mican雑記200705(mican_ayaya)
「シズコさんというヒト」
先日読了した佐野洋子著の「シズコさん」
内容は洋子さんと実のお母さんとの確執を描いたエッセイです。
お母さんがいる女性ならどなたでも何かが重なってしまう内容です。
シズコさんの事が嫌いだったから洋子さんは強くなれたし、
シズコさんの事が嫌いだったから洋子さんは自責にまみれた。
でも、、、
最終的には母子じゃないとできない方法で
許しあってたな。
泣ける。
素直になるって難しいよね。
近い人ほど。
・・・・・・・・・
お母さんて、唯一無二の存在で、
無条件の愛情を注いでくれる唯一の人にも思えるけれど、
勘違いしてもらっては困る。
お母さんもフツーの人間なのだ。神じゃない。
そして、ワタシとお母さんは違う。
読んでいると、シズコさん、結構ひどいところもあり、
「えぇーっ」と思ったりするのだけれど、
お母さんにはお母さんの譲れない事情がある。
近いからこそ自分の想いと違うお母さんを
受け入れられなかったんだろうな。
でも、でも、客観的にみると、
洋子さんもきちんとお母さん愛されてる。
気が合わないだけぽいのだ。
・・・・・・・・・
と、ワタシにも母がいるから感情移入しやすすぎる本です。
ワタシの母は愛情深く、かつ、しっかりとした考えを持ってて、
かつ、勉強熱心、かつ、頭もよく、
かつ、決断も行動も早く、かつ、家族の為に動くことが大好きで、
かつ、周囲への配慮も怠らない。
かつだらけの人。
欠点なんてなく、しいてあげれば手先はちょっと不器用なところくらい。
ほめすぎ?でも本当なの。
身内だからと言ってへりくだる気もないくらい。
ワタシもしっかり愛情を注がれて、
注がれ過ぎて、
立派な自立できない娘が出来上がってしまいました。
そこは、困ってる。
なんで母に似なかったんだろう。
そんなこと言いつつ、
母のようになりたかったのかどうかはよく分からないのだけれど。
(mican_ayaya)