、読んでたつもりだったけど読んでなかったので。
女子校の教師の話。ときどき芯を食った笑いがあるのは良いと思った。
『九条の大罪 5巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.0
「私が弁護士を志したのは今の法律は女性に対して平等じゃないから」はさすがに笑っちゃた。
『正直不動産 14巻』
★3.8
ごめんサウナの値段の方が気になっちゃった。
それはそれとして、おばあちゃんとはいえ無茶なお願いをできたりお家賃の考え方を助言できたりする人が、どの仕事も一ヶ月続かないなんてことないと思いますが…。態度がアレとしても。
『妻観察日記 1巻』
★3.7
福満先生だなって感じのマンガ。
『チ。―地球の運動について―』
★3.9
ようやく次で終わりかー。もうたたまないとね。
『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ 1巻~3巻』
★4.0
正直同じナガノ先生の作品だったら自分ツッコミくまの方が断然好きなんだけど、まあかわいいしね。ヤハッ。
『魔法陣グルグル』
★3.8
全16巻。昔断片的にしか読んでなかったシリーズ。
ゆるさとギャグがいかにもこの時代のマンガっぽくて良い感じ。これはねー小中学生ドンピシャですよ。ギップリャ!
以上
ビジネス本類 5冊
マンガ 60冊
Into the Breachは運頼みになっちゃってなんとなく放置。
Inscryption。
ローグライク型のカードゲームでGDCアワードのGame of the Yearも取ってるんだけど‥‥、いやこれカードゲームっていう偶発性を楽しむはずのゲームで、ここまで製作者が介入してプレイヤーを手のひらの上で転がすようなことしたら、プレイヤーは不愉快にならないの? 対戦型カードゲームの形を取りながら、敵が明らかに自分と違う仕組みでカードをプレイしてるのも気に食わない。まあGDCっていう作り手側の目線だから評価されたっていうのがあるんだろうけど、こういう作り手のオナニーゲームは嫌いですね。
一応Steamでは97%が高評価だけど、作り手の思惑やゲームの構造を見透かせないプレイヤーがそんなにも多いってことなんだろうか‥‥。
Noita。
ローグライクのアクション。これもSteamで95%が高評価と非常に評価の高いゲームなんだけど、うーんレベルデザインがイマイチ。
ローグライクのアクションって、繰り返すだけで難易度が下がっていくことでプレイヤーに前に進んでいる実感を与えるところや、多彩なバリエーションがあることによって、ゲーム序盤を楽しく、プレイヤーが上手くなるところをサポートしてあげるところに強みがあると思うんだけど、それがなされていないよね。これじゃただのアクションゲームと変わらなくない? 進んでいる感じがなければ変化する感じも薄くて、ローグライクにする意味ないじゃん。
いまどき骨太なアクションゲームだから辛抱強く何度もプレイしてうまくなってくださいね、って顔して来てくれれば納得するけど、ローグライクですよーって言われたら、話が違うじゃんってなっちゃうよ。HADESを見習ってほしいな。
Vault of the Void。
どうしてもローグライク型を楽しみたいので懲りずにローグライク型カードゲーム。Steamで97%が高評価。説明不足なところはともかくとして悪くはないゲームだけど、なんとなく放置しちゃった。また気が向いたら。
Rogue Tower。
ローグライクタワーディフェンス。Steamで90%が高評価。うーんうーーん。ダメとは言わないけど、決まりきった作業をただただやらされてる感。単調な暇つぶしゲーム。
Plants vs Zombies。
もうタワーディフェンスでいいよ、昔プレイしたゲームでいいよ、って妥協に妥協を重ねてプレイすることに。昔プレイしたときはスマホアプリ版だったし。
なんとなく実績を埋めながらプレイしてます。
ちなみにSteamで98%が高評価。
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