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HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(4/4)

この考察の下地となった記事:

HUNTER×HUNTER考察 ヒソカクロロ戦共闘説とダブルフェイスの制約と誓約|暇な空白


前回までの記事:

HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(1/4)
Q1. ダブルフェイスの厄介な制約とは何か?


HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(2/4)
Q2. クロロがすべての能力をわざわざ説明したのはなぜか


HUNTER×HUNTER考察 ヒソカvsクロロ 4つの問いに答える(3/4)
Q4. 200を超える観客が襲いかかった。これはヒソカの予想を大きく上回る数、ありえないほどの数だった。なぜか?

4つの問い

Q1. ダブルフェイスの厄介な制約とは何か?

Q2. クロロがすべての能力をわざわざ説明したのはなぜか?

Q3. クロロのいう「100%勝つ」は本当か?

Q4. 200を超える観客が襲いかかった。これはヒソカの予想を大きく上回る数、ありえないほどの数だった。なぜか?


4つの記事にまたがる考察も今回で最終回。
「Q3. クロロのいう「100%勝つ」は本当か?」です。

Q3. クロロのいう「100%勝つ」は本当か?

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勝負事で100%という状況はもうめったにない。だから勝負事に少しでも慣れている人なら「100%勝つ」というキーワードにはひっかかる。

ビスケやモラウも、勝負事とはあやういものだという意図のことを言っている。HUNTER×HUNTERはそういうスタンスのマンガだ。にも関わらず「100%勝つ」と言う。

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クロロ自身も「挑発しているわけではなく」と言っていて、本当にそう思っている感じがする。

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であれば、本当にそういう描写になっているはずだ。見ていきたい。

全体の流れ

まずバトル全体の流れはざっくりこんな感じ。

1. ブラックボイスで時間稼ぎ

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2. コピー30体程で襲う。スキをみてクロロ自身がヒットアンドアウェイ

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3. ニセクロロで時間稼ぎ

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4. コピー200体超で襲う

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5. ボーリング頭で左手を爆破

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6. コピー爆弾数十体が接近し自爆

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7. 人間を投げつけて空中からたたきおとす

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8. コピー全員が襲いかかりコピー爆弾自爆でトドメ

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こう考えて見直してみると、一箇所だけ「ヒソカの行動次第では通用しない」工程がある。
「5. ボーリング頭で左手を爆破」だ。

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ボーリング頭で左手を爆破 詳細

この工程は下準備から含めるとこんな内容だ。

a. ヒソカが武器に使った人間の頭部の本体(首から下)を特定
b. 頭部の本体にサンアンドムーン(数秒)を実行
c. サンアンドムーン起爆のための人間を用意。ブラックボイスのアンテナを刺す
d. 起爆のための人間を接近させる
e. ヒソカが頭部を自分の手に最接近させたところで起爆


まず、ヒソカは人間の頭部以外を、たとえばガレキを武器にしてもおかしくない。(頭部が最適解だとは思うが)

もくろみ通り頭部を武器にしたとしても、起爆までには準備に時間がかかる。ヒソカは頭部を周で強化していたが、所詮は硬く耐久力が高くなるだけなので、いつ壊れて取り替えられるか分からない。

(↓周で強化しても壊れるものは壊れる)

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ニセクロロとの戦闘中に手放してしまう可能性だってあった。


とすると、「5. ボーリング頭で左手を爆破」が実行できない可能性を考えなくてはならない。


そもそもこの工程はどういう位置づけのものだろうか?
前後の工程とあわせて見てみよう。

4. コピー200体超で襲う
5. ボーリング頭で左手を爆破
6. コピー爆弾数十体が接近し自爆

爆弾ではないコピーがまず襲い、左手爆破でガードを崩したところで、爆弾のコピーが接近し自爆する。

目標は「5. コピー爆弾数十体が接近し自爆」を実行すること。

「4. コピー200体超で襲う」の時点ではヒソカはコピーの接近を許していない。つまり「5. ボーリング頭で左手を爆破」を実行できずガードが崩せない場合、「6. コピー爆弾数十体が接近し自爆」を無理に実行しても、コピー爆弾達はヒソカに接近できず不発に終わってしまうはず。

「5. ボーリング頭で左手を爆破」を省略すると作戦が成り立たないのだ。
何か代わりにガードを崩す手段がいる。


そのヒントがこれだ。

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最初から爆弾を直接投げつけちゃえばよくない?


コピー爆弾に「何かにぶつかったら自爆しろ」と指示してヒソカに投げつければいいと思う。
「ヒソカにぶつかったら」という指示だと背中からぶつかった場合に起爆が遅れそうだし、ヒソカがよけたりコピーでガードしたりした場合には不発に終わってしまう。「何かに」ならとりあえず爆発するだろうから確実にダメージを与えられるだろう。

それに、この爆弾を投げつけるときヒソカは200超のコピーと戦闘中で気を取られている。生身の人間を投げつけられたときと同様クリーンヒットするだろう。

コピーは「完全に首を切り離さないと止まらない」ので、人間のように気絶したりしない。確実に起爆される。

万々が一爆弾が不発でも「なんかでかい物体がぶつけられた」だけでヒソカは一手遅れる。コピーとの戦いは一手遅れたら接近を許すほど厳しい戦いだ。クロロは何体もコピーを投げつけることができる。いずれにしても「コピー爆弾に接近させる」という目的は達成されるだろう。

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ただ、この戦術が頭にあったとすると、念には念を入れて最後まで手元に投げつけ用のコピー爆弾を数体は残しておくはずだ。

でもクロロが人間を投げつけてるシーンでコピーらしきものが近くに見当たらない。(そっくりさんのペアかもしくは無表情なヤツが見当たらない)

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かといって、普通の人間&ブラックボイスだとヒソカにぶつけた時点で気絶しちゃうので爆弾としては機能しなさそう。
やっぱり「爆弾ではないただの人間を投げつけてガードを崩す」くらいしか考えていなかったのかもしれない。

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