心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.13-(心理学の前史②:生理学の影響)★★
→内的反応、身体の反応をどう捉えるか
前回は心理学前史として哲学の影響についてまとめました。
まだ読んでないわって方は、是非合わせて読んでみてくださいね。
本日のテーマは生理学。
超重要な説と法則が出てきますので確実に抑えたいところです。
師弟関係と、コラボ、また対立する主張が出てきます。
目(視覚)と耳(聴覚)の研究によって解った事は知覚を語る上で非常に重要です。
また、視覚、聴覚のより深い内容は別の章で出てきますし、試験でも頻出になります。
さらに第6章では生理と神経について事細かくやっていくので、それだけ人間の感覚、知覚というものが大切ということですね。
それでは、本日もまとめの方はじめて行くぅー!
→特殊神経エネルギー説を唱えたミュラーさん
人間には五感があります。
六感あるよって人は是非お話聞かせてくださいw
視・聴・嗅・味・触覚の5つですね。
まずはミュラー(Muller,J)が唱えた
特殊神経エネルギー説についてです。
彼の著書「人体生理学ハンドブック」にて
上記五感におのおの対応する感覚神経(運動神経じゃないよ!)があって
これを感覚エネルギーともいっている。
そして、感覚が生じるのは
物理的刺激や、それ以外の刺激の種類とか関係なく
どの感覚受容器が興奮したかによるんだよって話
とりあえず、今日抑えておくポイントは
・刺激の種類じゃなくて、興奮だよ
・運動神経じゃなくて、感覚神経の話だよ
の2点ですね。
→ミュラーの弟子もこれまた優秀
特殊神経エネルギー説を唱えたミュラーは
弟子として
・ヘルムホルツ(Helmholtz,H.)
・デュボア=レイモン(Du Bois-Reymond,E)
を育てました。
師弟関係意外と試験に出たりします。
本日は特にヘルムホルツに焦点を当てて説明します。
ヘルムホルツで重要なのは
人間の色覚についての法則を作ったという事です。
ヤング=ヘルムホルツの法則といいます。
ヤングがすでに発表した説を改訂した形での提唱です。
「RGB」って言葉、デザインやWEB関係の人は知らない人は絶対にいないと思いますが
赤(RED)、緑(GREEN)、青(BLUE)の色の三原色と言われるものです。
人間が色を区別するのは
3要素(赤、緑、青)の刺激の比率によるといいました。
具体的に言うと
3つそれぞれに反応する神経細胞は別々に存在していて
それぞれが感覚神経を通って脳で色として体験される
という事なのです。
赤、緑、青の組み合わせと比率で色が変わるよって感じですかね。
これがヘルムホルツの視覚分野のお話で
聴覚分野でも共鳴説という説を提唱しています。
音の高低の話です。
耳の内側にある神経繊維の長さで音の高低の反応の違いが出るよというもので
・短い神経繊維は高い音
・長い神経繊維は低い音
に反応すると考えました。
別名ではハープ説、ピアノ説とも言われています。
ヘルムホルツは同じミュラーの弟子であるデュボア=レイモンと
神経伝達速度の測定の研究を行ったことで
反射のような不随意運動や随意運動を分けて研究できるようになりました。
ヘルムホルツの著書で有名なものが
「生理光学ハンドブック」
「聴覚論」
です。
ミュラーの著書である「人体生理学ハンドブック」
とごっちゃにならんようにしないとw
どっちもハンドブックなんでね。
この「生理光学ハンドブック」の中でヘルムホルツは
無意識的推論という用語を使って知覚の事を説明しています。
・目の前の世界をそのまま知覚しているわけではない。
・入って来た映像に対して脳が無意識的に解釈を行ない、知覚に至る
・無意識的な解釈は経験による積み重ねがあるからできる。
この3点が無意識的推論のポイントです。
ちなみに、ですが
「エネルギー保存の法則」という物理の法則を発見した一人としても有名です。
てか、マジですげーなヘルムホルツ。
→師匠と弟子との大きな見解の違い
師、ミュラーと弟子、ヘルムホルツの間で
生命現象に対する見解の大きな違い、対立がありました。
そちらを紹介して、本日のまとめを終りたいと思います。
2つの理論がありますのでまずはそれを
①生気論 ミュラー
②機械論 ヘルムホルツ、デュボアレイモン、ラ・メトリ、デカルト等
です。
生気論は生気説、活力説、活力論ともいわれ
生命現象には物理学や化学の法則だけでは説明できない独特の原理がある!
という立場をとっています。
生き物だけが持っている、目に見えない不思議な力も認める。
って感じでしょうか(私の勝手なイメージ)
一方で
機械論は全く逆で
生命現象には物理学や化学の法則だけで説明できるわ!
という立場です。
この立場だと、起こる現象は全て
自然、必然的な因果関係ですべて説明できると言う事になります。
心理学の前史前回と合わせて2つまとめましたがいかがでしたか?
まだまだ、説明が浅い部分もあるかもしれませんが、少しでもイメージしやすいようにこれからも頑張って行きますので
是非、好きとフォローお願い致します。
それでは、次回のまとめで。
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