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自己紹介

はじめまして、しまこといいます。

建築設計事務所に勤務し、日々建築を設計する傍らメタバースにVR空間(以下ワールド)を設計して遊んでいます。

noteではワールドづくりの過程で考えた事、制作過程などを綴ろうと思います。

初投稿なので今回は自己紹介をします。

1.ワールドづくりを始めたきっかけ


2022年メタバースが注目されたことで関連書籍が立て続けに発行されました。

『メタバース進化論』/バーチャル美少女ネム
『世界2.0』/佐藤航陽
『さよならアトムの時代』/加藤直人


など私も読みました。
VRなどのデジタルテクノロジーは一部の高度な技術者だけが体験できるものだと思っていましたが、テクノロジーの進歩で誰でもバーチャル空間を自らの手で創り出すことができることを知り興奮しました。
読んだ本に触発され、衝動的にメタバースの世界に飛び込んでいました。

2.自己批判による原動力


このようなエピソードを話すと、好奇心に導かれバーチャルの世界に飛び込んだように感じられますが、私を突き動かした原動力は自己批判からきていたりします。

冒頭で書いた通り私は建築の設計をしており、住宅や工場、福祉施設などの設計携わっています。施主の要望やコスト管理、法令など多くの制約の中で建築はつくられていて、「調整」に多くの時間を奪われることとなります。

「見たことないようなかっこいい建築をデザインしたい!」とか「建築の力で社会を豊かにしたい!」という内に秘めた想いと、デザインしきれない現状とのギャップを感じ、現状の自分に対して批判的になっていました。

建築の設計経験を批判することで、普段の仕事では実現できない空間をバーチャル空間で創り上げることへの欲求が湧きました。

私を突き動かしているのは好奇心ではなく、自分に対する批判、自己批判なのです。
自己批判によって新たな視点や新しいことへ挑戦するという経験をしたのです。

3.バーチャル空間はポストモダン


ここで少しだけ話を逸れて建築の話をします。
20世紀に「モダニズム」という建築様式が生まれました。近代主義といって装飾を排除して機能性や合理性を重視した直線や平面で構成されたシンプルな建築です。よく「豆腐のような」とか「四角い箱」とか形容されます。

サヴォア邸/ル・コルビュジェ


モダニズムの次に「ポストモダン」という建築様式が生ました。脱近代主義と呼ばれ装飾のない機能性や合理性を重視したモダニズムを批判し多様性や装飾性など、反発的な思想です。

北九州市立美術館/磯崎新



モダニズムを批判して生まれたのがポストモダンです。
モダニズム/ポストモダンを例にしましたが、歴史は常に過去の批判から新しいものが生まれています。

建築の歴史において過去の様式を批判することで新しい様式が生まれたように、建築の設計やワールドの設計においても自己批判することでもアイデアやデザインが生まれてくると考えています。

4.リアルとバーチャルを行き来しながら


建築設計やワールド設計をそれぞれ批判的に捉えて創造性を向上させるとともに、リアルとバーチャルを行き来しながら両方の世界を豊かにしていくことができることを信じては今日もつまらない建築をつくっています。

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