読んだ本・マンガのレビュー・感想 2021.9.1~9.10

評価の目安
★3.0 ふつう。心が動かされなかった。
★3.5 良い。読んでよかった。
★4.0 すごく良い。何度も読みたい。
★4.5 最高に良い。出会えてよかった。


『子どものむし歯予防は食生活がすべて 4人の子どもに歯を磨かせなかった歯科医の話』
★2.8
うーん、まあステファンカーブに代表されるように、子どもの虫歯予防を考えたときに食生活が一番のキーファクターだという点には同意するんだけど、著者も書いてるように成人になるとさすがに食生活だけではリスクを回避しきれないわけじゃない?
特に成人だと歯周病のリスクが大きいからブラッシングしないなんていうのは絶対にありえないわけだし、小児だって歯肉炎のリスクはある。
となると、大人になったときは歯ブラシもフロスや歯間ブラシもうまく使えないと困っちゃう。でも、子どものときに一切やってないとそれらの技術は乏しいし、習慣化するのも難しくなってしまう。

ってことは結局子どものうちからそういったことにも気をつけた方が健康は守れる。
なのに、こういう書き方をしちゃうと本当にまともに歯みがきしない子たちが増えるリスクがある。
だからメッセージとしては間違いじゃないかと思うな。

それに、いくら虫歯予防のためだからって、おかずを減らしてお米を大量に食べさせるのは、健康に良くないよ。
歯のためだからって全身状態にリスクを与えるのは良くない。
とても推奨できるやりかたじゃないと思うかな。


『常識を破り、プライドを貫く。~患者が求める真の歯科医療を追求した予防歯科のレジェンド~』
★3.0
1950〜70年代のアメリカで活躍したロバート・フランク・バークレー先生の話。
まあ虫歯が出きてから修復するだけじゃなくて、そもそも虫歯を予防するためのことをしなきゃいけないよね、っていう視点を持ったのは素晴らしいことだとは思うんだけど‥‥。
はっきり言って今となっては有効なやり方をしているとは言いがたいし、結局アメリカの歯科医療自体も予防とはかけ離れた低レベルな歯科医療になっちゃってるし、なんだかなーという気はする。
まさに副題にある「患者が求める」を追求して、ただ患者さんがその場で良い気分になることだけを追求した結果、医療として堕落したのがアメリカの歯科医療だからなー。
つまるところ彼は未来の礎にはなれず歯科医療には貢献できず、ただ一人個人的に予防という概念だけを思いついただけで終わった、っていう話だから、レジェンド扱いされてもなんとも収まりが悪いよね。悲しい話。


『大変革期の歯科医院経営: 来院者が安心して通い続けられる歯科医院をつくる』
★3.0
ああ、和仁達也先生のところでコンサル学んだ人ね。
経営の基本的な考え方とか、決算書の活用の仕方とか、別に間違ったことを言っているわけではなくむしろ的を射た重要なことを説明してくれているんだけど、自分個人にとっては「そんなこと知ってるよ」という話だったので、もっと具体例まで踏み込んでくれないと参考にはならなかったかな。
まだほとんど実際にコンサルしたことないの?
歯科医院経営のベースを学ぶには悪い本ではないと思います。まあそれなら師匠の和仁達也先生の本をまず一通り読んだらいいと思うけど。


『うちのちいさな女中さん』
★3.9
昭和初期、まだ冷蔵庫も氷が必要で、ガスコンロもマッチで火をつける必要があった時代。14歳の女中さんが女性作家さんのおうちに来た話。
キリッとちっこい女中さんはかわいらしいですよ。


『東京タラレバ娘番外編 タラレBar』
★3.7
東京タラレバ娘』のタラレBar部分だけスピンオフしたマンガ。
もうね、まずマンガに文章の塊がドドッと出てくるのもしんどいけど、相談内容がまたしんどい。
「31歳から42歳まで彼氏と11年間付き合ったけど、ある日突然彼氏が見知らぬ女性と入籍して、問いただしたけどスットボケられて捨てられ、現在45歳」とか‥‥、いやそりゃそれだけ長く付き合って結婚に持ち込めなかった彼女にも全く落ち度がなかったとは言わないけど、いったい前世でどんな悪行を積み重ねてしまったんだ、という気持ちになったよね‥‥。


『稲荷神社のキツネさん』
★3.5
お稲荷さんが見えるようになった男性が人生を打開していくエピソードを通して、神社や人生やお金について学ぶマンガ。
まあこういうのもいいんじゃないでしょうか。


『夜凪さんのよなよな餃子』
★3.5
接客が苦手な夜凪さんの餃子のお店で、色んなお客さんが来たり、色んな餃子を作ったりする話。
そこそこな料理漫画かな。


『帰ってください! 阿久津さん』
★3.5
不良の阿久津さんが家に入り浸ってるマンガ。数ページで一話が終わる。
典型的なツンデレで無難に描かれてて魅力あるマンガだとは思うけど、これもそこそこというところ。


『姫様“拷問”の時間です』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
しょんぼりトーチャーと汗かきトーチャーが素敵だったと思います。あと第一話を思わせる姫のリアクションも逆に新鮮でよかった。


『ゲーミングお嬢様』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
ド直球なスト5案件マンガと、唐突なウマ娘解説話が素敵だった。
対戦シーンで具体的なスト5描写が入ってくるのもやっぱりいい。


『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
うーん、デビィとゲームする頻度が減って、デビィのマヌケエピソードの頻度が減ったことで、面白さのバリエーションは増えたんだけど、やっぱりデビィマヌケエピソードに比べるとパワーが弱いから、面白さとしては弱くなっちゃってるかなー。
まあ連載続いてるうちに色々試して作者が成長できるようなら、長期的には良いのかもしれないけどね。単純な面白さでいうと1巻より弱いです。


『怪獣8号』(第1巻のAmazonリンク
★3.5
相変わらず絵はうまいし世界観も設定も悪くないんだけど、もうひとつなー。階段もう1,2段の魂のところというか最後の迫力のところというか‥‥。伸びてくれるかと思ってたんだけど、4巻になってもまだその様子がないなー。もったいない。
当初から売れちゃってちやほやされてるのもあるだろうし、もう難しいのかもなー。でもまだ少し期待してる。


『ハイパーインフレーション』(第1巻のAmazonリンク
★4.1
パズル解くところも駆け引き・騙し合いのところも面白かったよー。


(中略)

『土竜の唄』
★3.8
ヤクザの潜入捜査官の話。
こりゃヤバいっていう状況に置かれることが多くて、でもなんとか切り抜けていくところが面白い。
まあだいたい奇跡起こりすぎでそうはならんやろ、という展開になるので、真面目に展開を推理するようなマンガではないんだけど、ハリウッドの脳筋アクション映画を見るような気持ちで見るとちゃんと楽しめる。サクサク読めて良いマンガです。


『ウィッチウォッチ』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
先生のオタクエピソードが一番好き。
天狗滅の刃(全一巻)発行をお待ちしております。


『ルックバック』
★4.7
はーーー。素晴らしい。素晴らしい。
このマンガにこれとこれとこれのパロディが含まれてるだとか、Don't look back in angerになってるだとかネットで騒がれてたけど、まあそれは意味がないことではないにしても、マンガの面白さの幹の部分ではないから割とどうでもいいんだよ。

一定の才能を持ち本気でそれに打ち込み続けたときに起こること。周囲からの否定であったり、自らより優れた者に打ちのめされる挫折だったり、挫折からの立ち直りであったり、成功であったり。それらがマンガの創作という題材を通して描かれている。
そしてその先に深い絶望があり、後悔があり、救いがある。救いにも複数の形がある。

これが藤本タツキ先生自身を塗り込め、魂を込めて、圧倒的なパワーを持って、マンガとして描かれている。
だから面白い。
だからとりわけ「一定の才能を持ち本気でそれに打ち込み続けた」経験を持つ者に圧倒的に響き心を揺さぶる。

あーよかった。

ちなみにもちろんWeb公開直後に読んでたんだけど、あらためて買いました。クレームで改悪という残念な一途をたどってたけど、単行本版ではまた修正したのね。これなら悪くないと思う。


『ギャルと恐竜』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
恐竜のリアクションや動きが少なめな気がしたけど、とりあえず大家さんよかったねー。


『1日外出録ハンチョウ』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
タカノフルーツパーラー好きだから出てきて嬉しい。


『雨と君と』(第1巻のAmazonリンク
★4.0
アジフライ食べてるのかわいくない?
あとはずーっとお姉さん美人だなと思いながら読んでた。


『パラレルパラダイス』(第1巻のAmazonリンク
★3.6
ですよねーっていう展開。


『プリンタニア・ニッポン』
★3.5
近未来で3Dプリンタで出力したペット(なんかぬぼーっとしてる)と生活する話。うーん、悪いということもないんだけど、2巻以降を読むほどでもないかな。絵も話もさらっとしてるのに、なぜか読んでてて疲れる。なんなんだろう。


『聖闘士星矢』
★3.3
全28巻。古典。
や、もちろん、膨大な数の子どもたちを魅了してきた歴史的な作品であることは間違いないし、今読んでも子どもたちを魅了するだけの力は確かにあったのだろうなと読み取れるんだけど、このレビューにおける評価の仕方はあくまで「今の自分がどれだけ楽しめたか」だから、どうしても評価は低くなりますよ。
でも決してこの作品に価値がないということを言いたいわけじゃないということは理解してもらいたい。


『かけおちガール』
★4.0
全4巻。ずっと女の子が好きだった女子と、男の人と結ばれた女子だったのが、かけおちなガールズになってく話。
うん、こうつらかったり、やきもきしたり、きらきらしたりする話で素直に良かったです。


『冒険に、ついてこないでお母さん! ~ 超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる』(第1巻のAmazonリンク
★3.4
うーん、お母さんのモンペっぷりが鳴りを潜めて、ただのパッとしないファンタジーものになっちゃってるなー。次の巻もこんなだったらもう見切りかな。


『かわいい後輩に言わされたい』(第1巻のAmazonリンク
★3.6
どちらかというと守山より坂本や姉川の方がかわいいキャラとして描かれつつあるのでは? いいと思います。


『弱虫ペダル』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
予定通りのフィニッシュって感じの巻だったので刺激弱めだったけど、次回ここからの展開がちょっと楽しみかな。


(中略)

『オトメの帝国』
★3.9
オトコが望み理想を描いたレズでエロい女子校のマンガ。
あーちゃん、小野田、山田&エリーシャがお気に入りです。

『◯◯スペシャル』のシリーズは、ほぼ原作を寄せ集めただけでおまけイラストがつくくらい。よほどこのカップリングだけ集中的に読みたいかイラストだけでも見てみたい、という人じゃない限りは買うほどじゃないかも。


『ねこようかい』
★3.5
妖怪がネコになってるやつがたくさん登場するマンガ。
ダメということはないんだけど、正直いって普通のネコの方がかわいいかな。


『極主夫道』(第1巻のAmazonリンク
★4.0
防犯講習会が特に好き。投げ飛ばさないで‥‥。


『ケーキの切れない非行少年たち』(第1巻のAmazonリンク
★3.7
今回も知能が低いゆえに犯罪を犯し、それを繰り返す少年たちが描かれる。
そうなんだよな。知能が低いと何が起こるか考えることができないし、そもそも情報を得ることすらできない。言われてみれば当たり前なんだけど、それを具体的に描かれるとやっぱりずーんとした気持ちになる。


『メンタル強め美女白川さん』
★3.0
OLがストレスたまる局面をスカッと解決する、OLが満足するためだけのマンガ。
Amazonの評価がやたら高いんで買っちゃったけど、なるほど日々虐げられている女子達がストレスを解消するために買ってるのね。
マンガとしては特に魅力的なところはなくて、特に面白く感じなかった。


以上
ビジネス本類 3冊
マンガ 147冊

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今回もちょこっとスト5やるくらいでゲームの時間は少なめ。
ランクマもせいぜい2桁くらいしかやってないから、60万位? くらい?
Super Bronze行くか行かないかくらいのヘボです。

ザンギエフ使いたくて、でもパッドだとスクリューコマンドの安定が難しくて、HitBoxも慣れが必要で、他のキャラで遊んだりもしてたけど、よく考えたらパッドのL3レバーでもいけるかも? と思い始めて色々試してる。

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