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『デザインスプリント』の読書感想文

久しぶりに本を読んだので、1周目の感想を。
読んだのはオライリージャパンから出されているデザインスプリントです。

デザインを取り入れた実践方法に興味があり、手に取りました。

〜以下は読んだ内容まとめ・所感〜

デザインスプリントとは
理解・発散・決定・プロトタイプ・テストを短い期間で行うプロダクトデザインのフレームワークです。
基本は5日間を1スプリントとして行い、次のスプリントへ移行します。

○デザインスプリント自体への感想

・スクラム開発に似ている
チームのコミュニケーションを重視したルール、レトロスペクティブ(振り返り)など、とても似ているように思えました。

ユーザーテストして反響を貰うのまで含んでいることは違いとして大きいが、期間を決めてやり切る思想は共通点です。

・力あるデザイナーとファシリテーターが求められそう。
高速でプロトタイプするとなるとデザイナーのマンパワーが必要そう。
会自体も複雑なので、運営とコミュニケーションをうまく回すファシリテーターが重要になってきます。

・じゅんびがだいじ
各プロセスに毎回、日程やルールをお知らせするのが含まれていますが、これらは先入観を減らして集中するために必要な工程。

同様にウォーミングアップやアイスブレイクもたくさん含まれていたのですが、それも心の準備をして意見を出しやすくするため。

これは日々の仕事でのMTGにも活かしたいです。

・毎週できるの?
すごくハードな内容で、毎週繰り返すことに体力が持つのか。
毎週リリースよりも大型アップデートを行うときに有効そうである。

チームごとに期間はカスタマイズできるが、スクラム開発をしている今のチームなら5日間が適切なのだろうか

追記:よく見たら成熟したプロダクトには部品や機能単位で適用するススメもあった。

・失敗にも価値がある。
せっかく作ったプロトタイプがユーザーの反応が悪くても、何ヶ月も作り込んでから気付くよりずっといいそう。

何回も繰り返していい結果でないとへこたれそう。

・質の高いテストユーザーの確保が大変そう。
テストを毎週するとなると尚更。
テレワークも発達した今だとどうなのだろうか。

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○ユニークなルール・取り組み 

・参加者全員のスマーフォンを重ねて積んでおく
これはクスッとしました。
集中力を妨げないためには大事です。PCも重ねていいかもしれません笑

・HiPPO (高給の横やり)は禁止
年長者が若手を妨げないとルールとして明文化。
HiPPOは初めて聞きましたが、面白い単語ですね。

追記:語源?

the Highest (income) Paid Person’s Opinion.

・もっと(もっと)解決策を生む
1回出した後に、もう一度同じサイクルを行う。
思いっきり頭を使った後に、もう一度やるのが衝撃です。

・1万円テスト
1人1万円ずつ疑似通貨を持ち、一度発散した全アイデアに自由に投資する取り組みで、役職によって追加で5000円持っている人もいます。
ある程度アイデアが収束してきたタイミングで行います。
投資をするという捉え方が斬新でしたし、この投資フェーズの後にシールを使いながらリスクもセットで上げていくのも面白いと思いました。


○その他の気付き

・プロダクト管理とプロジェクト管理の違い
- プロダクト管理:目標達成のロードマップを考える。時には大げさにメンバーを鼓舞するのも仕事。
- プロジェクト管理:計画やスケジュール、作業割り当てに責任持つ。

今自分がしている仕事はプロジェクト管理に近い。
プロジェクトが好きなのかもしれない。
段階を踏んでプロダクトの仕事もしたい。


・良いファシリテーター
- 常に状況を把握して時間管理すること
- できるだけ忠実に記録する。完全に言ったままが理想。
言ったことが記録されることで、満足感を発言者に与えることもでき、雰囲気も良くなる。

他の人の発言をポストイットに書く時、自分の頭で要約してしまう癖があるので気を付けたいと思いました。


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