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[佛教大学通信課程] 海外から日本の大学の通信教育を受けてみた

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思うところがあって、移住以来はじめて、一時帰国でなく『ゆくゆくは永住的な帰国』をしようかな、と考えている。

話せば長いのだが、要はカナダでの今後の生活に不安を覚える、ということが一番の原因だ。

実はカナダはコロナ以降、教育も、生活も、医療体制も坂道を転がり落ちるように悪化していて、実際に見切りをつけた在カナダの国民や移民が逃げ出しはじめていて、去年は他国へ移住した人の数が過去最大にまで膨れ上がったくらいなのだ。

そして私の両親は早くに亡くなったのだが、親代わりに育ててくれた叔母がいて、その叔母も歳をとりホームに入ってしまったので、せめて身近に住んでいろいろと世話をしたいという気持ちも出てきた。

そこで当然ぶち当たる壁は、「どうやって日本での食い扶持を確保するか」ということだ。

まあ、英語に関わって十数年以上たったので、何かしら英語に関わる仕事になるだろうとは思うのだけれど、特に資格があるわけでもなく、
「海外で英語使って、仕事してました」
というだけじゃ、なんとも、ふわっとしているし、むしろ怪しさ満点だ。

そこで、これは何かしら、『箔』をつける必要があるな、という思いに至った。

これまで、私の学歴は、日本でなんてことない短大で国文科を出たことと、アメリカのカレッジ(日本でいうとこの公立短大みたいなイメージ)で、コンピューターサイエンスを専攻したことしかない。

そこで、
「ここで一発、きちんと大卒の看板を手にいれるべきかもしれん」
と思い、完全にオンラインで完結する通信教育を受けることにした。

そして、佛教大学、英米文学科の通信を選んだ。

そもそも、通信制の大学はけっこうな数があるのだけど、『完全』となると、意外に少ない。その中で、自分が興味が持てる学部、と言ったら、ほんの一握りになってしまう。

そして、なぜ、『英米文学科』を選んだのかといえば、
「一番、らくそう」
と思ったから。

だって、曲がりなりにも十年以上、海外で英語使って生活してるんだし、そもそも、就学の目的が『大卒の肩書きが欲しい』ってだけだから、一番、簡単そうな学部に飛びついたのは、当然の成り行きなのだ。

しかし、まず、登録するところから難関だった。

私は短大を卒業しているので、三年に編入するのだが、まず、短大に連絡をとって、卒業証明書と成績証明書を取り寄せなければならない。まず、海を渡って証明書が届くのを待った。それをまた、規定の申込書を同封して、大学に送り返す。

そして、無事に編入が許可されると、直接、海外に教材は送ってくれないので、友人に頼んで、すべての書類、教材を私に変わって受け取ってもらい、それからまた、カナダに送ってもらう。

これがもう、どれだけお金が吹っ飛んだか、わからない。

というのも、テキストベースのクラスは、自分が選んだクラスに登録して許可されると自分で該当の教科書を購入するので、許可が降りた時点で、ばんばん購入して、自分のタイミングでこちらに送ることができる。

しかし、スクーリングという、先生1名対生徒20名くらいでするオンラインの授業は、春季、夏季、秋季、冬季に別れており、その度に、講座の公開日→申込期限日→受講容認日→該当のテキスト配送という流れで、テキストも友人宅に2、3日でつくこともあれば、クラスが始まる二週間前に到着とかもあって、授業が始まる当日、ようやくカナダの私の手元に届いた時もあった。

まあ、海外から授業を受ける前提になっていないから仕方がないのかもしれないけれど、スクーリングのそこらへんの細々したことも、先にわかっていれば、あんなに胃がキリキリすることもなかったのかな、とも思う。まあ、カナダサイドの郵便事情がろくでもないことも大いに関わってくるのだけど。

そんなこんなで、授業とレポートをこなし、あと、スクーリングが三つ残るだけになった。

それなのに、なぜかモチベーションが低下している。

新学期の4月を挟んで、6月までスクーリングがない期間が続くので、学生であるという気分がどっかに吹っ飛んでいってしまったようだ。

なので、これから、モチベーションアップの意味を込めて、今までの2年間の通信教育で、経験したこと、思うところを書き連ねていこうと思う。

〜続く