読んだ本・マンガのレビュー・感想 2021.11.1~11.10
評価の目安
★3.0 ふつう。心が動かされなかった。
★3.5 良い。読んでよかった。
★4.0 すごく良い。何度も読みたい。
★4.5 最高に良い。出会えてよかった。
『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 偏差値37のバカが見つけた必勝法』
★4.2
イタリアの三ツ星レストランで実質トップを務め、日本に戻って自ら開いたお店でもまた一つ星を獲得し続けている村山さんの本。
シェフとして一流になるためにどう努力したのか、今また一人のオーナーシェフとなってからどう失敗しどう努力しどう成功につながったのか、起きたことや気持ちや考えの変遷がたどれてとても面白く、やる気を奮い立たせる本だった。
サイゼリヤでバイトするという点が一見して目立つのでそればかりにフィーチャーしてしまいがちだけど、実際には色々な方法で色々なインプットをしているので、全体を見るとより学べ楽しめると思う。
『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』
★4.2
サイゼリヤつながり。サイゼリヤ創業者正垣さんが創業から拡大戦略まで語った本。単行本によそでの連載を加えた増補版。
発行当初から読みたくてずーっとKindle化を待ってたんだけど、いつまで立ってもKindle化されないのでこれを機会に購入。気づいたら5年経ってた。
内容はさすがというしかない。飲食店とはどうあればいいのか、拡大において何を評価基準に置くのか、何を重視しなければならないのか、どういうポリシーを持てばいいのか、とてもとても勉強になる。
こういう経営本を読んでいつも考えてしまうのが「こういうことが歯科でもできたらな‥‥」ということ。
お客さんからの評価を正義にできないというのがどうしても難しい。飲食店は美味しさで戦うのが一番の王道ではあるけど、別に雰囲気や「ばえ」や食材の物珍しさをウリにしたとしたって、お客さんがそれに価値を感じている以上、なんらやましいことはない。詐欺的なことをするとしたら、食材の偽装や衛生の問題くらいしかない。
でも歯科は性質上、医療そのものの質を直接的に示したり他店と比較させたりすることができないから、ただ「そうだと思わせる」というところに帰結してしまう。「思わせる」ことが「価値」という虚業になってしまうし、利益や売上は医療の質とトレードオフなので、儲ける=人の命を奪う、という図式になってしまう。
加えて保険診療の存在によってフレキシブルな価格設定ができないからなおさら。
どうにかならんかなー。まだ答えが見つからない。
『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』
★4.0
運動「しか」ないっていうのは極端だけど、運動がものすごく効果的だよ、っていう話をしっかりしている本。
学生に朝一で運動させると劇的に学力が上がるとか、体育をやらせるときにスポーツでの活躍の度合いを測るんじゃなくて心拍数で本人にとっての強度を測って評価する、っていう画期的な手法なんかは痛快。
『認知症世界の歩き方』
★4.1
認知症のとき何が起きるか、どうしてそれが起きるのか解説した本。
イラスト付きで理屈もシンプルで、とても分かりやすい。
‥‥んだけど、長く生きたらいつか直面するであろう認知症っていう決して他人事ではないものがあまりにしっかり描かれていて怖くて元気なくなる。
朝起きたら身に覚えのない家にいて(自分の家)、知らない人がいて(家族)、友達と会話しても何を言っているか理解できず自分も話ができず、本を読んでも何が書いてあるか理解できない。美味しいご飯を食べても味が分からず、お風呂で癒そうと思ったらお風呂はヌルヌルで気持ち悪い上にメチャクチャ冷たくて不快で(感覚がおかしくなってる)、ため息をつきながらベッドに入ろうと思ったら見知らぬ男の人が自分のベッドに入ってる(幻覚)。地獄だよ‥‥。
『それでも吉祥寺だけが住みたい街ですか? 1巻』
★3.9
うーん? パターンは変わってないような気がするんだけど、前よりパワーも濃度も低いような? なんだろうな。毎回取材してるんだろうし、東京の街の多彩さを考えたらそんなにいきなりネタ切れするってこともないような気がするんだけど。
間があいたせいで回ってた歯車から外れて調子がズレちゃったのかな。
『となりのトロル 2巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.4
バンバン首が飛んだりしてグロい描写がある、っていうところにしかもう魅力のないマンガになっちゃったかな。
『天空の扉 16巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.9
絶望感を強くする巻ねー。
でもこれで逆に自滅する方向でまとまったらやだな。
『リエゾン ーこどものこころ診療所ー 1巻』
★3.5
児童精神科の話。なんだか大げさで偽物っぽさを感じてしまう。『コウノドリ』を読んだときに感じた過剰なドラマ演出みたいなもの。
うーん、でも実際こういう問題に直面したらこうなるものなのかなー。分からない。自分にはしっくりこなかった。
『チロルチョコで働いています お菓子メーカーの舞台裏お見せします』
★3.8
チロルチョコで企画・開発に携わっている人の話。
想像もつかなかったという部分があるわけではないんだけど、一企業の具体的な事例が丁寧に描かれているので、同じ企画・開発でもこの企業はこういうバランス感覚でやっているんだな、というのが読み取れて面白い。
たかが(といったら失礼だけど)1個20円のチロルチョコの開発にこれだけコストかけられるんだから、本当にものすごい数売れるんだなーというのが一番に思ったことだった。
『大阪デパ地下激戦区で働いてます。』
★3.7
同じくお仕事モノでデパ地下。
これもチロルチョコ以上に仕事内容は想像できるものなので別に驚きとかはなかったんだけど、さすが本人が描いているだけあって本物の息遣いというか人間そのものというか、そういった生きたものが感じられてよかった。
『ひみつのローソンスイーツ開発室』
★4.0
ローソンのスイーツ開発現場のマンガ。
ありとあらゆるクリームチーズとレモンとヨーグルトとサワークリームの組み合わせを試して、これがベストだ! と思えるチーズケーキを開発したら、大ヒットして‥‥。でも大ヒットしすぎてメーカーが供給しきれなくなり、でもコンビニだから絶対に欠品させるわけにいかず、10日以内に全く違う産地のクリームチーズで同じ味を再現して出荷までこぎつけなきゃいけなくなるの、マジで心臓がヒュンってなる。
『歯医者さん、あタってます! 4巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.8
とりあえず変なポーズ集と女装回だった。
『逃げ上手の若君 3巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.7
タイマンいいんだけど、一人でも戦えるってなると、イマイチ弱さが物足りない感ある。
『本気出せばお前殺せる 1巻』
★4.2
超強い女の子が恋愛する話。第一話からWebで見てて絶対買おうと思ってたやつ。
アッパーで悪漢をふっとばしたり、走るトラックを止めたり、目に見えない速さで男を投げ飛ばしたりする、ありえない強さと変な美意識がコミカルで面白い。
『ウィッチウォッチ 3巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.0
シリアス展開もいいんだけど、もうちょっと気を抜いた描写も入れてくれるといいかな。
『SPY×FAMILY 8巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.9
ヨルさんがひたすら活躍してたのはよかったです。
『藤本タツキ短編集 22-26』
★4.0
前回に比べるとグッと大衆的で読みやすいけど、天才の荒削りな部分を感じたいという人には物足りないかも。
最後の話が創作からんでるせいかしっかりしてて好きかな。
『マイホームヒーロー 16巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.9
そろそろ一連の話も終わりかな? 窪が強すぎる。
『アルキメデスの大戦 26巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.9
亀裂が入ったーって話だけで1巻終わった。
さすがに亀裂の入り方が気になる。こんな入り方しなくない?
『何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!? 4巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.8
今回はそこそこ敵と対等にやりとりしてるからまあまあ。
『Dr.STONE 23巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.0
これで諍いがなくなるものか? という疑問は感じるけど、ぐんぐん科学が進んでる感は気持ちいい。
『ザ・ファブル The second contact 1巻』
★3.9
一瞬「second contact(2番目の契約)」かと思った。contactね。
まだ準備巻という感じでファブルらしい気持ちよさはなく、期待感だけで魅せてる感じ。次を楽しみにしてます。
『16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム 2巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
当時のリアルなエロゲ開発の現場が面白すぎる。メディアへのアプローチがエグい(笑)。
『あたしゃ川尻こだまだよ』
★4.0
川尻こだまのTwitterマンガ大好きなんだけど、小咄や描き下ろしもあって満足でした。
『幸せカナコの殺し屋生活 6巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.9
ほぼカナコが追い詰められるだけで活躍の場がないと、カナコの面白さが出ないかな。
『テンバイヤー金木くん 1巻 2巻』
★4.0
小学生転売ヤーのマンガ。
現代で一番の嫌われ者の一つである転売ヤーに焦点をあてたマンガなので、描くのが非常に難しいんだけど、ぼーっとした相方の大友や小学生という立ち位置でなんとかバランスを取りながら描いていて興味深い。
2巻では転売エピソードのネタ切れもあってか、転売一辺倒からやや切り替わってキャラクターに絡んだエピソード重視に。
3巻以降でどう展開していくか楽しみ。
『ガールクラッシュ 1巻 2巻』
★3.9
美人でスタイル抜群で歌もダンスも技術が高い完璧超人が、サクッとK-POPアイドルになってやろうと思ったもののそううまくはいかず、でも気づかないうちに情熱を持ち始めて頑張ろうってなるマンガ。
最近はオーディション番組も多いし、こういうマンガも読んでおきたい。
『不倫島』
★3.8
無人島で10組の夫婦がサバイバル。1ヶ月最後まで生き残った1組には10億、他の誰かを寝取ったら1億もらえるゲーム。
ばんばん皆不倫して、へーってなる。
『サタノファニ 1巻 2巻 3巻』
★3.3
女子刑務所で囚人同士がなんか目覚めて殺し合う話。イマイチ。かわいい女囚人がバンバン乳首出してるところが魅力なのかな。
『40歳からラジコンできるかな? 断言しようラジコンはとてつもなく面白い!』
★3.8
ラジコン愛が熱く語られてて、失敗談もリアルで良いマンガだった。
『がっこうぐらし!』
★3.9
世界がゾンビに侵されて学校で暮らしたりする話。
ふわふわ抜けてる感じと、まあまあ深刻な感じで、このギャップがすごく変わってる気がする。世界観は確かにニトロプラスといえばニトロプラスっぽいかもだけど、ギャップのバランスのとり方がとにかく独特だなー。
(中略)
『それは霊のしわざです』
★3.8
かわいい転校生と仲良くなったけど、どう見ても悪霊がついてる話。
でも見た目は悪霊でもやってることは超守護霊なんだよな。
こういう分かりやすいマンガもいいと思います。
『サバエとヤッたら終わる 5巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.9
新登場のお母さんのキャラもいいんだけど、逃げに逃げてたサバエとの関係についても追い詰められてきた感ある。
『蜘蛛ですが、なにか? 11巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.8
あっという間にハードな状況を切り抜けた上にグラフィックまで変わってきたかー。またひたすら無双するだけの話に戻ってきた。
『淫獄団地 2巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.5
今回もエロマンガだな?
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~ 5巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.8
なろうはなろうだけど、部下に活躍してもらうのは古典的な話だから、バランスがとれていいよねー。今回の謀略を見抜く話は主人公活躍してたけど、こういうことがあるのもいいと思う。
出世しすぎ・評価されすぎなところはおかしいからひっかかるけど。
『トモダチゲーム 19巻』(第1巻のAmazonリンク)
★3.8
まあ人狼とかもそうなんだけど、こういうプレイヤーが与えられてる条件があまりにみんな異なってアンフェアなゲームって好きじゃないんだよなー。
『イチャイチャするとお金が湧いちゃう2人の話』
★4.0
書名の通りイチャイチャするとお金が湧いちゃう好き合ってる2人の話。
いかにも付き合う前の男女って感じでよかった。もっと読みたい。
『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』
★3.6
自分の中の神様が「こうしろ」「ああしろ」って命令してきて、一日中ずーっと何かに触ったりしなきゃいけなくなり、そうこうしているうちに食べることも禁じられ、体重を減らさないといけないと思い込み、狂っていく女子高生の話。強迫性障害と摂食障害。
こわ~。マンガというオブラートでなおかつ遠慮しながら書いてる感じはするけど、それでも本人が体験談を書いてるだけあって怖い。
マンガとしての面白さはあまり高く評価できないけど、人がこうやって狂っていくんだって学ぶ教材としては良いものだと思う。
『一途ビッチちゃん 1巻』
★3.3
サド後輩女子に迫られるマンガ。
キャラに生気が宿ってない。今後に期待。
『ふかふかダンジョン攻略記 ~俺の異世界転生冒険譚~ 6巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.2
今回は戦闘に関する話がほとんどなかったけど、そのぶん価値観についてのお話があってよかったかな。内容はこれまでとほぼ重複してはいるけども。
『この世界は不完全すぎる 5巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.1
なるほどねー。ボス突破の方法も面白いです。
『服を着るならこんなふうに 12巻』(第1巻のAmazonリンク)
★4.0
今回は服の分類の話。勉強になるんだけど、本当に無知すぎてほぼゼロからスタートなので覚えきれない。つらい。
(中略)
『美味しんぼ』
★4.2
継続。
以上
ビジネス本類 4冊
マンガ 71冊
今回もHADESばっかりやってたのとお仕事多めで。
実績コンプまで残り4個ー。
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