新しくカフェを出店するなら、冷凍パンも提供してみたらいかが説

こんにちは。

今日は「新しくカフェを出店するなら、冷凍パンも提供してみたらいかが説」というテーマで思考実験したいと思います。

私自身も自社のクライアントさんで都内に数店舗構える高級懐石料理店のコンサルティングをさせて頂く機会があり、その時に和食のこと、板前さんのこと、はたまた飲食店の企業経営も一緒になって勉強させてもらいましたので、「売れる飲食店をつくる」はずっと興味のあるテーマです。

今回は、新しくカフェを出店するとしたら、と空想してビジネスアイディアを書きます。

まず思うのは、カフェって良いですよね。ゆったりとした空間で、雰囲気の良いスタッフとお客さんがいて、仕事をする人がいたり友人と話す人がいたりと思い想いの時間を過ごす。この心地よさを自分でも提供したい、とカフェをやりたいという人は少なくありませんし、実際に私個人にも相談に来られる方も結構いたります。

ただ、カフェ経営の最も難しいところはその収益性です。例えば、一杯400円のコーヒーを主力商品として提供したとして、1時間あたり10人お客さんがきてコーヒーを頼んでくれて(客単価400円)、1日10時間営業して、それを30日間休みなしで超絶頑張ってどうなるかというと120万円です。(場所など条件によりますが、一般的にはこれでも良い数字だと思います)

そこから、家賃、原材料費、人件費など主要コストを引いていくと残る利益は多少黒字であれば御の字で、プラスマイナスゼロ近辺や赤字だったりすることも珍しくありません。(コーヒーだけだとカフェ経営は難よね、と説明するために、かなり荒く計算をしていますのでお許しください)

で、そうなるとサイドメニューを強化しようってなったりするのですが、コーヒーの種類を増やしたり、新鮮なサンドイッチやパスタ、スイーツなど手の込んだ商品が思いつきます。ただし、これは材料の仕入れや調理の手間など、収益性の面から見ると必ずしも楽ではなく、むしろ手間はかかるが多少収益にもプラスになるし、お客さんの満足度を上げるための商品提供だよね、というケースが多いような気がします。また、調理するのが好きではない人にとっては、収益のためのとはいえシンプルに苦痛な時間になります。

そこで、「できる限り調理の手間もかからず、収益にプラスになるカフェにマッチしたサイドメニュー」という観点で考えると、冷凍パンが良いのではないかな、と思ったりしています。

焼きたてのパンとコーヒーのマッチ度は言うまでもないですが、通常のパンだと毎朝早起きしてパン生地をこねる重労働があったり、その作業が理由でアルバイトなど人材を確保できなかったりするのがこれまででした。

ですが、最近では冷凍パンがいくつも発売されており、電子レンジなどのオーブントースターで熱を加えるだけで、十分美味しい焼きたてのパンが作れるようになっています。これを使えば、毎朝の仕込みがなく、一定レベルの出来立てのパンを提供できるカフェが出来上がります。冷凍なので長期での保存も可能ですし、在庫ロスの心配もありません。また、イートインスペース付きのカフェを経営するならば、お客さんの滞在時間も延びてコミュニケーションを取れる機会も増えます。

例えば、下記の3つは試しに購入して試食してみたのですが、十分なクオリティと費用感でした。個人的にはパンの種類で言うと、クロワッサンのクオリティはどこも高かったです。実際に、知人のカフェでも提供を始めていますが、手間と売上の観点で言うと、かなりコストパフォーマンスの良い施策になっています。

もしこれからカフェを自分で始めたい、という方がいらっしゃれば、サイドメニューに冷凍パンを活用した焼きたてのパンを置いてみるという簡単な施策を試して見てはいかがでしょうか。お読み頂いてありがとうございました。


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