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HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(3/4)

この考察の下地となった記事:

HUNTER×HUNTER考察 ヒソカクロロ戦共闘説とダブルフェイスの制約と誓約|暇な空白


前回までの記事:

HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(1/4)
Q1. ダブルフェイスの厄介な制約とは何か?


HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(2/4)
Q2. クロロがすべての能力をわざわざ説明したのはなぜか?

4つの問い

Q1. ダブルフェイスの厄介な制約とは何か?

Q2. クロロがすべての能力をわざわざ説明したのはなぜか?

Q3. クロロのいう「100%勝つ」は本当か?

Q4. 200を超える観客が襲いかかった。これはヒソカの予想を大きく上回る数、ありえないほどの数だった。なぜか?


Q4が先に解けないとQ3は解けないため、順番が前後しますが今回は「Q4. 200を超える観客が襲いかかった。これはヒソカの予想を大きく上回る数、ありえないほどの数だった。なぜか?」について回答していきます。

Q4. 200を超える観客が襲いかかった。これはヒソカの予想を大きく上回る数、ありえないほどの数だった。なぜか?

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ここはたぶん「Q1. ダブルフェイスの厄介な制約とは何か?」についで読者がひっかかる部分。

普通のマンガなら、登場人物の身に理解不能なできごとが起こったら、説明がなされるものだ。
が、このマンガでは説明がなされない。ヒソカがびっくりしたまま終わっている(実はヒソカはからくりに気づいているが)。
なので、読者自身で補完しないと何が起きたか分からない。


このシーン、ヒソカが「あと…20~30体くらいか………?」と考えてから、200を超えるコピーの襲撃が始まるまではおそらく1分程度しか経っていない。
とすると、その間コピーは最大でも90体くらいまでしか増えないはず。にも関わらず、200を超えるコピーが襲ってきている。
冷静に考えてもつじつまが合わない。


では、どうしてこれだけのコピーが襲ってきたのか。


答えは、シャルナークとコルトピが加勢したから。


これしかない。


ダブルフェイスの制約により、クロロがギャラリーフェイクを使った時点で、能力はコルトピに返還されているはず。

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クロロではなくコルトピがコピーを作るのであれば、戦闘中つねにコピーを作り続けることができるので、いくらでも量産しておける。


また、シャルナークについても、ヒソカへの能力説明直後にクロロが観客席に逃げ込んだとき、栞に挟んでブラックボイスを使っている。この時点で能力が返還されているはずだ。

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二人が加勢した場合、手順としてはこうなる。


・(ヒソカがニセクロロと戦闘開始)

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・(栞)コンバートハンズ (本)サンアンドムーン にして、左手で「ヒソカが持ってる頭部の本体」に3~5秒タッチ。

※ヒソカは「ヒットアンドアウェイ作戦の去り際にタッチした」と推測しているが勘違い。このとき栞は見えず、(本)オーダースタンプにしているのでサンアンドムーンは打てない。かといってそのあとヒソカがコピー相手に戦っている間にこっそりタッチしようとすると、オーダースタンプのページをすでに開いているので (栞)オーダースタンプ (本)サンアンドムーン になってしまう。オーダースタンプに栞を挟むと能力が返還されてしまうのでそれはできない。
 したがって、オーダースタンプを解除したこのタイミングしか本体にタッチすることはできない
 ちなみにこれ以降ヒソカは闘技場の中央に戻ってしまうので、死角に入って作業できるタイミング自体ない。完全に無理だ。

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(↑クロロがヒソカから距離を取る直前の描写。栞を挟んでいない)

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(↑これはヒソカの勘違い)


(でも、この頭部の本体爆破作戦は、うまくいくかどうか分からない上に代替手段がある作戦(次回の記事で詳述)だから、ここで貴重な時間をかけてまでやるのは間違ってると思う。時間的にも厳しい。
だとすると「オーダースタンプのページを開いたままサンアンドムーンのページに栞をさす」のが可能で、やっぱりヒソカがコピー相手に戦っている間にこっそりタッチしたのか? 「2つのページを同時に開く」のはさすがにNGだと思うから、サンアンドムーンのページを開かずに栞をさしたってこと? そんなのあり??
それとも制約で返還されない。例えば「2回使ったら返還」なのか? だとしても貴重な1回を「うまくいくかどうか分からない上に代替手段がある作戦に使う」のはおかしいと思う。制約が回数制限でなく時間制限だとしても話は同じ。
死後の念以外の能力も栞を外したときに任意の念能力を失う制約なのだろうか? それならつじつまは合う。
――話を戻す。)

・続いてコピーに左手で触る。3~5秒で威力最大爆弾を量産。
 ※爆弾量産の時間を稼げるのはこのタイミングしかない。

・(ヒソカがニセクロロを撃破)

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・(栞)コンバートハンズ→(栞)サンアンドムーン
 さっき左手だけで触ったコピーに今度は右手で触って爆弾完成。
・このとき近くの人間1人にも右手で触り、アンテナを突き刺し、シャルナークに電話して操作を開始。とりあえずその場にとどめておくか、ある程度闘技場の中央近くに向かわせておく。
・さらに両手を使って爆弾をもっと量産。

・爆弾が十分な数(50くらい?)できたら、(本)オーダースタンプにする。
 実況に向かって走りながらコピー(爆弾化されておらず道中にいるコピー)にオーダースタンプを打ちつつ一部のコピーに「観客を襲え」と命令を出していく。
 これで200超のオーダースタンプ部隊を作りながら混乱を起こして時間稼ぎ。

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・実況に到着したら「ヒソカを壊せ」と指示。これで混乱を起こしていたコピーとまだ指示を受けていなかったコピーあわせて200超がヒソカを襲う。

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・爆弾達のところに戻り、シャルナークに電話。ボーリング頭の本体爆破の指示を出し、起爆させてヒソカのガードを崩す。

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・爆弾達にオーダースタンプを打ち、頃合いを見て接近&自爆指示を出す。

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という流れ。


シャルナークとコルトピの両方が加勢しないと、もう最初の爆弾量産の段階から成り立たない。


それと、補足するとバトル後にクロロがケータイの返却を打診していることから、ケータイは念で具現化されたものではなく実物である。

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普通に通話機能のあるケータイなのだ。それでシャルナークと通話し起爆の指示をしていた。

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もちろんシャルナークはクロロに貸し出したものとは別にもう一台ブラックボイス用のケータイを持っていてそれを使った。
もし持っていないのであれば、上記のシーンで「大丈夫 特に使う予定ないし」とは言わない。1個は手元にあるからもう1個のスペアは使う予定がない、と言ったのだ。


バトル後ヒソカの遺体を確認するシーンでシャルナークとコルトピがいたのも、戦闘中に2人が加勢していたことを強調している。

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2人以外にクロロに加勢したのは?

シャルナークとコルトピ以外にクロロに加勢した者はいるだろうか?

候補は同じく遺体を確認しにきたマチ。

それとクロロが盗んだ能力の持ち主、つまりオーダースタンプの持ち主と、コンバートハンズの持ち主。サンアンドムーンの持ち主は死んでいる。


まずコンバートハンズの持ち主が加勢した可能性はほぼない。
コンバートハンズは右手で触れると相手が術者の姿になる。本は右手で持たなければならないので、相手を術者の姿にするには栞を使うしかない。ゆえにニセクロロを出現させたタイミングで、クロロはコンバートハンズの能力を失っている。
これ以降持ち主に加勢したもらってまでコンバートハンズを使う状況があるとすると、クロロにタッチすることで変身させ、隠れやすくするくらい。
つまり、変身のためにわざわざクロロが持ち主のところまで移動しなければならない。むしろ時間のロスだろう。いらない。


次にオーダースタンプの持ち主。
実況マイクを使って「ヒソカを壊せ」と指示したときのヒソカの反応を見る限り、このときはクロロが自分でオーダースタンプを使って指示したと見て間違いない。声が違ったらバレるから。
声を変える手段としてコンバートハンズがあるが、これより前のニセクロロ作戦の時点でコンバートハンズは失われているので、オーダースタンプの持ち主にコンバートハンズを使って声をクロロに変えることはできない。
したがって、この時点までは間違いなくクロロがオーダースタンプの能力を持っている。

ではこれより後、最後に爆弾部隊にオーダースタンプを打ちヒソカに特攻させたとき、わざわざオーダースタンプの持ち主にそれをやらせたか?

理由がない。
クロロ自身がオーダースタンプを打ち指示を出すのに比べ、どう考えてもスピードが落ちるだろう。
それに、オーダースタンプを返還した時点で、今ヒソカを襲っているコピー達のオーダースタンプが解けてしまうかもしれない。そうなったら目も当てられない。
クロロがオーダースタンプの能力をやむなく失ったのであれば話は別だが、状況を整理するかぎり失っていないはずだ。
スピードが落ちリスクを負う一方で、メリットはほとんど思いつかない。
加勢していた可能性はほぼないだろう。


最後にマチ。

マチの関与が疑われる箇所がひとつある。
ブラックボイスのアンテナ回収だ。

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「糸」というキーワードがマチを連想させる。

が、これがもしマチの念糸で、ヒソカが凝を使っていたら、マチの関与がバレバレである。最序盤で。
「マチが加勢している」という事実は「タイマンの約束を破られた。他の団員も加勢しているだろう」という推測につながる。
ヒソカはブチキレてその場にいる他の団員を探しだし殺して回るだろう。約束を破った腹いせと、本当のタイマン実現のために。クロロが隠れている場合ではない。

よって、マチは加勢していない。


まとめると、コルトピとシャルナークだけがクロロに加勢したということになる。

2人が加勢したのはヒソカにバレた

ちなみにヒソカは2人が加勢したことに気づいている。
200というありえない数のコピーが襲ってきたとき、瞬時に「約束を破りやがったな」と気がついた。
だから直後に憤怒の表情になったのだ。

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サンアンドムーンによるミスリードでヒソカをだましにかかったときも少し怒っている。が、完全なウソではないので、それほどは怒らなかった。

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またズルされたらかなわないので、クモだけは時と場所を選ばず殺すことにした。

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そして今回ズルしたシャルナークとコルトピを殺した。

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ズルに直接参加しなかったマチは殺していない。

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ただ、巻末で冨樫先生は「ヒソカはあの場でマチを殺したがっていた」と書いている。本当に紙一重だった。

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でもこれでもうマチだけは生き残れるのだろう。
残ったクモはマチ以外でちょうど10人だ。

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