読んだ本・マンガのレビュー・感想 2021.9.11~9.20

評価の目安
★3.0 ふつう。心が動かされなかった。
★3.5 良い。読んでよかった。
★4.0 すごく良い。何度も読みたい。
★4.5 最高に良い。出会えてよかった。


『梨泰院クラス』
★4.8
これは本ではないし、すでに2回観ているから、ここに書き記すべき作品ではないけれど、それでもこの作品の素晴らしさを書き残しておきたいから書いておく。

国内最大の外食チェーンを一代で築き上げたチャン・デヒと、チャン・デヒの手によって人生をメチャクチャにされたパク・セロイの因縁と復讐の物語。
主人公パク・セロイが信念を突き通しどんな逆境に落とされても執念で食らいつき、そして決して仲間を見捨てずにいながら成功を収めていく圧倒的なかっこよさ。チャン・デヒの際限ない容赦のなさ。この両者の強さの描かれ方と、物語や映像の美しさ、迫力も構成も圧倒的に素晴らしい。傑作。

男なら絶対に観ろ。


ちなみに朝鮮語のマンガが原作で、一応日本語版マンガがピッコマにもあるけど、ドラマのような迫力はなく全く凡庸な作品なのでオススメしない。


『DENTAL DIAMOND デンタルダイヤモンド 2020年9月号』
★3.5
スカンジナビアペリオの歴史的な話はまあまあ面白かったけど、具体性が乏しくて臨床には生きないかな。


『アルゴリズムが世界を支配する』
★3.7
その書名の通り、アルゴリズムがいかに社会に影響を及ぼすか、ということを書いてはいるんだけど、大半は株式市場の話で「そりゃそうだよ」って話だし、それ以外で触れられているのがせいぜい音楽くらいなので、「世界を」というほどの説明ができていないなと感じてしまった。
著者が理解している以上に社会をアルゴリズムが世界しているし、人間はどんどんアルゴリズムに支配されている。人間性が世界に影響を与える部分がどんどん失われ、人間性そのものが世界から失われる未来はもうすぐそこまで来ていると思うな。たとえばGoogleはもうアルゴリズムを介してしか世界を見ておらず、人間の個を見ていないよ。


『考えて、考えて、考える』
★3.5
藤井聡太さんが三冠になったということで本を読んでみようと思って買った。
インタビュー形式とはいえ藤井聡太三冠が著者になっている唯一の貴重な書籍なんだけど‥‥、うーんインタビュアーの丹波宇一郎さんが将棋にはもちろんゲームにも勝負事にも素人の人だから、イマイチかなー。
結局インタビュアーの能力が足りないと、インタビュイーの答えを深堀りしていけないんだよね。浅いところで質問が始まって浅いところで質問が終わっちゃう。浅瀬でチャプチャプやってるだけ。
せっかく藤井聡太三冠という世紀の天才のインタビュー書籍化なのにもったいない。


『重版出来!』(第1巻のAmazonリンク
★4.1
アニメ化の話が熱いなー。好き。
このうまくいかないところと、なんとかなるところがいいよね。


『からかい上手の高木さん』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
乱立してる類似マンガをひとしきり読んだ後だと、このマンガの完成度の高さが際立つな。
キャラといい表情といいエピソードといい、絶妙な恋愛の進行具合といい、見事というほかない。
今回はやっぱり表紙の調理実習の話が好きかな。


『からかい上手の(元)高木さん』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
うーん、お母さんの顔ってこんなだったっけ? 微妙に絵柄変わってるような? かみどめとクレヨンの話だと特にさ。まあいいか。


『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』(第1巻のAmazonリンク
★3.6
女の政治うざー。


『阿・吽』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
完結。芸術性は素晴らしいマンガだったけど、やっぱり最後のお話なんかは特に宗教の無力感を感じるなー。どんな世界であれ幸福の実現に宗教が効果を発揮するのは確かだけど、これだけ飢餓や天災があるとやっぱりね。


『医龍』
★3.9
全25巻。ドラマ化され4シーズンも放映された超有名医療マンガ。
朝田というスーパーマンの存在や、教授を目指す女准教授加藤、権力の権化現教授野口に、思わぬ機会を与えられエースとなりつつある研修医伊集院など、多彩なキャラがたくさん。大学病院における政治と、医師のポリシーが描かれる、魅力的な作品。
とはいえ、現代医療マンガの最高峰であろう『フラジャイル』と比較すると、個人的には見劣りしてしまうかな。マンガ自体の底の浅さ、政治色への偏り、患者さん不在で医師の内面にフォーカスしすぎるストーリー、シリアス描写への一極集中(肩の力を抜けるジョーク描写がない)といった要素がね。決して悪い作品ではないんだけど、比較してしまうとどうしても。


『ルックルック境界線』
★3.8
モテと非モテの違いとか「境界線」をテーマに実話を語るマンガ。小咄の連続でまあまあ面白い。


『旅する缶コーヒー』
★3.7
缶コーヒーがわずかに出てくるという共通点以外は普通の短編集。恋愛だったり友情だったり色々。これもまあまあ。


『サヨナラフラグ』
★3.7
こっちは恋愛もの限定の短編集。そこそこ。


(中略)

『さっちゃんとけんちゃん』(第1巻のAmazonリンク
★3.7
こういう強くて色っぽいのには弱いんじゃー。


『姉の友人』
★3.5
すれ違いすれ違いでもやもやっとしてしまった。


『ほしとんで』
★3.9
全5巻。芸術大学の俳句ゼミの話。
俳句自体の話や取り組みも面白かったしキャラも良い感じで楽しめた。
どうも日々速読でズババババっとマンガや本を読んでいると、こう短い言葉をじっくり染み入るように楽しむ、っていうアクションをとることがほとんどないので、こういう機会に五・七・五をじっくり楽しむのはとても良い体験だった。


『僕の心のヤバイやつ ツイヤバまとめ』
★4.2
僕の心のヤバイやつ』でTwitterにちょろっとあげられてたヤツのまとめ。
こう、うずうずっていう感じとうわーっていう、いつもの感じ。


『ジョジョの奇妙な冒険 第8部』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
完結。たまにある「おかしな理屈で戦いが進む」パターンに入っちゃったあとで、するするっと完結。
自分の感性の変化もあるかもしれないけど、正直、古い部ほど面白く感じてしまうなー。


『旦那さんはアスペルガー』
★3.7
既刊8冊。特に女の人は共感を求める、言わずとも分かってくれることを求める人が多いから、まさに自分自身がそれらを求める人で、しかもそれが徹底的にできない人間であるところのアスペルガーな旦那さんだったら、そりゃ大変だよねー。はっきり言ってそういう人を選んだ自分にも責任があるとはいえ。

旦那さん側に共感するところとしては、自分も他人の気持ちを正しく想像するのはそう得意ではないというところかな。
典型的なアスペルガー像と違って、他人を自分と同一視はしないし、想像することができないわけではないし、相手の立場に立って考えることもできるんだけど、そもそもの他人との同一性が低いところが問題になっちゃう。
相手を自分に置き換えさえすればだいたいの場合は相手の気持ちをある程度理解できるっていう人が多いと思うんだけど‥‥、例えばそうね、金魚の気持ちなんて分からないでしょ。それと同じ。その方法では、自分と全く違う生き物の気持ちは分からない。
「考えて」他人の気持ちを想像するのではなく、「過去のデータと照らし合わせて」他人の気持ちを想像しないと、正解が得られない。
自分の中にもそういう課題はある。


『JIN―仁―』
★4.0
全13巻。現代の医師が江戸時代にタイムスリップした超有名医療マンガ。むしろドラマの方が有名。
ファンタジーSF歴史モノで読みやすい構成ながら、オペの描写がしっかりしてるので親しみやすく楽しみやすい。さすが人気が出るだけある。


『MOGUMOGU食べ歩きくま』
★3.7
人気キャラ「自分ツッコミくま」がリアルな食べ歩き(たぶん作者が実際に食べる歩きしたヤツ)をするマンガ。Kindle化されてるのが3巻だけなので、3巻だけ買った。
キャラを愛でる目的だったけど、意外とガチな食べ歩き内容も読んでてて悪くなかった。


『腸よ鼻よ』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
いつもの軽快なギャグと深刻な病状のギャップで面白い。
五臓六腑のお守り買った瞬間に壊れたの笑っちゃった。こんなはっきりと神様にさじ投げられることある??


『神客万来!』(第1巻のAmazonリンク
★3.6
吸血鬼の話はパッとしなかったけど、サンタさんの風貌はまあまあ好き。


『ダンジョン飯』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
終末に向かってストーリー性が出てきたからいつもより好き。


『スナックバス江』(第1巻のAmazonリンク
★4.0
キレが落ちないなー。面白い。好き。


『はじめの一歩』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
鷹村強くて楽しいけどこの先が不安~。


『少年のアビス』(第1巻のAmazonリンク
★4.0
今回は狂気というよりキレイな日常によるギャップや狡猾さの方が強く描かれた巻だった。次からの展開が楽しみ。


『久保さんは僕を許さない』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
久保さんの表情がころころ変わって可愛さがうまく表現されててよかった。


『Shrink~精神科医ヨワイ~』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
アルコール依存の話、結構ページをさいてしっかり書いてあって面白かった~。産後うつもあるある。


『明日、私は誰かのカノジョ』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
最終的には落ち着くのもこれはこれで刺激なくて悲しい気持ちある。優愛の方のエピソードはなおさらイマイチかなー、今のところ。


『鉄拳チンミLegends』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
こういう昭和の文法で描かれたマンガも落ち着くー。


『天野めぐみはスキだらけ!』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
三澤さんの出番が多くて良かった。日焼けメガネ巨乳スポーツ万能賢い属性強すぎでは?


『カッコウの許嫁』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
なんかひろさん退場気味で悲しい。


『ラジエーションハウス』(第1巻のAmazonリンク
★3.8
チームの意識が上がってレベルが上がっていくのは嬉しいよね。
次巻から語られる過去の話も面白そう。


『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
新キャラは正直そんなにピンとこないけど、このペースできちんとヒロインが増えてるのすごいなー。


『ゴールデンカムイ』(第1巻のAmazonリンク
★3.9
次かその次あたり完結かなー。佳境に向かってしっかり盛り上がってて良いと思います。


『終末のワルキューレ』(第1巻のAmazonリンク
★3.7
釈迦さん強いから見てて気持ちいい。


『夫の遺言』
★3.5
年上夫と結婚したらあっという間に死んじゃった上に、愛人やら前妻の子やらに相続する遺言書が残されてて苦労した話。
なんかAmazonでの評価はあまり高くないけど、こういう女子が元気出して頑張る話はマキヒロチ先生らしくていいんじゃないかな。


『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』(第1巻のAmazonリンク
★4.1
はあーーー。ワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいいワンコかわいい。


『女の解体新書』
★3.6
女子目線の性関係エピソード読み切り型マンガ。まあ普通です。


『アオアシ』(第1巻のAmazonリンク
★4.1
今まで積み上げたものが熟して噛み合ってる感がとてもよかった。


(中略)

『猫暮らしのゲーマーさん』
★3.6
その名の通り、ゲーマー女子が猫と暮らすだけのマンガ。
一般人と会話するときにゲームキーワードが出てくるところとか、ゲーマーとしての方向性がバラけすぎてるところなんかは、明らかに不自然でおかしいけど、まあそれはそれとしてゆっくり日常を眺めるマンガも悪くないかな。


『果ての星通信』
★3.7
全5巻。突然さらわれて星を作る仕事を10年間やらされることになった地球人の話。
いろんな星のいろんな生き物が出てきて、ほのぼのできる。マウーかわいかったわー。


以上
ビジネス本類 2冊
マンガ 104冊

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また体調崩して臥せってます。


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