全速力で走り切った2023年と、もっと走り続ける2024年
こんにちは、寺井(@krpk1900_dev)です。
そろそろ一年が終わるので、今回は2023年の振り返りと2024年の目標について書こうと思います。
1. 技術的にできる領域が拡がった
2023年は、エンジニア生活をスタートした株式会社iCAREから株式会社YOUTRUSTへ転職しました。
所属する開発組織の規模も約30人から10人以下へと変わり、環境の変化がきっかけで新たにいくつかのことに挑戦することができました。
フロントエンド
現在、YOUTRUSTではバックエンドとフロントエンドの分担を行っていないため、これまで実務ではやってこなかったフロントエンドの開発も行うようになりました。
簡単な実装はできるようになりましたが、フロントエンドはバックエンドに比べて経験が浅く、まだ苦手意識が残っています。
TypeScriptは少しずつ分かるようになってきましたが、Reactについてはまだまだ知識が足りていないので、2024年はフロントエンドの開発スキルを高めることを目標の1つにしたいです。
バックエンド
バックエンドは引き続きRailsで開発しており、Railsでの開発も3年目なので開発スピードが上がったと思います。
前職ではGraphQLを使っていてRESTでの開発経験がなかったので、RESTfulなパスの設計や、CQSという更新と参照を分離するようなアーキテクチャ、DBではなくAPサーバに負荷を寄せるような実装方法などを新しく学びました。
2024年は、RubyとRailsのバージョンアップ作業とYJITの導入に取り組みたいです。
インフラ
インフラについては、この一年間で知識を増やすことはできましたが、実務で何かに挑戦することはできませんでした。
開発スピードを出せるようになるためにフロントエンドとバックエンドに注力していたので一定仕方がないと思っていますが、実務でインフラに取り組むためには、自分から行動して機会を作っていく必要性を強く感じました。
2024年は、概念の理解を深めるだけでなく、実際にサービスを手で動かす学習に比重を置きたいです。
実務では、まずはTerraformを用いた簡単なインフラ設定の変更や、アラート通知設基準の変更などから挑戦したいです。
DevOps
DevOpsでは、これまで挑戦したことがなかったGitHub Actionsを使って、いくつかの開発プロセスを自動化しました。
また、RuboCopのカスタムコップ作成を習得し、YOUTRUSTの設計に合わせた4つのカスタムコップを導入しました。
開発組織の生産性を上げるための取り組みには前職にいたときから関心があったので、実際に取り組むことができて良かったです。
他には、スクラムについてのキャッチアップと実践を行いました。
YOUTRUSTでスクラムを導入したとき、自分も含めてスクラムの知識が曖昧なメンバーが何人かいたので、まずは教科書通りのアジャイル開発を学び、それを開発に関わるメンバー全員の共有知にする目的でスクラム勉強会を行いました。
私は、1人のエンジニアとしての責務を果たした上で、全体に効くような取り組みをガンガン進めていきたいという思いを持っています。
しかし、前者を達成できていない状態で後者に取り組むことに抵抗があり、YOUTRUSTに入社してから最初の数ヶ月は、自分のありたい姿とは乖離が大きな状態でした。
開発の手応えを掴んだ6月末からは、上に書いたようなチーム全体に効く取り組みに目を向け始めることができ、自分の理想とする姿に近づくことができて良かったです。
2. インプットとアウトプットのレベルを一段階上げて継続できた
2023年はインプットとアウトプットを継続できただけでなく、質を一段階上げられたことが良かったと思います。
登壇
自社のイベントも含めて、2023年は5回の登壇を行うことができました。
その中でも一番印象に残っているものは、2023年の目標としても掲げていたKaigi on Railsでの発表です。
私は2021年にエンジニアになったので、これまで登壇することはあってもオンラインでの発表がほとんどでした。
毎年見てきた憧れのカンファレンスで、今回とうとうオフラインで発表することができ、最高の経験ができました。
いつも発表を見て勉強させてもらっているRubyistの人たちや、前職でお世話になった人たちも見に来てくれていて、いろんな思いが込み上げてくる発表になりました。
2024年はもっと倍率が高くなり、発表することがより難しくなると思いますが、ぜひ2024年も発表できるように挑戦したいと思います。
資格
2023年の一年間で、5つの試験を受けて4つの資格を取得しました。
まずは、2023年に一度受験して合格できなかった情報処理安全確保支援士にリベンジして、無事合格することができました。
ずっと勉強していたわけではありませんが、勉強を開始してから結果が出るまで一年近くかかった試験だったので、無事合格できて良かったです。
また、Webセキュリティについても理解を深めたいと思い、ウェブ・セキュリティ基礎試験(徳丸基礎試験)も受験しました。
こちらは徳丸本から出題される試験となっていたので、学習の過程で徳丸本を何度も読み返し、曖昧だった知識を少しずつ身に着けていくことができました。
インフラでは、AWS SAA(Solutions Architect Associate)とAWS SOA(SysOps Administrator Associate)を受験して合格しました。
AWSに関する知識は、この一年間でかなり深めることができたと思います。
秋にはデータベーススペシャリストの試験を受験しましたが、こちらは合格できませんでした。
次回の開催は2024年の秋なので、次は合格できるようにリベンジしたいと思います。
2024年の目標は、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、AWS DVA(Developer Associate)、AWS DBS(Database Specialty)を取得したいと思います。
記事執筆
この一年間ではnoteの記事を4つ、技術ブログの記事を7つ書きました。
技術記事では、これまでは自分が学んだことを書くことが多かったのですが、YOUTRUSTでは自分が取り組んだことを書く頻度が増えました。
こういった類の記事は、そもそも取り組みがないと書くことができないので記事にするのは少し大変ですが、世の中にありふれている情報ではなく、現実的な対応の一例として他社でも参考になると思うので、2024年も引き続き継続していきたいです。
3. その他の活動について
2023年はほとんど個人開発活動を行わなかった一年間でしたが、カンファレンス運営の活動を新たに始めることができました。
個人開発
席替えメーカーでは、2023年の目標としていたユニークユーザー数25万人を達成することができました。
しかし、今年は特に新しい機能の追加などは行いませんでした。
席替えメーカーだけでなく、2023年は初めて新しい個人開発サービスをリリースしなかった一年になりました。
仕事や他の勉強に夢中になっていた結果なので特に反省点とは捉えていませんが、ゼロからサービスを作って人に届ける過程で学べることがあることも理解しているので、また機会を見つけてサービスをリリースできたら良いなと思っています。
特に次は、Flutterを使ってモバイルアプリを作ってみたいです。
席替えメーカーに関する2024年の目標は、2024年終了時点で現ユーザー数の倍のユニークユーザー数50万人を目指しています。
カンファレンス運営
前回のRails Girls Tokyoに引き続き、Rails Girls Tokyo 15thでCoachとして参加させてもらいました。
Rails Girlsでサポートさせたいただいた方が、この2日間とても価値のある体験になったと言われていて、そういった機会を作るお手伝いをさせてもらって自分自身も嬉しい体験になりました。
自分が教師としてやりたかったことの一部をこういった形でやらせてもらっているような感覚で、自分にとっても本当にありがたい機会になりました。
また、2023年はKaigi on RailsのOrganizerになり、カンファレンスの開催に向けて一年間を通して活動しました。
仕事の繁忙期と重なったときの両立は大変でしたが、準備から当日まですべての活動が本当に楽しかったです。
今の運営メンバーはリスペクトしている人たちばかりで、そんな人たちとみんなで協力して大きな目標を実現させる体験を、仕事とは別に経験することができてとても幸運でした。
運営の仕事はこの一年間でかなり学んだので、2024年はさらに多くのことをできるようにがんばろうと思います。
終わりに
2023年は、100m走を繰り返し続けた結果フルマラソンのゴールにたどり着いたような一年間でした。
いろんな思い出や経験ができて、とても濃密な一年間でした。
2023年をそんな一年間にできたのも、前にいた組織や今いる組織の人たち、コミュニティで出会った人たちのおかげだと思います。
2024年も、努力を積み重ね続けながら、夢中になれるような体験をたくさんできるようにがんばりたいと思います!
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